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キヤノン 35㎜ Ⅰ

1962年発売の4群7枚構成 F=2.0、107gの軽量級広角レンズ。

知る限りではキヤノンのライカ・マウント互換のスクリューマウント・シリーズの最後のレンズ。
CanonCameraMuseumによれば、この翌年スペックは全く同じで「Ⅱ」と称されるレンズが発売されたことになっているが、写真も掲載されておらず、確認できるのはこちらが最後。

他のSマウントシリーズと比べていただければ一目瞭然、オレンジ色の距離目盛など暗いところでも見易く配色され、スッキリとしたデザインが◎。絞り開放では逆光でフレアーが目立つのと、中間で絞りの形が円形でなくヒマワリの花状になるため、ボケが少々煩いところが×かな。

人の眼の自然な画角に近い35㎜という焦点距離を活かした、ノー・ファインダー撮影や、大口径レンズの明るさを活かした夜間の街頭での撮影など、当時関りのあった某新聞の取材等に随分と重宝したものです。

これがきっかけで、遠くから望遠レンズで切り取る(盗撮じゃないですよ)ような撮影方法から、自分の足で一歩被写体に踏み込んで撮影する方法へとなっていきました。

後に書くキヤノンP型との相性もバッチリ!最近、メインの機材がDigitalに移行するまではCOSINA・Voigtlander BESSA-R ともいいコンビを組んでました。最近出動の機会が少ないのが残念な名玉です。
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