この画像は、スミソニアンの 『航空宇宙博物館 別館』 で撮影した物です。ご覧の通り、家具や食器、時計などが並んでますね。何故、航空や宇宙に関する物を収蔵している博物館にこのようなものが展示されているか、お分かりになりますか?
「飛行船のインテリアかな?」
「ブブ~、ハズレです」
正解は、 “気球” を題材にした品物を集めた展示ですなんですよ。
1783年にモンゴルフィエ兄弟が熱気球で世界初の有人飛行に成功したことは非常に大きなニュースとなり、世界中で 「気球ブーム」 が巻き起こることになりました。そして、ここに展示された品物のような家具や食器、アクセサリー等のデザインにまで大きな影響を与えることになったそうです。当時の気球は時代の最先端を行く未来を象徴するような乗り物というイメージだったんでしょうね。
でもアンティークの家具に飛行船のデザインが使用されているなんて、何だか不思議な気がしませんか?。もしかしたら、将来は航空機のデザインから影響を受けた、50年代後半のアメリカ車なんかも展示されることになるかもしれませんね。
私は気球に乗ったことはないものの、昔からずっと憧れの存在でした。恐らく子供の頃に見たNHKの幼児向け番組 『とんでけブッチー』 と、この映画、 『素晴らしい風船旅行』 (1960年公開、アルベール・ラモリス監督) の影響なんでしょうね。
そういえば、以前にもサントラ版のCDを紹介したことがありましたね。
でもこの映画、残念ながら未だににDVD化されていません。私が所有しているものご覧のようなレーザーディスクで、この作品を見るためだけにLDプレーヤーを所有しています。同じラモリス監督の作品でも、他の代表作である 『白い馬』 と 『赤い風船』 はデジタル・リマスターでDVD化されているので、いつかこの作品もDVD化してくれると嬉しいなぁ。