かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

全国に6万件もの「無縁遺骨」があり、市町村が処分に困っているのだそうです

2023-03-29 20:28:32 | Weblog

 奈良市の今朝の最低気温は3.3℃、昼の最高気温は19.1℃、五條市の今朝の最低気温は1.5℃、昼の最高気温は18.1℃でした。今日も昨日同様朝からよく晴れましたが、朝の冷え込みも同様に厳しく寒い夜明けを迎えました。ただ日中は昨日ほどの寒気はなく、穏やかな春の一日でした。これで花粉が収まれば、車も窓を開けて心地よい風を感じながら走ることができるのですが、今はまだきっちり閉め切ってないと不意のくしゃみで運転が危なくなりかねないと思うと、多少暑くなってきても開けるわけにはいきません。春が早かった分花粉の終了も早まっても良かろうと思うのですが、まだしばらくは難儀な季節が続きそうです。

 さて、総務省が、各自治体に対して、「無縁遺骨」の数を問い合わせる調査を実施し、その結果を機能発表しました。それによると、2021年10月現在で、全国の市区町村で管理・保管していた無縁遺骨は6万柱にものぼることが明らかとなりました。うち身元が不明なものが6千あり、自治体によっては納骨堂に収めた遺骨は無縁遺骨としてカウントしてない場合もあるのだそうで、実態は更に多いことが予想されます。これらの遺骨は、市区町村の執務室のキャビネットや、倉庫、納骨堂、遺品整理業者などで保管されているとのことです。こうなった原因は、少子高齢化の進展と地縁血縁関係の希薄化で、身元の判明した遺骨に関してはそれぞれの遺族に連絡を取る者の、回答が寄せられなかったり引取りを拒否されたりすることがあり、事務方の負担が大きく対応に苦慮されているのだとか。「親族への遺骨引き取りの意思確認の統一基準が決まっていないため、判断に困る」、「法定相続人になり得るのが三親等内なので意思確認しているが、回答自体をもらえないなど事務的負担が重い」というような意見もあるようです。
 まあ民法のこの辺の規定自体、人口ピラミッドがちゃんとした三角形で、年寄り現役子供の三世帯が同居するサザエさん状態が当たり前だった時代からあまり変わってないのではないでしょうか? さらにヒトの死生観自体、随分と変化してきているんじゃないかとも思います。おそらくはまだまだ遺骨を大事にするヒトも多いかとは思いますが、中には遺骨などただの無機物に過ぎないのに何故七面倒臭くその処理について法律で規制されねばならないのか? と思うようなヒトだって居そうです。お墓も葬いも不要、死んだらそれで終りだから後は勝手にどうにでもしてくれ、という私のような人間も居るんじゃないでしょうか? 一方で土葬を基本とするムスリムの人達が土葬できる埋葬場所を確保してほしいという陳情もしているとも聞きますし、もはや古き良き日本の慣習だけで全てカタが付く時代ではなくなってきています。ならばその時代に合わせて民法も変えていく必要があるでしょうし、総務省がわざわざそのような調査をするからには、民法改正もある程度は視野に入っているのでしょう。なるべく早く結論を出して、国民の負担が減るように、決めてもらいたいものです。

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