平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ももクロ「泣いてもいいんだよ」~中島みゆきワールドを、ももクロはどう解釈し歌ったか?

2015年11月12日 | アイドル
 ももいろクローバーZの「泣いてもいいんだよ」
 作詞・作曲は中島みゆき。

 なるほど、ももクロと中島みゆきがコラボすると、こうなるのか。

 中島みゆきさんの曲の底流にあるのは、生きる哀しみである。
 その哀しみを中島さんは時に慰め、時に励まし、雄々しく歌い上げる。
 哀しみが生きる力へと変わっていく。

 一方、ももクロ。
 彼女たちはアイドルで、生きる歓びを歌う。
 エネルギーに溢れ、生きる塊のような存在である。

 つまり、ももクロと中島みゆきはまったく作品世界の違うアーティスト。
 例れば、太陽と月。
 だから、このコラボは面白い。

 歌の内容は次のようなもの。
 人は大人になるにつれ、さまざまなものにがんじがらめになり、苦しくて息が出来なくなる。
 泣くことで解放されるのに、いつしかそれが出来なくなっていく。
 そんな泣くことを忘れた人たちに、中島みゆきは語りかける。
〝泣いてもいいんだよ〟

 で、この歌をももクロはどう解釈して歌ったか?
 MVなどさまざまな映像をYouTubeで探してみたが、ライブ映像を見て、やっと答えが出た。
 百田夏菜子が、サビで〝泣いてもいいんだよ〟と歌った時に、手で涙をぬぐい、その後で小さく笑うのである。
 うわ~~っ、このシーンしびれた!
 涙をぬぐって笑った瞬間、哀しみの灰色の世界は〝光輝く世界〟に変わる。
 中島みゆきさんが歌う、哀しむ人を慰め、励ます世界にリンクする。
 歌唱では、かなわないかもしれませんが、このパフォーマンスは中島さんには出来ない。

 というわけで、「泣いてもいいんだよ」ライブ映像をご覧下さい。
 百田さんが笑うのは、1:57です。

 泣いてもいいんだよ~行くぜっ!怪盗少女(YouTube)
 

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