平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

真田丸 第41回「入城」~徳川を撃ち破ったのは私。父は黙って見ているだけでした

2016年10月17日 | 大河ドラマ・時代劇
 幸村(堺雅人)のいくさはすでに始まっているようだ。

・老けてやつれた格好で入城して、徳川方を油断させる。
・堺を抑え、大坂の徳川の米蔵を奪取して、兵糧を確保し、徳川の兵糧も断つ。
・上田城の攻防戦は自分がやったことで、父は見ていただけだとウソを語り、自分のカリスマ性を大きくする。

 勝つために、現在できるあらゆることを始めている幸村。
 この点、武者部屋にただ座っているだけの後藤又兵衛(哀川翔)、毛利勝永(岡本健一)とは大いに違う。
 しかし、人が集まれば、嫉妬などさまざまな感情が渦巻くのも現実。
 後藤又兵衛や毛利勝永は、戦場経験において幸村より自分が上だ、と思っている。
 大野治長(今井朋彦)は早くも権力争い。
 豊臣秀頼(中川大志)の信頼が厚く、早速、有効な提案した幸村のことをおもしろく思っていない。
 人間というのは、こうした俗っぽい存在なのだ。
〝豊臣家のため〟という理想を掲げていても、「俺が」「私が」が出てきてしまう。
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 女性たちは戦いに向かう幸村を快く送り出した。
 春(松岡茉優)は、「もとより覚悟はできております」
 きり(長澤まさみ)は、「苦労大好きですから」
 きりのリアクションは、いかにもきりらしい。
 春は止めると思ったんだけどなぁ。
 だが、春は武家の娘。
 そして、関ヶ原で父・大谷刑部を家康に殺された。
 こう考えれば、「もとより覚悟はできております」の反応もうなずける。
「いくさは嫌です」「なぜ戦うのです?」という従来の大河ドラマで描かれてきた女性はここにはいない。
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 一方、信之(大泉洋)は完全に平和モード。
 武芸より書物を読むのが好きな信吉(広田亮平)。
 繊細さに欠けるが、才気と武芸に秀でた信政(大山真志)。
 ここで、信吉に家督を譲ることを決定した。
 信吉が早く生まれた嫡男だからだ。
 これが乱世だったら、繊細な信吉よりは武芸に秀でた信政を選んでいただろう。
 信之は平時のルールで物事を決めている。

 女性たちは立派だった。
 剣術の稽古。
 稲(吉田羊)は勝負があったにも関わらず木刀を蹴った信政を叱り、こう(長野里美)は負けた信吉を「不甲斐ない」と叱った。
 普通なら自分のお腹を痛めた子を可愛がるのが母親。
 だが、彼女たちは逆で、自分の子に厳しいのだ。
 それは母親の愛情ゆえの厳しさではあるのだが。
 その他にも稲は信政ではなく、こうの子・信吉に真田家を継がせるという判断を下した。
 理由は信吉に継がせて、信政に補佐させた方が真田家にとって有効だと考えたから。
 稲は私情を捨てて、客観的な考え方のできる女性なのだ。
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 淀(竹内結子)と幸村の再会は次のようなものだった。
「茶々様」
「また会えましたね、源次郎」
 淀、幸村と名前が変わっても、ふたりの間では永遠に「茶々様」であり、「源次郎」。
 会えば、すぐに昔の関係に戻れるのだ。

 最後は、佐助(藤井隆)VS 服部半蔵(浜谷健司)
 ついに夢の対決が実現!
「われに秘策あり! 全力で押し通~~~る!」
 こうなることは、半蔵が出てきた時点で予想はできました(笑)


※追記
 九度山脱出。
 歌を歌いながら、ひとりずつ抜けていき、逃亡する。
 これを見て、映画『サウンド・オブ・ミュージック』を思い出してしまった。
 三谷さんは意識したのだろうか?

コメント (2)
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