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三城 (さんじろ)

今日は冬至。
一年で最も昼の時間の短い日ですが、逆に考えれば明日から日一日と日差しも延びてくる、一年の始めみたいにも思えますよね!

都心の気温も一昨日が「底」だったようで、今朝は幾分冷え込みも緩み、明日はさらに暖かくなるとか♪


さて、写真はかつて番町にあった お蕎麦の名店「三城」。

以前、仕事で番町界隈に行くことが多かった頃はあまりの敷居の高さに入店をビビっていたのですが、数年前に松本に帰ったと聞いてからは、いつか訪ねてみたいお店の一つでした。

というのも、以前は場所が場所だけに政財界のお偉方が多いらしく、お品書もなく店に入ると黙っていても酒が出、頃合を見計らって高台付の笊に盛られた田舎蕎麦が供されるというシステム(らしい)。
それで1人前2,000円。 はて高いか、安いか??
また、蕎麦をもう一枚頼むと、それだけで2,000円との噂もあったいわくつきのお店。。。


今回、列車(躊躇せずにお酒が飲める!)で松本を訪れることになってからは、是非立ち寄ろうと決めていたお店です。

開店は11時半と聞いていたのですが、暖簾が掛っていたので声をかけると「どうぞ」とのお返事。

広い店内は手斧仕上げのドッシリとした卓や革張りの椅子にBGMは一切無しという、あたかも教会を思わせるような静謐な空間♪

年配の女将さんが何年も前からの顔馴染みのような口調で「お酒は召しあがれる?最近は車の方も多いから…」と、都内にあった頃は運転手付きの車で来店する客が多かったことを思わせる質問。。。

間もなく片口と一緒に運ばれてきたのは、茸(アミタケ)の煮物に大根おろし。
このアミタケ、シャキシャキとした食感が絶妙!

お酒を傾けていると「お蕎麦はお声かけでいいかしら?」と言いながらス~っと出された小皿に盛られた薬味(山葵と大根下ろしを)が二皿。

お蕎麦をお願いすると、やや太めのお蕎麦。
いわゆる太打ちではないのですが、しっかりと噛むほどに味のあるタイプとでもいえましょうか。

お蕎麦が終えるころ、「ごめんなさいね、まだ薄くて」と蕎麦湯と一緒に供されたのが、お新香。
当然自家製ですが、その人参の甘いこと!

野菜の出来などを肴にお話しを聞くと、野菜も蕎麦も自分の出身の「三城」(松本から美ヶ原高原に向かう途中の三城牧場)で作っている由。
(牧場のオーナー?

最後に出される甘味は花豆。 和三盆でしょうね、ホント上品な甘さ♪
店内の設えといい、大人の空間でした。
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