ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

バルセロナ バルめぐりの旅(その6) ~ ミロ美術館 & イラティ

2015年07月11日 | 海外旅行
パブロ・ピカソ、ジョアン・ミロ、サルバドール・ダリは、いずれもバルセロナにゆかりのある芸術家。バルセロナには、3人それぞれの美術館があり、今回の旅では、その内のふたつ、ピカソとミロの美術館を訪ねました。今日紹介する白亜のミロ美術館は、バルセロナ市街を一望するモンジュイックの丘に建っています。爽やかな新緑に包まれるモンジュイックの丘は、まだあどけない中学生だった岩崎恭子が200m平泳ぎで金メダルに輝いた、1992年のバルセロナ・オリンピックの舞台となった場所で、美術館から程近いところにオリンピック・スタジアムがあります。


メトロ2号線パラレル駅からフニクラ(FUNICULAR)と呼ばれるケーブルカーに乗り継ぎ(メトロと共通券でOKです)。メトロからフニクラに繋がる長い通路は、ゴミや落書きなどもなくてきれいなのですが、スペインにしては珍しく殺風景。わかりにくいですが、通路の先に止まっているのが、次に発車するケーブルカーです。


フニクラのモンジュイック駅。


駅を降りて、並木道を5分ほど歩くとミロ美術館に到着。この日は、美術館で子供たちの美術の授業が行われるようです。ルーブルやオルセー美術館でも、実際の芸術作品を題材に子供たちを教える風景を何度も見かけましたが、こんな小さな頃から、本物の芸術作品を身近に感じながら育つというのは、恵まれた環境だと思います。きっと、豊かな情感や感性が自然と磨かれていくのでしょうね。


美術館の入り口。入って左側にチケット売り場があります。フランス(オルセー美術館を除く)やオランダの美術館では、フラッシュさえ使わなければ比較的カメラには寛容でしたが、スペインでは、美術館の中は撮影禁止とされているところが多いようです。


カフェとして使われている中庭。屋外は撮影OKです。


絵画だけではなく、彫刻や陶芸でも多くの作品を残したミロ。中庭にも、いくつかの作品が飾られていました。


美術館からバルセロナ市街の眺め。このテラスに出られないか、あちこち出入り口を探しましたが、無理でした (^-^)ゞ


再び、フニクラからメトロ3号線に乗り継いで、前日行ったサン・ジュセップ市場近くのリセウ駅で下車。この日のバルめぐりは、立ち飲みバルのイラティ(Irati)です。


イラティは、バルセロナでもかなりの人気バル。カウンターにつけないお客さんもいるほどの混み具合でした (^-^)ゞ


美味しそうなピンチョスを盛った大皿が、ずらりと並ぶカウンター。中の女性が、フロアのサービスすべて一人で切り盛りしていました。


種類豊富なピンチョスの数々。まずは、生ハムのサンドイッチから。


生ハムを使ったピンチョスは、何種類かありました。


何かわからないけど、とっても美味しかったです。これが気に入った妻は、2個も食べていました(笑)


こちらは、スモークサーモン。


ピンチョスに刺さっている爪楊枝。これがとっても大事なんです。


会計のとき、この爪楊枝の本数を数えて支払うので、決して捨ててはいけません (^-^)ゞ


食べたいものを皿に取るだけ。しかも全ピンチョス均一料金と、とっても楽ちん&リーズナブル!


何もかも、とっても美味しい・・・・。恐るべし、バルセロナのバル!


これはマグロでしょうか。タマネギを載せて、オリーブオイルたっぷり。


あれもこれも試してみたいけど、食べ尽くすなんてとってもムリです(笑)


ほとんどのピンチョスに、いろんな種類のムースが使われていました。


これも皿に取って、爪楊枝4本目・・・・・。


トルティーリャが載ったピンチョスも美味しかった・・・・・。


紫いもを想像させる色ですが、きっと違うんでしょうね。


冷製スープ。これは、爪楊枝がないので、コップを取っておきます(笑)


中にはカキが入っていましたよ。


こちらは、厚切りチーズの上にナッツがトッピング。


似ているようで、ちょっと違います。


新しくできたお皿や温かいピンチョスは、バルセロナ美人のお嬢さんが客席の中を勧めて周ります。


スプーンのような容器に盛られたものもありました。


これは爪楊枝の代わりに、このスプーンを皿に置いておきます。


好きなものを自分で勝手にお皿にとって、爪楊枝やコップの数を数えて支払う・・・・・日本の回転寿司に通ずるものがありますね(笑)


