ジャニーズ性被害問題。
僕は相手が弱くなると徹底的に叩きまくるマスコミに違和感があったので、敢えて触れなかった。
何しろマスコミはこれまでジャーニーズ事務所に忖度し、唯々諾々と従い、性被害も黙認して来た。
ところが今は強気でどんどん責めている。
こんな欺瞞があるだろうか?
政治家の不祥事に対する責め方もそうだ。
力のある政治家には忖度し、ゆるい質問しかしない。
あんたら、それでジャーナリストか?
……………………………………………………………
だが、以下のジャニーズ事務所の対応はいただけない。
2日(月)におこなわれた2回目の記者会見で、複数の記者やジャーナリストの名前や写真を載せて、
質問の指名をしないようにする「NGリスト」を作成していたのだ。
要するに、
まずい質問、きつい質問をする人物をリストアップして指さないようにしていた。
まあ、前回の記者会見では、質問を自由に許してボコボコにされていたから、
その教訓を踏まえて、今回は穏便に済まそうとしていたのだろう。
※これがそのリスト。
左側に指名OKの記者の顔写真と名前、右側に指名NGの記者の顔写真と名前。
中央が会場となったホテルのレイアウト。
………………………………………………………………
さて、この件、深掘りすると、なかなか面白い。
今回の記者会見を仕切ったのは、外資系の危機管理コンサルタント会社FTI。
「指名NGリスト」もこのFTIが作成したことが明らかにされている。
しかし、これが内部告発によって、外に漏れた。
上に挙げた書類がリークされた。
この書類を受け取った記者たちは「怪文書」ではないかと疑い、記者会見に臨んだ。
しかし、あまりにも指名されないのでリストの記者たちが騒ぎ出した。
V6の井ノ原さんは「冷静にやりましょう。子供たちも見ているんです」とたしなめた。
これに賛同した、一部の記者から拍手が起こり、不満を言った記者たちが批判されることに。
一方、ここで思わぬ伏兵が登場!
何とNHKは夜7時のニュースで、『指名NGリスト』の存在をトップで報道したのだ。
それも、記者会見の映像をもとに、会場スタッフの持っていた書類をデジタルズームして、
この書類を確認するという刑事ドラマのような方法を駆使して。
どうした、NHK?
急にジャーナリスト魂に目覚めたのか?
詳細はこちら
ジャニーズ事務所会見 会場に質問指名の「NGリスト」(NHKニュース)
このNHKの報道で昨夜4日は大騒ぎになった。
今までは、ルールを守らなかった記者に批判が向いていたのだが、それがひっくり返った。
いやあ、すごいな。
「内部告発」「怪文書?」
「怒り出す記者たちに向けられる批判」
「ジャニーズへの同情」
「NHKの登場」
「ひっくり返る批判の矛先」
ちょっとしたドラマだ。
注目したいのは、
『世の中の記者会見というのはこんなふうに作られている』ということだ。
危機管理会社が仕切り、質問NGリストをつくり、
さまざまシミュレーションをして、登壇者にどう受け答えをしたらいいかを教える。
2日の記者会見で言えば、
藤島ジュリー氏が出席せず、手紙が代読されたことはコンサルタント側の指示だろう。
「ひとり一問」ルールや2時間という記者会見時間も。
会場が豪華で狭いことは心理学的に威圧感を与えるらしいが、当日の会場はまさにそれだった。
ゆるい質問をする質問者を仕込んだり、
批判的な質問者に野次を飛ばすサクラも用意していたかもしれない。
すべては茶番・演出なのである。
巧妙に作られたウソの世界なのである。
世の中はこんなふうにまわっている。
そんなことが今回の出来事でわかった気がする。
※追記
公正を欠くので、一応、書いておくが、
ジャニーズ側はこのNGリストの存在を知っていたが、
井ノ原さんが「質問者を選ぶなんてことはやめましょう」と発言して、
「NGの記者は記者会見の後半に指名することにしましょう」という妥協案になった。
結局、後半になってもNGの記者が指されることはなかったが……。
僕はこのジャニーズ側の主張を信じたいし、
外資系の危機管理コンサルタントに上手く乗せられたのだと思うが、果たして?
