平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒19「プレゼンス」~新たな宿敵は仮想世界と現実世界を混同した男! 彼は現実での支配を試みるが…… 

2020年10月22日 | 推理・サスペンスドラマ
 新たな敵の登場である。
 ネオ・ジパング設立者・加西周明(石丸幹二)。

 ネオ・ジパングというVR仮想世界を設計し、自らは王として君臨している。
 仮想世界の支配者となった加西が次に行おうとしたのが、
 リアル・現実世界でも支配者になろうとしたことだった。
 いわば、仮想世界と現実世界の混同だ。

 なかなか現代的なモチーフだが、ちょっとダサい……。
 何しろ加西が現実で人を支配する方法というのが、『札束で顔をひっぱたく』ことなのだから。
 右京さん(水谷豊)が評したように、加西はただの『拝金主義者』。
 カネで頭がおかしくなっている男。
 小者だよな。
 同じVR仮想世界を扱った作品にアニメ『ソードアート・オンライン』があるが、
 そこの創設者・茅場晶彦(CV山寺宏一)の方が壮大なビジョンで事件を起こしているぞ。

 加西はネオ・ジパングという仮想デジタル世界をつくったが、現実で札束で顔をひっぱたくアナログ人間。
 せめて仮想世界で洗脳を行い、現実で行動させるくらいの事件にしてもらいたかった。
 あるいは、
 仮想世界に生きる人間を掘り下げ、その是非を問うみたいテーマを描いてほしかった。

 ちなみに僕は仮想世界肯定派です。
 現状のテクノロジーでは完全な仮想世界を作るのは難しいが、
 現実がつらい人は仮想世界にどんどん逃げた方がいいと思う。


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