鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

73例目と74例目の事案から考えること

2020年07月27日 23時19分28秒 | Weblog

 きょう、三重県で73例目と74例目となる新型コロナウィルス感染症患者が、鈴鹿市在住の20代女性と40代男性から出たということが公表されました。今回の事例も、ご本人も保健所もできうる対応をされているであろうことから、関係者の人権尊重と、過剰な反応による生活不安や攻撃的な行動につながらないよう、私たち一人一人が配慮と、冷静に判断して行動することが大切です。

 現在わかっている情報としては、女性は7月19日に名古屋市を買い物で訪れた履歴があり、7月21日に発熱し味覚障害と嗅覚障害の症状、23日に医療機関Aを受診、24日に発熱し味覚障害と嗅覚障害が継続、25日に医療機関Bを受診して医療機関Cを紹介され、医療機関Cで検体採取、26日に陽性が判明したということです。男性は7月15日から21日の間に複数回、愛知県との間で出張を行っており、7月21日に発熱、22日に医療機関A受診し解熱剤処方、25日に医療機関Aを受診、医療機関Bを紹介され受診し検体採取、26日に陽性が判明したと報告されています。どちらの方も7月27日時点で県内医療機関に入院しているということで、回復して陰性となるまでの期間、外出されるようなことはないと思います。また、どちらの方の濃厚接触者の方々は保健所による調査と検査、そして健康観察が行われることになっています。

 つい先日には名古屋を本拠地とするサッカーチームから陽性反応者が出て試合が延期されていたりもしていますし、愛知県や名古屋市の感染事例も多いままです。先日のブログでも書きましたが、やはり大都市の市中感染が広がっていることを予感させられ、全域というよりは、感染リスクが濃厚なエリアがあるのではないかと思います。7月23日から始まった4連休では、伊勢や鳥羽などで関東ナンバーの車が多く見られたり、観光客の方も多くきていたということを聞きます。鈴鹿市のショッピングセンターや観光地に来た方もいらっしゃるでしょうし、逆に鈴鹿市から県外の観光地に出かけた方もいらっしゃっただろうと思います。

 報告を読んでいくつか考えたことを行政に送信しました。以下はその一部です。

『 三重県知事は行われていますが、鈴鹿市としても自治体の情報として、大都市圏への移動や往来には感染リスクがあること、不要不急の大都市圏への外出は最小限にとどめること、感染予防と感染拡大予防の意識を持ってもらうように、強く発信すべきだと考えます。
 
 あわせて市民の皆さんに今後2週間程度は、個々人で行う感染拡大防止の行動、新しい行動様式への取り組みをしっかりして頂くよう、多様な手段を用いて発信するべきと考えます。犯人さがしよりも、極端に社会活動にブレーキをかけることなく生活を行うことも、新型コロナウィルス対策として重要な観点と考えます。
 
 また、鈴鹿市として感染拡大防止の行動を駅利用者の方に啓発するポスターを、できれば近鉄や伊勢鉄道、JRなどの公共交通機関事業者と連携をして市内の各駅や、ショッピングセンター入口に掲示してもらってはどうかと思います。
 
 そして、感染リスクは面として広がっている可能性があると思いますので、感染疑いがあると考えられる症状の場合、医療機関での受診の前に電話を医療機関にして頂くなど、医療機関での感染リスクが高くならないよう、医療機関が閉鎖ということにならないよう、医師会と協議することが必要になるのではないかと思います。 』
 
 今回の事例から、感染症の状況は変化しつつあると思います。ですから、鈴鹿市での新型コロナウィルス感染症の感染事例を特異な事例としてとらえるのではなく、だからといって安易にウィズコロナとして受け入れるということでもなく、いろいろなリスクを少しでも減らすために、個々の部署が関係する課題について関係の市民の方々と意見を交換したり、状況や情勢の変化に対して市民の皆さんも混乱しないよう、想定される状況に対しての考え方を整理し、全議員に対してそれを共有しておくことが、行政の動きの中でも大切だと考えています。 
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