※追記
当日、登壇して法律面で批判的な質問に答えていた木目田弁護士は
日本の三大大手法律事務所所属の弁護士らしい。
ジャニーズクラスになると、外資系コンサルタントや大手法律事務所の弁護士を使えるんだねえ。
僕は相手が弱くなると徹底的に叩きまくるマスコミに違和感があったので、敢えて触れなかった。
何しろマスコミはこれまでジャーニーズ事務所に忖度し、唯々諾々と従い、性被害も黙認して来た。
ところが今は強気でどんどん責めている。
こんな欺瞞があるだろうか?
政治家の不祥事に対する責め方もそうだ。
力のある政治家には忖度し、ゆるい質問しかしない。
あんたら、それでジャーナリストか?
……………………………………………………………
だが、以下のジャニーズ事務所の対応はいただけない。
2日(月)におこなわれた2回目の記者会見で、複数の記者やジャーナリストの名前や写真を載せて、
質問の指名をしないようにする「NGリスト」を作成していたのだ。
要するに、
まずい質問、きつい質問をする人物をリストアップして指さないようにしていた。
まあ、前回の記者会見では、質問を自由に許してボコボコにされていたから、
その教訓を踏まえて、今回は穏便に済まそうとしていたのだろう。
※これがそのリスト。
左側に指名OKの記者の顔写真と名前、右側に指名NGの記者の顔写真と名前。
中央が会場となったホテルのレイアウト。
………………………………………………………………
さて、この件、深掘りすると、なかなか面白い。
今回の記者会見を仕切ったのは、外資系の危機管理コンサルタント会社FTI。
「指名NGリスト」もこのFTIが作成したことが明らかにされている。
しかし、これが内部告発によって、外に漏れた。
上に挙げた書類がリークされた。
この書類を受け取った記者たちは「怪文書」ではないかと疑い、記者会見に臨んだ。
しかし、あまりにも指名されないのでリストの記者たちが騒ぎ出した。
V6の井ノ原さんは「冷静にやりましょう。子供たちも見ているんです」とたしなめた。
これに賛同した、一部の記者から拍手が起こり、不満を言った記者たちが批判されることに。
一方、ここで思わぬ伏兵が登場!
何とNHKは夜7時のニュースで、『指名NGリスト』の存在をトップで報道したのだ。
それも、記者会見の映像をもとに、会場スタッフの持っていた書類をデジタルズームして、
この書類を確認するという刑事ドラマのような方法を駆使して。
どうした、NHK?
急にジャーナリスト魂に目覚めたのか?
詳細はこちら
ジャニーズ事務所会見 会場に質問指名の「NGリスト」(NHKニュース)
このNHKの報道で昨夜4日は大騒ぎになった。
今までは、ルールを守らなかった記者に批判が向いていたのだが、それがひっくり返った。
いやあ、すごいな。
「内部告発」「怪文書?」
「怒り出す記者たちに向けられる批判」
「ジャニーズへの同情」
「NHKの登場」
「ひっくり返る批判の矛先」
ちょっとしたドラマだ。
注目したいのは、
『世の中の記者会見というのはこんなふうに作られている』ということだ。
危機管理会社が仕切り、質問NGリストをつくり、
さまざまシミュレーションをして、登壇者にどう受け答えをしたらいいかを教える。
2日の記者会見で言えば、
藤島ジュリー氏が出席せず、手紙が代読されたことはコンサルタント側の指示だろう。
「ひとり一問」ルールや2時間という記者会見時間も。
会場が豪華で狭いことは心理学的に威圧感を与えるらしいが、当日の会場はまさにそれだった。
ゆるい質問をする質問者を仕込んだり、
批判的な質問者に野次を飛ばすサクラも用意していたかもしれない。
すべては茶番・演出なのである。
巧妙に作られたウソの世界なのである。
世の中はこんなふうにまわっている。
そんなことが今回の出来事でわかった気がする。
※追記
公正を欠くので、一応、書いておくが、
ジャニーズ側はこのNGリストの存在を知っていたが、
井ノ原さんが「質問者を選ぶなんてことはやめましょう」と発言して、
「NGの記者は記者会見の後半に指名することにしましょう」という妥協案になった。
結局、後半になってもNGの記者が指されることはなかったが……。
僕はこのジャニーズ側の主張を信じたいし、
外資系の危機管理コンサルタントに上手く乗せられたのだと思うが、果たして?
