平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

今、NHKが『半沢直樹』のようになっている!~「辞表を提出しました」「私も提出しました」「私も……」

2014年02月26日 | 事件・出来事
 今、NHKが『半沢直樹』のようになっている。
 籾井勝人NHK会長が、理事に「あなた方は前の会長が選んだ。今後の人事は私のやり方でやる」という趣旨の発言をし、辞表を預けるよう求めた件。
 これに対してNHKの10人の理事は、昨日(25日)の国会で、
「日付を空欄とし、署名、捺印した辞表を提出しました」
「私も提出しました」
「私も……」
 と、次々と証言。
 人事権を盾にNHKを意のままにしようとした籾井会長への<倍返し>だ。
 報道に拠ると、籾井会長は事前の打ち合わせで、理事たちに対し「人事の問題であり、話さないでほしい」と懇願していたらしい。
 それが見事に裏切られたわけだ。

 誰だって会社を辞めさせられたり、左遷されるのは怖い。
 籾井会長が、10人の理事の辞表を預かったのは「俺に逆らったらいつでも辞めさせてやるぞ」という脅し以外の何ものでもない。
 籾井氏にそのつもりがなくても10人の理事はそう考える。
 今回の「日付を空欄とし、署名、捺印した辞表を提出しました」は理事らの反旗と考えていいだろう。

 昨日の『報道ステーション』で伝えていたが、NHKの上層部の構造は以下のようなもの。

・総理大臣→NHK経営委員→NHK会長(経営委員が会長を選出)→理事

 安倍首相は、今回、百田尚樹氏ら4人のお友達をNHKの経営委員に送り込み、自民党が圧倒的多数を占める国会の同意を得て、NHK会長に籾井氏を選んだ。
 これは安倍首相によるメディア支配と考えてもおかしくない。
 就任以来、安倍首相は民放テレビ局や大手新聞などの幹部と頻繁に食事をしてるが、これもメディア支配の一貫か?

 こうなると、メディアに拠る政権批判はなかなか出来なくなる。
 これに秘密保護法がセットになれば、ますます困難になる。
 そして、いずれメディアは政府の都合のいい情報しか発表しない<大本営発表>の媒体となる。

 時の政権に飼い慣らされているメディアよ、ジャーナリスト魂を取り戻せ!


※追記
 本日の毎日新聞電子版より

『NHKの籾井勝人会長は26日の衆院予算委員会分科会で、1月25日の就任初日に理事10人全員から辞表を取り付けたことについて、「辞表を預かったことで、(理事が)萎縮するとは思っていない。一般社会ではよくあること」と述べ、問題はないとの認識を示した。民主党の階猛氏の質問に答えた。
 新藤義孝総務相も「罷免するために辞表を得たわけではないと理解している。日付が入っていないので、辞表そのものに効力はない。心を合わせて頑張っていこうということ」と述べ、籾井会長を擁護した。
 連日国会に参考人として招致される状態が続いていることについて、籾井会長は「異常な事態と認識している」と述べた』

・理事が萎縮するとは思っていない→籾井会長がどう思おうと、どう取るかは理事次第。普通の人なら萎縮する。それに明らかにパワハラ。
・一般社会ではよくあること→どこの会社か教えてほしい。出身の三井物産か?
・「異常な事態と認識している」→異常なのはあなたの方だ。

コメント
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