平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

潜入捜査アイドル・刑事ダンス~第4話は<一巡目芸能人>、芸能界で必死に生きる人々!

2016年10月30日 | 推理・サスペンスドラマ
 ここまで芸能界の裏側を見せていいのだろうか?
 だから面白いんだけど。
『潜入捜査アイドル・刑事ダンス』(テレビ東京)のことである。

 第4話は<一巡目芸能人>
 人気が出始めて、各局のバラエティ番組に1回は呼ばれる芸能人のことを言う。
 ここで爪痕を残さないと、2回目は呼ばれなくなるという試練の時でもある。

 辰屋すみれ(中村蒼)の「カッコつけてねえよ!」でブレイクしたデカダンス。
 彼らも一巡目芸能人になった。
 今回、出演するのが『ガチトーク!』← 『ア●トーク!』?
 番組の総合演出は梶隆三← 加地倫三氏?
 そこでメンバーは、一巡目芸人のさまざまな生態を目撃する。
★生態①~自分のネタを全国の人が知っていると思い込む(笑)
★生態②~早い段階で私服で出たがる(笑)
★生態③~あいさつ代わりのネタ披露をやめたがる(笑)
 いわゆる<自我の芽生え状態>だ。
 つまり勘違いっていうやつ。
 こうした芸人の評判は<演出→作家→フリーディレクター→他番組スタッフ>の流れで各局に伝わるらしい(笑)

 その他にも一巡目芸能人の生態として描かれたのは、
★街で声をかけられるが、誰だか名前を覚えられていない(笑)
★街で写真撮影を求められて応じるが、しばらくしてSNSを確認すると、<デカダンスのくせにカッコつけてんじゃねえよ!>とdisられている(笑)
★根暗な女につきまとわれる(笑)
★新人芸能人に求められるのはリアクションなので、その研究をおこなう(笑)
★ファンとの火遊び(笑)
★ネットでエゴサーチをおこなって落ち込み、巨大掲示板に<デカダンス最高!>と書き込むと、<掲示板に本人降臨?>とdisられる(笑)
★ドッキリを仕掛けられていることに気づくが、知らないふりをしてリアクションし、その不自然さゆえにダダ滑りする(笑)

 芸能界の裏側を見せてますね。
『黒い十人の女』(日テレ)もドラマ制作に関わるプロデューサー、脚本家、役者、メイク、マネージャーを描いているが、現在の深夜ドラマは裏側を見せるのが流行り?
 アイドル・デカダンスは芸能界の悪を調べるために潜入捜査をしているが、実は芸能界の裏を潜入捜査しているわけだ。
 同時に、そこで描かれているのは、芸能界という仕事場で迷い、葛藤し、うぬぼれ、失敗しながら生きている愛すべき人間たち。

 ただ、こんなダメダメな連中であっても、力と勇気をもらう人はいるようだ。
 辰屋すみれにつきまとっていた根暗な女子高生はずっと引きこもりだったが、すみれの失敗してもがんばっている姿を見て、家から出て世間と戦う決心をした。
 自分の行動がどんなふうに他人の心を動かし、繋がっているかは、なかなかわからないものだ。
 面白い脚本ですね。
 全体はコントの羅列のような構成だが、最後のオチでドラマにしている。
 
 なお、この根暗な女子高生役を、私立恵比寿中学の柏木ひなたが演じている。
 たなひ~、エンディングテロップが出るまでわからなかったよ!

 次回はデビューシングルで盗作疑惑!(笑)
 さて、どんなパロディが見られるか?

コメント
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