今日は、先日の休日出勤の代休ということで、久々に平日に休みが取れました。おりから、今日は近所のシネコンで男性限定1000円均一の日、ということで、かねてから楽しみにしておりました「レッドクリフ2」を観に、朝から映画館まで足を運びました。それで、普通なら1本観たら大満足で、大画面と大音量に2時間以上さらされて心身ともに疲れることもあり、続けてもう一本、なんてことはまずしないのですが、たまたまこれも前々から気になっていた「ヤッターマン」がそろそろ上映終了が近づいていることもあり、待ち時間25分とすぐに観られたこともあって、思わずもう一度当日券売り場に並んでおりました。
昔はオールナイトで東宝特撮映画4本立て、なんてのもしょっちゅう観に行ってたのですが、そんな映画のはしごなどたぶんもう学生時代以来のこと。この10ン年以上、したためしがありませんでした。案の定、2本観終わって映画館を出るときはもう疲労困狽しておりましたが、十分満足も得られたので、今夜早く休むことで補いもつくかと思います。
さて、その感想を順番に触れておきましょう。
「レッドクリフ2」、あの人海戦術で生み出される人の波の迫力は、まさに中国映画の面目躍如足るものがあると、改めて感じました。曹操と周瑜・孔明の虚虚実実の駆け引きも面白かったですし、大勢の人間が躍動する戦闘シーンは素晴らしい限り。三国志の戦いとはかくあったのではないか、と錯覚するような興奮を覚えました。巷の感想では周瑜ばかり目だっていたように書いてあったのを散見した覚えがあるのですが、確かに劉備軍が疫病に耐えかね、夏口に退却したときこそ、これで出番は終わりなのかも? と寂しさと不安を覚えたものの、ラストでちゃんと勢ぞろいして出てきたあたりで、前半の精彩の無さは特に気にならなくなりました。孔明が単なるお天気兄さんになってしまったのは確かに少々不満もあり、出来れば原作同様七星壇を築いて得意の鬼門遁甲術で東南の風を呼び吹かせるような場面が欲しかったのですが、監督はそんな呪術めいたものよりも、あくまで人間の知恵と勇気で諸事解決をつけたかったということで理解しておきました。
劉備陣営では、一人趙雲がやたら目だっておりましたが、これは監督に何か思い入れでもあったんでしょうか? 私としてはもっと関羽や張飛に活躍して欲しかったのですが、二人は混戦にまきこまれてもう一つはっきりしないまま終わったような、不完全燃焼気味の扱いだったように感じられたのが惜しかったです。
まあそれらは映画の出来からしたら些細なことですので特に気にもならなかったのですが、曹操陣営にもぐりこんだ孫尚香のスパイぶりや、これにだまされるお人よしの蹴鞠名人な若者は、少々やりすぎたのではないか、という気がします。全体に戦いの心地よい緊張感があふれる中で、あのうそ臭さだけがやたらと目に付き、せっかくの雰囲気を幾分削いでいるように感じたのです。あと、曹操が小悪人過ぎ。小喬のお茶に惑乱されて攻撃の機会を逸したり、ラスト、人質を盾に降伏を迫るなんてのはもう最低です。仮にも最終的に勝利することになる陣営の総大将なのですから、ヒトとしてそれなりの度量と襟度を見せ、あそこは潔く敗北を認めて退却して欲しかった。いくら悪党をとことんまで貶めたがる中国人だからって、もう少し描きようが無かったのか、というのが惜しまれます。
まあそんな欠点はありましたけれど、三国志世界をイメージするには十分な映像作品だと私は思います。血沸き肉踊る戦いを満喫したい向きには、お勧めの映画なのではないでしょうか。
ここまで出書く時間がなくなったので、『ヤッターマン』の感想は明日に回します
昔はオールナイトで東宝特撮映画4本立て、なんてのもしょっちゅう観に行ってたのですが、そんな映画のはしごなどたぶんもう学生時代以来のこと。この10ン年以上、したためしがありませんでした。案の定、2本観終わって映画館を出るときはもう疲労困狽しておりましたが、十分満足も得られたので、今夜早く休むことで補いもつくかと思います。
さて、その感想を順番に触れておきましょう。
「レッドクリフ2」、あの人海戦術で生み出される人の波の迫力は、まさに中国映画の面目躍如足るものがあると、改めて感じました。曹操と周瑜・孔明の虚虚実実の駆け引きも面白かったですし、大勢の人間が躍動する戦闘シーンは素晴らしい限り。三国志の戦いとはかくあったのではないか、と錯覚するような興奮を覚えました。巷の感想では周瑜ばかり目だっていたように書いてあったのを散見した覚えがあるのですが、確かに劉備軍が疫病に耐えかね、夏口に退却したときこそ、これで出番は終わりなのかも? と寂しさと不安を覚えたものの、ラストでちゃんと勢ぞろいして出てきたあたりで、前半の精彩の無さは特に気にならなくなりました。孔明が単なるお天気兄さんになってしまったのは確かに少々不満もあり、出来れば原作同様七星壇を築いて得意の鬼門遁甲術で東南の風を呼び吹かせるような場面が欲しかったのですが、監督はそんな呪術めいたものよりも、あくまで人間の知恵と勇気で諸事解決をつけたかったということで理解しておきました。
劉備陣営では、一人趙雲がやたら目だっておりましたが、これは監督に何か思い入れでもあったんでしょうか? 私としてはもっと関羽や張飛に活躍して欲しかったのですが、二人は混戦にまきこまれてもう一つはっきりしないまま終わったような、不完全燃焼気味の扱いだったように感じられたのが惜しかったです。
まあそれらは映画の出来からしたら些細なことですので特に気にもならなかったのですが、曹操陣営にもぐりこんだ孫尚香のスパイぶりや、これにだまされるお人よしの蹴鞠名人な若者は、少々やりすぎたのではないか、という気がします。全体に戦いの心地よい緊張感があふれる中で、あのうそ臭さだけがやたらと目に付き、せっかくの雰囲気を幾分削いでいるように感じたのです。あと、曹操が小悪人過ぎ。小喬のお茶に惑乱されて攻撃の機会を逸したり、ラスト、人質を盾に降伏を迫るなんてのはもう最低です。仮にも最終的に勝利することになる陣営の総大将なのですから、ヒトとしてそれなりの度量と襟度を見せ、あそこは潔く敗北を認めて退却して欲しかった。いくら悪党をとことんまで貶めたがる中国人だからって、もう少し描きようが無かったのか、というのが惜しまれます。
まあそんな欠点はありましたけれど、三国志世界をイメージするには十分な映像作品だと私は思います。血沸き肉踊る戦いを満喫したい向きには、お勧めの映画なのではないでしょうか。
ここまで出書く時間がなくなったので、『ヤッターマン』の感想は明日に回します
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