平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒14 「陣川という名の犬」~目を覚ましなさい! もとの君に戻るんです!

2016年01月21日 | 推理・サスペンスドラマ
 陣川さん(原田龍二)の悲恋でしたね。
 コーヒーを上手く扱った所がお洒落。
 冠城(反町隆史)のコーヒー好きも活きた。

 事件は現代的でした。
・匂いに敏感な女性。
・世間から害虫のように扱われた男の鬱屈と屈折。
・害虫のように扱われた、もうひとりの男の共感。
 この3人が絡み合って事件が起きた。
 事件のきっかけは、ほんの些細なこと、行き違いなんですけどね。
 女性の方も、犯人の男の方も、他人に対する許容力が小さくなっている。
 それは陣川さんも。
 怒り→復讐→暴力、に走ってしまう行動は実に短絡的だ。
 仮に怒りを抱いても、理性や法律で処理するのが大人だろう。

 それにしても、世間から害虫のように扱われた男かぁ。
 犯人は言う。
「自分は生きているだけで存在自体が嫌われる害虫のような男」
 人はそんなに他人のことを気にして生きていないんですけどね。
 でも、こういう人は、いったん思い込むと、些細なことで傷ついてしまう。
 それが積もり積もって、心はさらに歪んで屈折していく。
 しかし一方で、些細な善意に喜びを感じてしまうのも事実。
 犯人もひとりの娘のやさしさに触れて、希望を見出した。
 彼女のためにがんばろうと思った。
 差別や排除でなく、やさしさで溢れる社会であってほしい。

 ミステリーとしてはイマイチだった。
・コーヒー好きで、香りから記憶を呼び起こせる冠城。
・犯人の顔写真など、未解決犯のことをすべて記憶している陣川。
 このふたりの能力が事件解決に繋がった。
 キャラクターものとしてはありだけど、推理ものとしては安易。
 『サイコメトラーEIJI』みたいだ。

 だから、矢島さゆみ(黒川智花)の気持ちをめぐる右京さん(水谷豊)の推理が光る。
・さゆみが陣川に対して「いらっしゃいませ」ではなく、「こんにちは」と言っていたこと。
・陣川に会う当日、いつも履いているハイヒールでなく、ヒールの低いブーツを履いていたこと。→陣川との身長差を気遣った?
・婚礼に関わる儀式の時におこなわれるアフリカの<コーヒーセレモニー>をさゆみがおこなっていたこと。
 この3つから、さゆみが陣川の求婚を受け入れるつもりだったことを推理した。
 あくまで状況証拠からの推理で、確証はないんですけどね。
 コーヒーのように苦いエンディングでしたが、陣川さんが大人になるには、こうした苦い体験が必要なのかもしれません。


※追記
 さゆみ役は黒川智花さん。
 ドラマ『てるてるあした』でファンでしたが、美しくなられました!

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お義父さんと呼ばせて~51歳のオヤジが28歳下の女の子と結婚!? オヤジ必見のドラマです!

2016年01月20日 | ホームドラマ
 オヤジのためのドラマですね~。
 だって、51歳のオヤジが28歳下の若い女の子と結婚する話なんですよ!
 その若い女の子というのが、蓮佛美沙子さんなんですよ!
 主人公・大道寺保(遠藤憲一)は全国の寂しいオヤジたちの希望である!(笑)
 蓮佛美沙子さん演じる美蘭は希望である!(笑)

 一方、こんな歳の差結婚に反対する人間は当然いる。
 美蘭の父・花澤紀一郎(渡部篤郎)だ。
 年齢は主人公と同じ51歳。
 若くして、大手商社の役員にまで、のぼりつめたやり手。
 妻と3人の子供、大きな家。
 購読雑誌は『LEON』で、付箋をつけて読んでいる(笑)
 小さな商社に勤めている主人公のことをバカにしている。

 花澤は、ドラマ的には父親目線の役割なんですよね。
 全国のオヤジ視聴者は、今度は父親目線で、この物語を見る。
 主人公の<恋する男目線>×花澤の<父親目線>。
 上手い仕掛けだと思います。

