朝ドラ『カムカムエヴリバディ』が終了した。
安子(上白石萌音)、るい(深津絵里)、ひなた(川栄李奈)──
3人のヒロイン、1925年~2025年までの100年の物語。
画期的でしたね。
内容が薄くなるかと思っていたら、人物描写や人間関係がしっかりして、そんなことはなかった。
作品のテンポアップにも繋がっていて心地よかった。
前作の『おかえりモネ』が2011年からの10年間くらいの作品だったから実に対照的だ。
内容も3つの恋愛があり、和菓子屋・ジャズ・時代劇と多種多様で、幕の内弁当を食べている感じだった。
伏線の張り方も見事で「I hate you(大嫌い)」がラストでは「I love you」だからなあ。
今後も朝ドラは作られていくんだろうけど、『カムカム』と比べられて苦戦しそう。
単一の弁当で薄味だったら、たちまち飽きられてしまうだろう。
………………………………
全体のテーマは『歩き続けること』でしょうか?
今は先が見えなくて暗闇の中を歩いているようでも、
地道に歩き続けていれば、素敵な明るい未来がやって来る。
それはこんなせりふにも。
錠一郎(オダギリ・ジョー)とるい。
「暗闇なんや、歩いても歩いても暗闇しかないんや。サニーサイドが見えん」
「怖がらんでええ、私が守る。あなたと2人でひなたの道を歩きたい」
錠一郎
「五十嵐くん、これからいろんなことがあると思うけど、それが五十嵐くんの選んだ道やったら、きっとそれが五十嵐くんのひなたの道になるから。ひなたの道を歩けば、きっと人生は輝くよ」
桃山剣之介(尾上菊之助)
「暗闇でしか見えぬものがある」
伴虚無蔵(松重豊)
「日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ」
「どこで何をして生きようと、お前が鍛錬し、培い、身に着けたものはお前のもの。決して奪われることのないもの。一生の宝とせよ」
アニー・ヒラカワ(森山良子)
「英語の勉強、これからも続けてください。きっとあなたをどこかへ、思いも寄らない場所まで連れていってくれますよ」
一子(市川実日子)
「私にもわからんわ、そのお茶に意味があんのかどうか。意味があんのかないんか、わからんことをやる。誰かのことを思うてやる。それだけでええんとちゃう?」
つまり、この作品は『地道に歩き続けていれば素敵な明るい未来がやって来る』というテーマをさまざまな形で変奏しているのだ。
これが100年間の物語を描いていても散漫にならなかった理由だ。
極めつけはこれ。
ルイ・アームストロング『オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート』の一節。
「悩みはひとまず置いといてドアを開けよう。ひなたの表通りを歩けば何もかも良くなるさ」
この言葉を胸に地道に歩いていきましょう!
安子(上白石萌音)、るい(深津絵里)、ひなた(川栄李奈)──
3人のヒロイン、1925年~2025年までの100年の物語。
画期的でしたね。
内容が薄くなるかと思っていたら、人物描写や人間関係がしっかりして、そんなことはなかった。
作品のテンポアップにも繋がっていて心地よかった。
前作の『おかえりモネ』が2011年からの10年間くらいの作品だったから実に対照的だ。
内容も3つの恋愛があり、和菓子屋・ジャズ・時代劇と多種多様で、幕の内弁当を食べている感じだった。
伏線の張り方も見事で「I hate you(大嫌い)」がラストでは「I love you」だからなあ。
今後も朝ドラは作られていくんだろうけど、『カムカム』と比べられて苦戦しそう。
単一の弁当で薄味だったら、たちまち飽きられてしまうだろう。
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全体のテーマは『歩き続けること』でしょうか?
今は先が見えなくて暗闇の中を歩いているようでも、
地道に歩き続けていれば、素敵な明るい未来がやって来る。
それはこんなせりふにも。
錠一郎(オダギリ・ジョー)とるい。
「暗闇なんや、歩いても歩いても暗闇しかないんや。サニーサイドが見えん」
「怖がらんでええ、私が守る。あなたと2人でひなたの道を歩きたい」
錠一郎
「五十嵐くん、これからいろんなことがあると思うけど、それが五十嵐くんの選んだ道やったら、きっとそれが五十嵐くんのひなたの道になるから。ひなたの道を歩けば、きっと人生は輝くよ」
桃山剣之介(尾上菊之助)
「暗闇でしか見えぬものがある」
伴虚無蔵(松重豊)
「日々鍛錬し、いつ来るともわからぬ機会に備えよ」
「どこで何をして生きようと、お前が鍛錬し、培い、身に着けたものはお前のもの。決して奪われることのないもの。一生の宝とせよ」
アニー・ヒラカワ(森山良子)
「英語の勉強、これからも続けてください。きっとあなたをどこかへ、思いも寄らない場所まで連れていってくれますよ」
一子(市川実日子)
「私にもわからんわ、そのお茶に意味があんのかどうか。意味があんのかないんか、わからんことをやる。誰かのことを思うてやる。それだけでええんとちゃう?」
つまり、この作品は『地道に歩き続けていれば素敵な明るい未来がやって来る』というテーマをさまざまな形で変奏しているのだ。
これが100年間の物語を描いていても散漫にならなかった理由だ。
極めつけはこれ。
ルイ・アームストロング『オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート』の一節。
「悩みはひとまず置いといてドアを開けよう。ひなたの表通りを歩けば何もかも良くなるさ」
この言葉を胸に地道に歩いていきましょう!
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