冒頭のタイトルで「作 池端俊策」
池端さん、大ベテランの脚本家さんですよね。
大河ドラマ執筆では『太平記』。
書体は「太い明朝体」で昭和の大河ドラマを思い出した。
内容もゆったりとして奇をてらわず安定路線。
方向性としては、大河ドラマの原点回帰という感じか?
昨年の『いだてん』がぶっ飛んでいたから、その反動?
………
物語はミッションクリア型。
・ミッション1 『鉄砲を手に入れよ』
・ミッション2 『名医を連れて来い』
道中で情報収集して、松永久秀(吉田鋼太郎)などの歴史上の人物に出会って、事件に遭遇してミッションをクリアしていく。
RPGですね。
というか、コーエーのゲーム『太閤立志伝』を思い出した。
事件はベタだなあ。
・野盗との対決。
・火事から子供を救い出す。
2020年のドラマとしては物足りない。
昔のドラマを4K&CG映像で描いている感じ。
わかりやすさも特徴で、光秀(長谷川博己)が火事で子供を助けることも、望月東庵(堺正章)が仲間になることもすぐわかる。
ドラマとしての深みは、光秀と松永久秀のやりとりと、光秀が土岐一族の系列で主君・斎藤道三(本木雅弘)と距離を置いていること。
光秀の世代では、道三憎しの感情はないだろうが、ケチで自分の利益になるか否かで判断する道三の悪口を言っていた。
まあ、利益で物事を判断するのが道三で、これが道三の魅力でもあるのだが。
今は仕方ないが、光秀はもっと世間の荒波に揉まれて汚れなくちゃね。
ラストは『麒麟』でうまくまとめていた。
「麒麟は平和な世にやってくる。
その人は麒麟を連れて来る」
「旅をしてわかりました。
麒麟はどこにもいない。
誰かが動かなければ、美濃にも京にも麒麟は来ない」
第1話で、光秀はアイデンティティを見つけたようだ。
池端さん、大ベテランの脚本家さんですよね。
大河ドラマ執筆では『太平記』。
書体は「太い明朝体」で昭和の大河ドラマを思い出した。
内容もゆったりとして奇をてらわず安定路線。
方向性としては、大河ドラマの原点回帰という感じか?
昨年の『いだてん』がぶっ飛んでいたから、その反動?
………
物語はミッションクリア型。
・ミッション1 『鉄砲を手に入れよ』
・ミッション2 『名医を連れて来い』
道中で情報収集して、松永久秀(吉田鋼太郎)などの歴史上の人物に出会って、事件に遭遇してミッションをクリアしていく。
RPGですね。
というか、コーエーのゲーム『太閤立志伝』を思い出した。
事件はベタだなあ。
・野盗との対決。
・火事から子供を救い出す。
2020年のドラマとしては物足りない。
昔のドラマを4K&CG映像で描いている感じ。
わかりやすさも特徴で、光秀(長谷川博己)が火事で子供を助けることも、望月東庵(堺正章)が仲間になることもすぐわかる。
ドラマとしての深みは、光秀と松永久秀のやりとりと、光秀が土岐一族の系列で主君・斎藤道三(本木雅弘)と距離を置いていること。
光秀の世代では、道三憎しの感情はないだろうが、ケチで自分の利益になるか否かで判断する道三の悪口を言っていた。
まあ、利益で物事を判断するのが道三で、これが道三の魅力でもあるのだが。
今は仕方ないが、光秀はもっと世間の荒波に揉まれて汚れなくちゃね。
ラストは『麒麟』でうまくまとめていた。
「麒麟は平和な世にやってくる。
その人は麒麟を連れて来る」
「旅をしてわかりました。
麒麟はどこにもいない。
誰かが動かなければ、美濃にも京にも麒麟は来ない」
第1話で、光秀はアイデンティティを見つけたようだ。
「謀反人」イメージの払拭は十分成立し得るとは思っていました。
信長を討った動機を含め、明智光秀は「謎だらけ」の人物らしいので、いくらでも斬新な描き方は可能でしょう。
しかしながら、最後は秀吉に敗れて死ぬという史実は動かせない。
正直「また敗者のドラマか」と視聴意欲にブレーキがかかっていました。
挫折の物語は「いだてん」―我ながらよく辛抱して見ていたと思います―でもう沢山!
しかし実際に蓋を開けてみると、私は「悪くない」と思いました。
>内容もゆったりとして奇をてらわず安定路線。
>方向性としては、大河ドラマの原点回帰という感じか?
主人公は正義漢でチャンバラも強そう。
たしかにベタな展開ですが順調にミッションクリア。
時代劇のヒーローはむしろこのくらいで良いのでは無いでしょうか。
最近は年のせいか、個人的にはドラマに娯楽性を求めるようになってきています。
私としては、この調子で基本的には「痛快」に突っ走ってもらい、最後の「秀吉と戦って敗死」という結末に納得できる意味づけをしてくれれば個人的には満足です。
ところで今回、「対野盗戦」の前半部と「鉄砲と名医の旅」の後半部とは明らかにそれぞれ一回分のエピソードに見えました。
スタートが遅れたので2話分をまとめたのでしょうね。
いつもありがとうございます。
>いくらでも斬新な描き方は可能でしょう。
ポイントはここですよね。
いかに「斬新な明智光秀」を描けるか。
現状では想定内。
信長は最終的に「魔王」のように描かれる?
現状の光秀はまっすぐで真面目な人物ですよね。
一方、今回出会ったのが、松永久秀であり、斎藤道三といったクセのある人物。
彼らと関わって光秀がどう変貌し、清濁併せのむ人物になるのか、に注目したいと思います。
>「対野盗戦」の前半部と「鉄砲と名医の旅」の後半部
確かにこの内容を45分や1時間に収めるのは大変ですよね。
おっしゃるとおり2話分で、これがいいテンポを与えていたと思います。
普通の第1話なら殿のお許しを得て旅立つところで終わりそうです。
後、光秀は優秀な男と思えません。
ただの生真面目な若造に過ぎませんよ。
野盗襲撃以前に鉄砲の存在を知ってますし、鉄砲は斎藤道三ならば、とっくに入手してますよ。
何もかもがパワー不足でパクリです。
個人的に明智光秀を主役にするならば、漫画『信長を殺した男』を原作にすべきでしたよ。
別冊ヤングチャンピオンで連載されてます。
光秀の子孫である明智憲三郎氏の著書を元に書かれた漫画ですから色々とスケールがあります。
この漫画は是非ともコウジ様もみて、平成エンタメ研究所で紹介してください。
後、海老蔵にはナレーションじゃなくて信長をきっちりとやってほしかったです。
はっきりいって大河ドラマの出来は悪くなるばかりですよ。
いつもありがとうございます。
>何もかもがパワー不足でパクリです。
おっしゃるとおり、薄味ですよね。
光秀と言えば、僕が真っ先に思い出すのが『半蔵の門』の光秀ですが、髪がボサボサのひげ面で浪人の鬱屈が描かれていて実に迫力がありました。
まあ、これから光秀は成長していくのでしょうが、これ位の大胆な解釈をしてほしいですよね。
『信長を殺した男』読んでみます。
海老蔵さんの信長は『おんな城主直虎』で登場したので見送られたんでしょうね。
僕も見てみたい気がします。