平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ロンドンハーツ 有吉先生の進路相談②~野呂佳代編 「ブスでデブで性格の悪い自分を認めなさい」

2013年02月08日 | バラエティ・報道
 ロンドンハーツ『有吉先生のタレント“マジ”進路相談』
 一昨日は小林恵美さんらグラビアアイドルの進路相談について書きましたが、今回は元AKB48、元SDN48の野呂佳代さんについて。

 野呂さんに対する有吉先生のアドバイスは正論というか、的確だった。
 野呂さんが理想の女性芸能人としてあげたのが、小池栄子さんと深津絵里さん。
 小池栄子さんは目指すべきタレント像として、もしかしたらあり得るかもしれないけど、深津絵里さんはまったく違う。
 だが、有吉先生は、小池栄子さんを目指すこともきっぱり否定して、こうアドバイスする。
「島崎和歌子さんを目指しなさい!」
 確かに。野呂さんのイメージは、攻撃的な芸風といい、しゃべり方といい、島崎和歌子さんと合っている。
 実に的確だ。
 有吉先生は「自分のことを客観視できない人が進路相談にくる」と語っていたが、野呂さんの場合はまさにそれ。
 より良く生きていくためには、自分をシビアに客観的に見ていく必要があるんですね。
 しかし、そのさじ加減が難しい。
 あまりシビアに自分を見過ぎると、自信がなくなり、ネガティブ思考ばかりになってしまう。
 何事に対しても一歩踏み出せなくなってしまう。

 他人と比較することも意味がないと有吉先生はアドバイスした。
 野呂さんは同じSDN48だった芹那さん、大堀恵さんに対してライバル意識を燃やしていた。
 売れている芹那さんに対しては「事務所の力で売れているだけ」と語り、大堀恵さんに対しては「結婚して幸せそうだ」と嫉妬を燃やす。
 芹那さんや大堀さんの今日があるのは「自分が縁の下の力持ちになって支えてきたから」で、あのふたりは美味しい所だけ持っていったと野呂さんは悔しさを滲ませる。
 これに対して有吉先生。
「縁の下の力持ちであることが野呂佳代の役割なのだ」みたいなことを語った。
 深いですね。
 人には人それぞれの役割がある。
 他人をうらやましがるのではなく、人は自分に与えられた役割を果たせばいい。
 有吉先生はこんなことも野呂さんに語った。
「芹那が出世すれば、お前を共演者として推薦してくれるかもしれないじゃないか」
 苦労人の有吉先生ならではの言葉ですね。
 自分に与えられた役割をしっかりやっていれば、チャンスは来るし、誰かが声をかけてくれる。
 だから、有吉先生の最終的なアドバイスは
「(野呂さんが現在やっている)パチンコ番組の仕事を嫌な仕事だと思わずに、全力でやりなさい」
 確かに。このパチンコの仕事で野呂さんが、パチンコについて深く語れるようになれば、それだけでタレントとしての強みになりますからね。

 その他のアドバイスとしては
「バラエティ番組での発言では、量を言うな。質を問え」
「不用意な発言で一発アウトになることもある」
 これも苦労人の有吉先生ならではの言葉。

 この進路相談の結果、野呂佳代さんは「ブスでデブで性格が悪い自分」を認識したらしい。
 この自己認識をした野呂さんを見て、ロンブーの淳さんは「受け入れると顔がやさしくなる」とコメント。
 このコメントも深いですね。

「ブスでデブで性格が悪い」野呂佳代さんの今後の活躍が楽しみです。


 有吉先生の進路相談① グラビアアイドル編はこちら



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6 コメント

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どうもあなたを見損なってたようだな~ (落穂ひろい)
2013-02-11 14:55:13
 どうもあなたを見損なってたようだな~ 
 いや、いや、誤解してほしくないんだが、褒めてるんだよ。本当に。
 いや、こんなことにまでコメントしてるって今日気づいたんだ。今さらだけど。
イヤ~、この「有吉評」は実に良く書けてると思う。文句のつけどころがない。
この件についてあなた以上の評論はわたしにはできません。が、例によって蛇足を加えさせて頂きます。

 有吉は要するに「自尊心」を捨てて目の前のことに謙虚に「没頭」しろって言ってるんですね。
そして「自尊心」を捨てるためには自分を「客観視」して、自分の強み弱み、気まぐれな感情と行動、そしてひねくれた態度、物言い、それらをストーカーのごとく徹底的に解剖・分析して改めろって言ってるんですね。なかなかこれが普通はできないんですが。

 しかもそれを単に抽象的な説教で終わらせず、具体的な例示で本人に直接提示するわけです。曰く「島崎和歌子」、「パチンコ番組への全力投球」、「口数を減らしてクオリティーの向上を目指す」、「物言いにはくれぐれも注意」。あげくは「ブスでデブで性格が悪い自分」までも認めさせてしまう、等々。

 傑作なのは、有吉がそう断言するまでのプロセスですね。
 まず、「標的」が、(この場合は野呂佳代さんが)好き勝手に自己主張している間に、「標的」の強味、弱味、気まぐれな感情と行動、傲慢な態度、物言いを芸能界のプロとして冷静に観察していることですね。そして、あせらず、懸念ももたず、そのタイミングが来るまでじっと待ってる、つまり当然表に出すべきだと有吉が感じているものを単純にひっこめておくんですね。ここでわたしがタイミングと言ってるのは、有吉が観察と特異な嗅覚で嗅ぎ取って貯めていたものを一挙に吐き出すことなんですね。