アンチョビがよいアクセントで、これも好きだったピンチョスのひとつ。


「立ち飲み&好きなものを自分で皿に取る」スタイルのイラティ。私ひとりで10品とビールにワインをそれぞれ1杯。レシートを見ると、ピンチョス1個1.95ユーロでした。昔ながらのバルのイメージそのままで、観光客が多いですが、いかにもスペインといった雰囲気。ピンチョスのひとつひとつが本当に美味しくて、立ち飲みなのに長居したくなる素敵なバルでした。もう一度バルセロナに行く機会があったら、是非また立ち寄ってみたいと思います。

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バルセロナ バルめぐりの旅(その5) ~ グエル公園 & ラ・フラウタ

2015年07月04日 | 海外旅行
バルセロナ郊外の高台に広がるグエル公園へ。メトロ3号線をレセップス駅で降りて、タクシーを拾うつもりだったのですが、レセップス駅で観光客の案内係を務めていた公園スタッフの女性に「バスが便利よ~」と勧められ、バスに乗り継いで約10分で到着。現地で並ぶのを覚悟していた公園のチケットも、彼女が駅構内の自動販売機(時間ごとの予約システム)の使い方を手取り足取り教えてくれたので難なくゲットできました (^-^)ゞ


上の写真は、野外でコンサートなどを楽しむ場所として設計されたギリシャ劇場。波型に並ぶベンチが印象的です。今は公園となっているこの場所は、ガウディのよき理解者でスポンサーでもあったグエル氏の依頼で、住宅街として設計されたもの。住居の売れゆきが悪かったため、当初の計画が頓挫し、公園となったのだそうです。事業としては失敗だったとしても、そのおかげで後世の私たちが、誰でも手軽にガウディの世界に浸ることができるようになったのですから、何が幸いするかわからないものですね(笑)

指定された入場時間まで少し間があったので、まず無料エリアの遊歩道を散策。


丘の上から、バルセロナ市街を一望。サグラダファミリアも見えました。


園内数ヶ所にある入場口から有料エリアへ。ギリシャ劇場を囲うベンチは、人間工学的デザインのため、硬いけれども座り心地は悪くありません。人気の場所なので、なかなか座る順番が回ってこないのが難点(笑)


壁面も柱も斜めに設計された石造りの通路。観光客が途絶えた一瞬です (^-^)ゞ


巻き貝のような石柱。


下から見るとこんな感じです。座って暫し寛ぐ人、写真を撮る人が絶えません。


中央入口からの眺め。正面上部に、ギリシャ劇場のベンチが見えています。


破砕タイルをちりばめたトカゲは、観光客に大人気。記念写真の定番スポットです。


トカゲの人気に押されて、あまり目立ちませんが、豹もいますよ(笑)


階段の上からの中央入口の景色。


ギリシャ劇場を支える大理石の柱が林立する列柱ホール。


太陽と月のモザイク模様や天井のくぼみがユニークです。


この日のバルは、メトロ3号線と5号線が交差するディアゴナル駅から歩いて5分のところにある、ラ・フラウタ(La Flauta:ディアゴナル店)。フラメンコ劇場から近い場所にあります。


店に入ると、正面に雰囲気のよいカウンターがあり、・・・・・・・


左手奥には、テーブル席が並んでいます。


まずは、生ビールとオレンジジュースで乾杯
一日中、歩き続けた疲れが、スーッと軽くなる一瞬です ヽ(^o^)丿

このビール、どっしりとしたコクがあり、ほのかな甘みも感じられて、とっても美味しかった~♪

グリル料理が美味しい店と聞いていたので、アスパラとマシュルームのソテーを頼みました。オリーブオイルの香りがよく、ニンニクも程よく効いていました。アスパラのシャキッとした感じもよかったです。


外はサクッと、中はとろとろのクロケット。ベシャメルソースが美味。


この店でも、トルティーリャを注文。


ふんわりした食感に、タマネギの甘さがほんのり。


頼んだ料理がどれも美味しかったので、この日はバルのハシゴはやめて、腰を落ち着けて飲むことに・・・・・・。スペイン産スパークリングワイン、カヴァ(CAVA)をボトルで頼みました


シャンパングラスに弾ける泡。カヴァは、シャンパンと同じく瓶内二次発酵方式と言う、手間のかかる製法で作られます。


バルセロナ近郊のペネデス地方は、良質のカヴァの産地として知られています。せっかくバルセロナに滞在するので、一度は飲んでみたかったんです (^-^)ゞ


ヒラタケのソテー。滴り落ちるほどオリーブオイルたっぷりですが、全然しつこくありません。


スペインでは、イカやタコの料理も普通に見かけました。


バルセロナで撮ってきた写真を、毎週少しずつ整理しながら記事をアップしていますが、ついつい美味しく楽しかった旅行のことを思い出しては、ワインに手が出るので時間がかかっています(笑) この次は、立ち飲みバル、イラティ(Irati)のピンチョスの写真をアップする予定です。

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