先日の記者会見で、安倍首相は「アメリカの戦争に巻き込まれることなど絶対ない」と断言した。
このことについて、本と雑誌のニュースサイト・リテラの野尻民夫氏は次のように反論している。
『そもそも、ついこの間、この男は米議会の演説で、
「この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、より一層堅固になります。それは地域の平和のため、確かな抑止力をもたらすでしょう」
「今申し上げた法整備を前提として、日米がその持てる力をよく合わせられるようにする仕組みができました。一層確実な平和を築くのに必要な枠組みです」
と、アメリカの戦争への全面協力ができる体制をつくることを宣言したばかりではないか。
アメリカには戦争に協力しますよ、と言いながら、日本ではアメリカに巻き込まれることはない、日本を守るためだ、と嘘をつく。まさに、二枚舌としか言いようがない』
確かに。
アメリカでのあの演説を聴いたら、「アメリカの戦争に巻き込まれることなど絶対ない」なんて言えないですよね。
集団的自衛権と安保法制が必要な理由について、安倍首相があげた例に関しても野尻氏は反論している。
まず安倍首相が「これが現実です。私たちはこの厳しい現実から目をそむけることはできません」と言ってあげた事例はこうだ。
・アルジェリア、シリア、チュニジアで日本人がテロの対象となった。
・北朝鮮が数百発の弾道ミサイルと核兵器を開発している。
・自衛隊機の緊急発進(スクランブル)の回数が10年前と比べて実に7倍になっている。
これについて野尻氏は次のように反論。
『だが、冷静に考えてみて欲しい。
アルジェリアやシリア、チュニジアで起きたテロは自衛隊で防げるのか? 自衛隊の機関紙「朝雲」ですら、自衛隊による人質救出は非現実的で無責任と批判している。
次にあげた北朝鮮のミサイル開発も集団的自衛権や今回の法改正とはなんの関係もない。個別的自衛権で対応できる案件だ。
さらに「自衛隊機の緊急発進(スクランブル)の回数が10年前と比べて7倍」というのは完全なまやかしだ。
たしかに、2014年のスクランブル回数は943回で2004年の141回の7倍弱。
しかし、それはもっとも少ない年と比較しているだけで、1980年から1990年代はじめまでは常に毎年600回から900回のスクランブルがあった。
その後、2000年代に100回から300回に減少していたのが、2013年に突如、急増。24年ぶりに800 回台をマークしたのだ。
これはむしろ、安倍政権になって無理矢理スクランブルを増やしただけだろう。
実際、2014年も増えているのはスクランブルだけで、領空侵犯されたケースはゼロである』
そうだったのか!
自衛隊機の緊急発進7倍にはあやうくダマされる所だったぜ。
野尻氏は次のようにも書いている。
『安倍のスゴイところは、こうしたウソを平気でつけるところなのだ。
集団的自衛権とは関係のない案件を引き合いに出して、国民を騙そうとする』
ええ、僕も安倍がウソつきだってことはわかってましたよ。
もちろん現実の危機は高まっているとは思いますが、すべて個別的自衛権の強化で対処できること。
安倍首相の論理は、まず<集団的自衛権ありき>で、後づけで理由とかをいろいろくっつけているだけだからツッコミ所満載で、説得力がない。
安倍氏の頭の中には、つねに日米安保改定をやった祖父の岸信介がいて、自分も祖父のようになりたいと思っているのだろう。
そして、こう報告したいのだろう。
「おじいちゃん、ボク、やったよ! おじいちゃんの志を継いだよ!」
この野尻民夫氏の反論、すぐれた記事だと思います。
野党も国会でこれくらいのツッコミをして。
もっと詳しく読みたい方は以下へ。
まるで〝サイコパス〟安倍首相の安保法制会見の詐術を検証(リテラ)
このことについて、本と雑誌のニュースサイト・リテラの野尻民夫氏は次のように反論している。
『そもそも、ついこの間、この男は米議会の演説で、
「この法整備によって、自衛隊と米軍の協力関係は強化され、日米同盟は、より一層堅固になります。それは地域の平和のため、確かな抑止力をもたらすでしょう」
「今申し上げた法整備を前提として、日米がその持てる力をよく合わせられるようにする仕組みができました。一層確実な平和を築くのに必要な枠組みです」
と、アメリカの戦争への全面協力ができる体制をつくることを宣言したばかりではないか。
アメリカには戦争に協力しますよ、と言いながら、日本ではアメリカに巻き込まれることはない、日本を守るためだ、と嘘をつく。まさに、二枚舌としか言いようがない』
確かに。
アメリカでのあの演説を聴いたら、「アメリカの戦争に巻き込まれることなど絶対ない」なんて言えないですよね。
集団的自衛権と安保法制が必要な理由について、安倍首相があげた例に関しても野尻氏は反論している。
まず安倍首相が「これが現実です。私たちはこの厳しい現実から目をそむけることはできません」と言ってあげた事例はこうだ。
・アルジェリア、シリア、チュニジアで日本人がテロの対象となった。
・北朝鮮が数百発の弾道ミサイルと核兵器を開発している。
・自衛隊機の緊急発進(スクランブル)の回数が10年前と比べて実に7倍になっている。
これについて野尻氏は次のように反論。
『だが、冷静に考えてみて欲しい。
アルジェリアやシリア、チュニジアで起きたテロは自衛隊で防げるのか? 自衛隊の機関紙「朝雲」ですら、自衛隊による人質救出は非現実的で無責任と批判している。
次にあげた北朝鮮のミサイル開発も集団的自衛権や今回の法改正とはなんの関係もない。個別的自衛権で対応できる案件だ。
さらに「自衛隊機の緊急発進(スクランブル)の回数が10年前と比べて7倍」というのは完全なまやかしだ。
たしかに、2014年のスクランブル回数は943回で2004年の141回の7倍弱。
しかし、それはもっとも少ない年と比較しているだけで、1980年から1990年代はじめまでは常に毎年600回から900回のスクランブルがあった。
その後、2000年代に100回から300回に減少していたのが、2013年に突如、急増。24年ぶりに800 回台をマークしたのだ。
これはむしろ、安倍政権になって無理矢理スクランブルを増やしただけだろう。
実際、2014年も増えているのはスクランブルだけで、領空侵犯されたケースはゼロである』
そうだったのか!
自衛隊機の緊急発進7倍にはあやうくダマされる所だったぜ。
野尻氏は次のようにも書いている。
『安倍のスゴイところは、こうしたウソを平気でつけるところなのだ。
集団的自衛権とは関係のない案件を引き合いに出して、国民を騙そうとする』
ええ、僕も安倍がウソつきだってことはわかってましたよ。
もちろん現実の危機は高まっているとは思いますが、すべて個別的自衛権の強化で対処できること。
安倍首相の論理は、まず<集団的自衛権ありき>で、後づけで理由とかをいろいろくっつけているだけだからツッコミ所満載で、説得力がない。
安倍氏の頭の中には、つねに日米安保改定をやった祖父の岸信介がいて、自分も祖父のようになりたいと思っているのだろう。
そして、こう報告したいのだろう。
「おじいちゃん、ボク、やったよ! おじいちゃんの志を継いだよ!」
この野尻民夫氏の反論、すぐれた記事だと思います。
野党も国会でこれくらいのツッコミをして。
もっと詳しく読みたい方は以下へ。
まるで〝サイコパス〟安倍首相の安保法制会見の詐術を検証(リテラ)