リトルシガー。
同じ香りを愛した者どうしの物語だ。
「もう一度だけでいい。あの香りを味わいたい」
「お願い、もう一度、あの香りが欲しいの」
彼らは自分が過去に犯したことが発覚してしまうかもしれないのに、右京(水谷豊)にシガーをブレンドした工藤春馬を探してほしいと頼み込む。
同じ香りを愛した羽賀友一、小田桜子、工藤春馬は穏やかな友情で結ばれているのだ。
……………………
ただミステリとしてはイマイチ。
シガーのブレンドに希少な紅茶とコーヒーが隠し味として混ぜられていて、紅茶とコーヒーから工藤春馬にたどり着くまではいい。
でも、その後がグダグダ。
以下ネタバレ。
事件を再現すると、
・小田桜子は義父が暴力をふるう最低の男で恨んでいた。
・そんな義父の殺害を、桜子の恋人・野中樹生が友人の羽賀友一に依頼。
羽賀はタバコに毒を染み込ませて義父を殺害。
・それから年月が経ち、野中が傷害事件を起こし、逃亡資金を桜子と羽賀に求める。
・工藤春馬は、野中が捕まって過去のことがバレるのを危惧して、野中に自殺するように毒入りタバコを渡す。
・野中はそれを受け入れて、毒入りタバコを吸う。
う~ん、何か説得力がないなぁ。
特に野中の自殺。
逃亡資金を求めるような男なら自殺はしないだろう。
逆に自殺するほどの強い友情で結ばれているのなら桜子と羽賀を警察に売らないだろうし。
だから脚本家も自信がなかったのか、自殺に至る野中と工藤のやりとりについてこんな言い訳のせりふを言わせている。
右京「すべては僕の想像ではありますが」
羽賀「ふたりならあり得る行動です」
〝ふたりならあり得る行動です〟って、羽賀は野中と工藤の人柄を知っているかもしれないが、視聴者はほとんど知らされていない。
工藤は登場してすぐ自殺してしまうし、野中は回想でしか現れない。
羽賀友一、小田桜子の描写も上っ面。
このエピソードの決定的な欠点は、羽賀友一、小田桜子、工藤春馬、野中樹生が十分に描かれていないことだ。
一時間で4人の人物の思いや人生を描くことは難しい。
同じ香りを愛した者どうしの物語だ。
「もう一度だけでいい。あの香りを味わいたい」
「お願い、もう一度、あの香りが欲しいの」
彼らは自分が過去に犯したことが発覚してしまうかもしれないのに、右京(水谷豊)にシガーをブレンドした工藤春馬を探してほしいと頼み込む。
同じ香りを愛した羽賀友一、小田桜子、工藤春馬は穏やかな友情で結ばれているのだ。
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ただミステリとしてはイマイチ。
シガーのブレンドに希少な紅茶とコーヒーが隠し味として混ぜられていて、紅茶とコーヒーから工藤春馬にたどり着くまではいい。
でも、その後がグダグダ。
以下ネタバレ。
事件を再現すると、
・小田桜子は義父が暴力をふるう最低の男で恨んでいた。
・そんな義父の殺害を、桜子の恋人・野中樹生が友人の羽賀友一に依頼。
羽賀はタバコに毒を染み込ませて義父を殺害。
・それから年月が経ち、野中が傷害事件を起こし、逃亡資金を桜子と羽賀に求める。
・工藤春馬は、野中が捕まって過去のことがバレるのを危惧して、野中に自殺するように毒入りタバコを渡す。
・野中はそれを受け入れて、毒入りタバコを吸う。
う~ん、何か説得力がないなぁ。
特に野中の自殺。
逃亡資金を求めるような男なら自殺はしないだろう。
逆に自殺するほどの強い友情で結ばれているのなら桜子と羽賀を警察に売らないだろうし。
だから脚本家も自信がなかったのか、自殺に至る野中と工藤のやりとりについてこんな言い訳のせりふを言わせている。
右京「すべては僕の想像ではありますが」
羽賀「ふたりならあり得る行動です」
〝ふたりならあり得る行動です〟って、羽賀は野中と工藤の人柄を知っているかもしれないが、視聴者はほとんど知らされていない。
工藤は登場してすぐ自殺してしまうし、野中は回想でしか現れない。
羽賀友一、小田桜子の描写も上っ面。
このエピソードの決定的な欠点は、羽賀友一、小田桜子、工藤春馬、野中樹生が十分に描かれていないことだ。
一時間で4人の人物の思いや人生を描くことは難しい。