※追記
当日、登壇して法律面で批判的な質問に答えていた木目田弁護士は
日本の三大大手法律事務所所属の弁護士らしい。
ジャニーズクラスになると、外資系コンサルタントや大手法律事務所の弁護士を使えるんだねえ。
歴史がある古い神社かお寺の伝統行事のような…
そういえば、ここ3~4年か4~5年の総理大臣の記者会見も、何やら儀式ばって、台本通りの運営になっている感じですね。
昭和戦後から平成中期くらいまでは、もう少し政治家とマスコミさんの関係もフラットで、「いいよ、何でも聞いて」といった感じだったと思いますが、いつからこんな「台本通りの儀式」になったのかな、と考えてしまいました。
言論のやりとりの場が「与えられた台本通りに進行する儀式の場」となってしまうのであれば、日本は「西側社会の一員」ではなく、抑圧的なアジア社会ということになるでしょう。
外資系コンサルタント会社も、日本社会のそのような現状を冷静に分析した上で、最適解としてNGリストをつくって提案して、J事務所も、それがいいと飛びついたんでしょうね。
ただ、この場合の誤算は、NHKは与党政治家とはちがって、芸能事務所に対しては忖度しなかった、ということなんでしょう。
皮肉屋の斜に構えた見方ですが…
いつもありがとうございます。
確かに昔はフラットでしたよね。
たとえば、佐藤栄作首相が「新聞は出ていけ。俺はテレビを通して直接、国民に話をしたいんだ」と言えば、毎日新聞の岸井成格氏が「わかった出て行こうぜ」と言って新聞記者全員が記者会見の会場から出て行った。
こういうエネルギーがかつては政府にもマスコミにもあったんですよね。
ところが現在は「ひとり一問」「ルールを守れ」
日本が衰退している理由がわかる気がします。
NHKに関しては、今回は「政治部案件」だったからかもしれません。
芸能関係の部署だったらこうはならなかった?
あるいはジャニーズに力がなくなったから、上もゴーサインを出したのかもしれませんね。
記事の作成お疲れ様です
本とに政治に付いてもマスメディアは忖度せずに真の質問をして欲しいですね。
あの会見で茶番・演出がはっきりしましたから‥
そうです政府は減税を言い出しましたが 此れは騙されてはいけません。
総選挙の為の対策に過ぎませんね。そして支持率低下の噓誤魔化しです。
自民党政権は人を欺くのが上手いですから
いつもありがとうございます。
今回のことで記者会見のあり方が変わってくれるといいんですけどね。
政治家の記者会見も厳しい質問をしてほしいのですが、飼い慣らされた記者たちは変われるのでしょうか?
岸田首相が言い出した「減税」。
おっしゃるとおり選挙対策だと思いますが、仮にやったとしても「法人税減税」「所得税減税」でしょうね。
つまり大企業や富裕層が豊かになる減税です。
所得税減税は庶民にも恩恵があるように見えますが、富裕層の所得税の料率は高いので、結局、彼らが潤うんですよね。
それに僕のようなフリーランスにはまったく恩恵がありません……!
