平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

軍師官兵衛 第5回「死闘の果て」~でかしたぞ、武兵衛! お国もでかした!

2014年02月03日 | 大河ドラマ・時代劇
 武兵衛(永井大)とお国(中川翔子)の恋バナ。
 武兵衛は「好きなおなごはいないのか?」と聞かれてグズグズしている。
 すると光(中谷美紀)は一括!
「男ならはっきりしなさい! すぐそばにおるではないか!」
 光さん、カッケー!
 姫路城で薙刀を持って守る姿も凛としていて、しっかり黒田家の正室になっているではありませんか。

 しょこたんのお国もいい。
 中川翔子さんは演技が苦手なのかと思っていたんですが、案外出来るじゃないですか。
 作家さんも気に入っているような描き込みなので、今後も登場させて下さい。

 というわけで恋バナとしてはベタなんですが(←日本人はこういうのが好きなんですよね)、新キャラ登場回としては悪くない。
 井上九郎右衛門(高橋一生)、太兵衛(速水もこみち)。
 こんな形で<黒田二十四騎>が揃っていくわけですね。
 まさに戦国活劇!
 幕末・明治だと、現代と近すぎてイデオロギー色が強くなるんですけど、戦国だと<物語>として見られるからいいかな。

 さて、今回のサブプロットは<お金>。
 冒頭、官兵衛(岡田准一)と光の間で、倹約とケチの論争があったが、黒田家が倹約していたのは、いざという時のために使うためだったんですね。
 赤松の第二戦に備えて、官兵衛は壺に蓄えていた銭を家臣に配った。
 これで家臣の団結と士気が上がる。
 このお金については、信長(江口洋介)パートでも。
 信長は、将軍・義昭(吹越満)に副将軍にしてやると言われて断り、代わりに大津、堺などに代官を置くことを求める。
 大津、堺と言えば商業地。
 信長は、これからの時代、物を言うのは<官職>ではなく<お金>であることを知っているのだ。
「能は五番で十分でございます」と義昭を諫めたのも、お金の大切さを知っているから。
 この点、官兵衛と信長はリンクしている。

 それにしても安定の脚本ですね。
 出入りを含め、配置すべき人物をきっちり配置し、物語も押さえておくべきことを淡々と描いている。
 一年を通したプロットもしっかりしていそうで、おそらく破綻はない感じ。
 とはいえ、もう少し深みもほしいんですけど、それはこれからでしょうか。

コメント (2)
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