<犯罪は社会を映す鏡>と言われるが、昨日のふたつのドラマで犯人はこんなことを語っていた。
まずは『THE LAST COP/ラストコップ』
脱走した遠藤(佐野史郎)は京極に言う。
「京極、お前がよみがえって一年経つが、今の社会がいかに腐っているかがよくわかっただろう?
ごく一部の権力者が実権を握り、逆らう者はつぶされる。
これから時代を担う者たちはどうだ?
ネットだ、SNSだかに踊らされ、調和を保つことと本音を隠してご機嫌とりだ。
誰かが失態を犯せば、ここぞとばかりに寄ってたかって大炎上だ。
怒り、憎しみ、嫉妬にかられた足の引っ張り合い。
こんな社会に生きていて楽しいか?」
次に匂いで捜査をしていく刑事を描いた『スニッファー嗅覚捜査官』
政治家に爆弾テロをくわだてる犯人(劇団ひとり)は叫ぶ。
「日本のゴミといっしょに心中だ。
貧乏人が搾取され、1%の富裕層が肥え太る。
何がトリクルダウンだ?
底辺に落ちてくるのはカネじゃねえ、蔑みの目と吐き捨てられた唾だけだ!
俺は黙って殺されはしない。
報復だ! 革命だ! 世の中を変えてやるよ!」
ふたりとも今の社会にかなりイライラしている。
これらに対し、刑事たちは反論するが、その論拠は自分の生き方や情に訴えるもので、根本的な解決にはなっていない。
格差や差別に関しては、他のドラマでも。
『砂の塔~知りすぎた隣人』では、タワーマンションの格差。
「だって、あやかさんは二階でしょう? わたしたちとは民度が違う」
「腐ったミカンとは言わないけど、安物のおミカンとは距離を置かないと」
『家政婦のミタゾノ』では、都知事の「人間には使う者と使われる者の二種類が存在するんだ」という他者を見下す発言。
2016年の現代日本はこういう社会です。
まずは『THE LAST COP/ラストコップ』
脱走した遠藤(佐野史郎)は京極に言う。
「京極、お前がよみがえって一年経つが、今の社会がいかに腐っているかがよくわかっただろう?
ごく一部の権力者が実権を握り、逆らう者はつぶされる。
これから時代を担う者たちはどうだ?
ネットだ、SNSだかに踊らされ、調和を保つことと本音を隠してご機嫌とりだ。
誰かが失態を犯せば、ここぞとばかりに寄ってたかって大炎上だ。
怒り、憎しみ、嫉妬にかられた足の引っ張り合い。
こんな社会に生きていて楽しいか?」
次に匂いで捜査をしていく刑事を描いた『スニッファー嗅覚捜査官』
政治家に爆弾テロをくわだてる犯人(劇団ひとり)は叫ぶ。
「日本のゴミといっしょに心中だ。
貧乏人が搾取され、1%の富裕層が肥え太る。
何がトリクルダウンだ?
底辺に落ちてくるのはカネじゃねえ、蔑みの目と吐き捨てられた唾だけだ!
俺は黙って殺されはしない。
報復だ! 革命だ! 世の中を変えてやるよ!」
ふたりとも今の社会にかなりイライラしている。
これらに対し、刑事たちは反論するが、その論拠は自分の生き方や情に訴えるもので、根本的な解決にはなっていない。
格差や差別に関しては、他のドラマでも。
『砂の塔~知りすぎた隣人』では、タワーマンションの格差。
「だって、あやかさんは二階でしょう? わたしたちとは民度が違う」
「腐ったミカンとは言わないけど、安物のおミカンとは距離を置かないと」
『家政婦のミタゾノ』では、都知事の「人間には使う者と使われる者の二種類が存在するんだ」という他者を見下す発言。
2016年の現代日本はこういう社会です。