減税で20兆を使うと岸田首相は言っていますが、この20兆で、1年間消費税ゼロにすればいいいんですよね。
確か現在の消費税の年間税収は23兆だったと記憶していますが、消費税ゼロにはちょうどいい金額です。
この方はよく知りませんが、最近の総理の記者会見で、鋭い質問をたびたび浴びせた人らしいですね。そのためか、ネット愛国の皆さんからは「反日認定」されることもあったようです。
コウジさんがおっしゃったように、この話題が芸能ネタとしてではなく、政治ネタとして出てきたのであれば、こういった人たちが出てきてもおかしくないかもしれませんね。
ただこれでは、鋭い質問をする人を「トラブルメーカー」として扱っていたことになります。
今どきはコンプライアンス重視ですから、サクラにだけ発言させて、株主総会を台本通り終わらせる運営も流行りません。時間が長引きそうなら、長引くなりの運営方法もあるでしょうし、そういうノウハウだったら、コンサル会社なら出してくるはずです。会場を貸し出すホテルだって、長引きそうと相談すれば、それなりの対応をするはずです。
つまり、はじめから、自分の都合の悪いことを言いそうな人を排除(または敬遠)する姿勢でやっていたことになりますね。
予定調和的に株主総会を運営する「シャンシャン総会」的な方法が、暗黙の了解で認められるのは、会社が平和なときだけです。
会社の業績が悪いとき、何か問題があるときは、総会だって異論噴出であれこれ揉めるものです。
ただ、その「揉める」プロセスも、透明性を確保するためには必要なわけで、揉めること自体を否定するのでは、ちょっとマズいわけです。
東京新聞の望月さんは、僕のような政治オタクにとっても著名な人です。
映画&ドラマ「新聞記者」の原作者でもあります。
ネトウヨさんは望月さんや蓮舫さんや辻元清美さんが嫌いなんですよね。笑
その他、「アークタイムズ」や「一月万冊」のジャーナリストも今回のNGリストに入っていますが、これも僕のような政治オタクが視聴しているYouTubeサイトです。
もしよかったら視聴してみてください。
そうすると「政治沼」に入れます。
>はじめから、自分の都合の悪いことを言いそうな人を排除(または敬遠)する姿勢でやっていたことになりますね。
客観的な事実を見れば、普通そう解釈しますよね。
しかし、ジャニーズやFTIは、あれこれ言い訳してこれを否定しようとしています。
昨日「FRIDAY」は「ジャニーズ側が主導した」という記事をあげましたが、果たして?
半沢さんの所でも書きましたが、これを機にマスメディアが忖度なく政治家などの権力者などにも向かってくれればいいのですが……。
まあ、無理でしょうね……。
言わせてもらえるなら、現実社会の政治沼は選挙です。
少し田舎に行くと、地域社会において、今の与党の政治家は「土地の名士で温厚な良識人」ですし、野党政治家やその支持者は「ヘリクツばかりこねているひねくれた連中」という感じで認識されています。なので、選挙になっても与党は安泰です。
あと、近年勢力を伸ばしているのは「ゆ党」です。少し田舎に行くと、マイルドヤンキー的なお兄ちゃんがゆ党系から何人も立候補して議員になっています。こういうお兄ちゃんは、郷土愛はあるので、清新なイメージで評判がいいですね。
選挙はお祭りです。政策はあまり関係ありません。地域社会の問題点の指摘や議論は「ヘリクツ」扱いで、良識ある人が口にしてはいけない、そんな雰囲気になっています。
J事務所の「シャンシャン総会」的な会見を見ていると、本当にいろいろと考えます。
日本人の意識が、「時にはヘリクツも必要」と改まらないと、当分迷走は続くんでしょう。
以前も書かれていましたが、地方の選挙の現実はおっしゃる形なんですね。
皆さん、生活に困っていないんですかね?
ため息が出ます……。
「誰もが困っている」ので、認識としては天災です。防ぎようがない、ということなんです。
おにぎりが食べたいと、メモを残して黙って死んでいく国民性ですから。
>おにぎりが食べたいと、メモを残して黙って死んでいく国民性ですから。
そうなんですよね……。
とはいえ、昨日は現実を無視した埼玉県の子供虐待条例がネットの猛抗議で取り下げられました。
岸田首相は「増税メガネ」というあだ名が嫌で、「減税」を検討しているとか。
こうした成功体験を通して「声をあげれば世の中は変えられる」という意識が広まるといいですね。