 そしてもうひとつ忘れてならないのは、あなたもご指摘なさっているように彼の独特な「やさしさ」ですね。毒舌という非情さの波間に漂う唯一の「救命ブイ」と言った感じですかな。この「やさしさ」には、有吉の本気が感じられて非常に好感が持たれます。これに反応して、淳までもが「ブスでデブで性格が悪い顔がやさしくなる」とまでコメンしちゃうくらい。まったくの蛇足です。大変失礼しました。
返信する
有吉弘行さん (コウジ)
2013-02-11 19:08:20
落穂ひろいさん

落穂ひろいさんこそ、見事な有吉弘行さん評ですね。
ぼくの方は単に番組の内容をまとめただけですから。

それにしても有吉さんの芸風って独特ですよね。
野呂さんに対しても結構、本質的なシビアなことを言っているんですが、深刻にならず、しっかりバラエティとして成立させてしまっている。
それは、おっしゃるとおり根本に「やさしさ」があるせいなのでしょうか?
有吉さんが出演していると、いつも注目してしまいます。
返信する
いったい叡智って何でしょうね? (落穂ひろい)
2013-02-11 20:35:14
 いったい叡智って何でしょうね、どこから湧いてくるんでしょうね。
 わたしにはそれは本からじゃないような気がするんですけどね。どこか別のところから、、、
 もちろん、本の種類、知の種類によるのかもしれませんが、、、

 人は「本を通して学ぶ」というようなことを口にしますが、本当にそうなんでしょうか。実際は自分がすでに気づいていることを、言葉や文字として文中に発見しているだけのことじゃないんでしょうか。

 今こうして書き込んでいても、ほとんど頭(=思考)は使っていません。ただなんとなく吐き出している、ありのままの自己を晒す。マッ、かっこつけて言葉にすれば「無為自然」ってことになるんでしょうか。こういうとまた老子臭く聞こえるかもしれませんが、やはり本当の叡智は何かわれわれの外からやってくるような気がします。

 恐らくあなたにはわたしの独りよがりに聞こえるかもしれませんが、そもそも思考を通して得たようなものに、たいした価値は無い、わたしはそう思っています。大切なのは命を賭した体験、ぎりぎり切羽詰った状況に身を置くことじゃないかと思っています。「四面楚歌」どころか頭上を見上げると短剣がぶら下っている、そんな状況ですね。そんなとき人は全身の感覚を研ぎ澄まし、利用できるあらゆるものに目を配り、未知のものからさえ必死でヒントを得ようとします。そして後ろを振り返ることなく意を決して一歩前に踏み出す。
 いや、逆にかってのわたしのように全てを放棄してことに当ろうとするかもしれません。

 わたくしごとではなはだ恐縮ですが、その昔まだ携帯電話もないころ、ひとりで自己流の登山に興じていました。もちろん行楽客が登るような山ではありません。雪もチラホラ風に舞うそんな時期でした。全行程の七割程来たところで、前に進もうと大きな岩に脚を掛け一気に体を持ち上げようとした時、ブチッと脹脛の筋肉の切れる音が体を通して聞こえました。「アッ、やっちまった」、そして次ぎに思ったことは、「もはやこれまで」ということでした。

 今になって思えばずいぶん大袈裟な反応だったとは思うんですが、そのときの正直な気持ちは「もはやこれまで」と、心が日頃無意識の内にしがみついていたものをすべて放り出していました。それがいかに小心者の諦めの気持ちであれ、それがその時のわたしの嘘偽りの無い反応だったのです。
 するとどうでしょう、脱力感とともにあたりの景色から一瞬にして色が抜け落ち、透明な輪郭だけが残り、やがてそれもアッという間に消えて、周囲全体が乳白色のぼんやりと光る霧の世界に変わったのです。

 われわれ凡夫は、こんな状況にでも遭遇しない限り、そして自己を拘束する一切の思考を放棄しない限り「色即是空」などという叡智を自らの手でたぐり寄せるなどということは決して無いのです。

 では、さようなら。お元気で。
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知識を捨てる・自分を捨てる (コウジ)
2013-02-12 09:22:39
落穂ひろいさん

仏教では、よく<知識を捨てろ>と言われますよね。
<知識>は<叡智>にたどりつくための邪魔者でしかない。

少し前に、お百度参りをして、滝行をするテレビ番組を見ましたが、タレントの顔がそれらをする前と後ではまったく違っていた。
苦痛に対する恐怖とか不安から解放されて、自信に溢れた穏やかな顔になっていた。
おそらく、そのタレントさんは一瞬ですが、<自分>を捨てることが出来たんでしょうね。
ぼくは、これが仏教が説く所なんだなと思いました。

落穂ひろいさんの山の中での体験も、同じ様なことなのかもしれませんね。
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びっくりしました (dqn10)
2013-03-18 15:38:59
たかがテレビ番組の1コーナーをみただけなのに、そこまで話が発展するものでしょうか。逆にそんなに分析しながらテレビをみて楽しいですか?テレビを見て人それぞれ感じることはあると思いますが、そんなに分析して何か意味があるのですか?
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たかがテレビ番組、されどテレビ番組 (コウジ)
2013-03-18 19:10:05
dqん10さん

コメントありがとうございます。
ご指摘の点ですが、マジレスすると、ぼくはこんなまとめ方しかできないんです。
番組でのやりとりをそのまま書き写しても、ぼく的には意味がないと思っていますし、それならば、YouTubeでアップされている映像を見ればいいわけですし。
あとは、これらを書きながら、自分の考えをまとめているという意味もあります。

もちろん、番組は番組で笑いながら楽しく見ておりますよ!
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