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いい「道具」が欲しくなる!

お酒をいただく正式な作法に「五献」というのがあり、5枚の盃を重ね小さい盃から一献、二献、三献まで勧めて 後は自由に飲むのを「隠座(おんざ)」と呼ぶそうです。
だから人にお酒を勧める時、「まず一献」って言うんだ!(知りませんでした)
もっと略式になるとお膳の上に右から小さい盃を並べて飲るのがあるそうで、酒好きの輩は、いきなり一番左の大きな盃からはじめるのを指して「左利き」というとか。。。誰のことや??

本の中ではこんな話しばかりでなく、茶筒や七輪など暮らしの中の和道具が、綺麗なイラストと一緒に紹介されています。

昔、小岩の書店にいた頃、職場の仲間と行った居酒屋で燗酒に使っていた「ハトカン」(鳩の形に似て先っぽの方を囲炉裏の灰に挿して燗をつけた)なんかも出ていて 懐かしく読ませていただきました。

何か一つでもいいから、腕のいい職人が作った本物の「道具」が欲しくなる本です。

イラストも 遠藤ケイ「暮らしの和道具」ちくま新書から
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