 さて、作家は、ドラマの後半で、ふたりのオヤジたちの心情を掘り下げました。
 恋する男・大道寺はひとりで生きてきた今までの人生を振り返ってこう語る。
「いったい、私は誰のために働いているんだろう?
 誰のために生きているんだろう?
 私は誰かのために生きたくなった」

 こんな大道寺の思いを花澤は真っ向から否定する。
「そんなことは30年前から気づいてたよ!」
 花澤はとっくに誰かのために生きていたんですね。
 妻のため、3人の子供のために必死に働いてきた。
 仕事優先で家族を顧みないこともあったが、少なからず子供たちとの思い出もある。
 それを思い出して、涙することも出来る。

 大道寺と花澤。
 どちらが<豊かな人生>かというと、花澤かな~。
 誰かを愛した記憶。
 愛する人との悲喜こもごもの思い出。
 これらをたくさん持っている人の方が豊かだと思う。
 とはいえ、このことにやっと気づいた大道寺がこれを追い求めてはいけないということはないんですけどね。
 愛する人との思い出は51歳からでもつくれる。
 ここに年齢や常識や世間体は関係ない。

 この作品、日曜ドラマ『家族ノカタチ』と同じテーマを描いていますね。
 『家族ノカタチ』の主人公・永里大介(香取慎吾)は他人を拒絶し、個人の生活を楽しむ人。
 大道寺保は、他人を求める人。
 正反対の主人公だが、ふたりとも、心にぽっかりと穴が空いていることは確か。
 空いた穴を、自分の好きな趣味や世界で埋めようとするか、人を愛することで埋めようとするかの違い。

 それにしても、僕も歳を取りました。
 月9の甘くて、せつない青春恋愛ドラマは受けつけなくなった。
 こういうドラマに共感してしまう。

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SMAP謝罪会見放送~中居くんが端っこで、草くんがコメント最後の意味

2016年01月19日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 昨日のSMAPの謝罪会見放送。
 みんながツィートしすぎて、ツイッターのサーバーがダウンしたそうだ。
 すごいですね。
 僕はさほど興味がなかったのですが、さすがSMAP。

 そんな中、興味深いツィートをしている人がいた。
①覇気のない顔、暗すぎ
②並び順おかしい、中居端
③心こもらず、カメラに目線なし
④話す順番、剛が最後?
⑤中居のお辞儀の浅さ←重要、こんなお辞儀見たことない
⑥キクちゃん(西山喜久恵アナウンサー)の震える手

 僕も中居くんが端っこで、コメントの最後が草さんであること(締めの言葉は木村拓哉さん)が気になった。
 その草さんのコメントは次のようなもの。
「今回、ジャニーさんに謝る機会を木村くんが作ってくれて、今、僕らはここに立ててます」
 <ジャニーさんに謝る>
 <謝る機会を木村くんが作ってくれた>
 おそらく中居くんは、このふたつのことを言いたくなかったのだろう。
 中居くんは、ジャニーさんに謝りたくなかったし、木村拓哉さんが残留して仲介したことも面白くなかった。
 おそらくは、中居くんの最後の抵抗。抵抗の意思表示。プライド。

 情報サイト・リテラに拠れば、今回ジャニーズ側を説得したのは、タモリさんが所属する田辺エージェンシーの社長、田邊昭知氏だったらしい。
「田辺社長は、バーニングの周防郁雄社長やメリーさんも一目置く芸能界の重鎮。その田辺社長がメリーさんに直談判したようです。メリーさんは一旦は断ったようですが、最終的に4人に直接、謝罪させるという条件でOKをした。木村さんはむしろ、ジャニーズ側のメッセンジャーボーイ的な役割で、細かい条件などを詰めるのに、双方と連絡をとりあっていただけでしょう」(ジャニーズ事務所関係者)

 <4人に直接、謝罪させる>……。
 やはりジャニーズ事務所って、強いんだね~。
 別に独立は悪いことじゃないんですけどね。
 バーニングプロから独立した小林幸子さんが干されたように、4人もこれを怖れたのか?
 結局、SMAPを育てた飯島三智マネージャーが、ひとり悪者になって、一件落着。
 中居くんを始めとする4人は、イマイチ納得の行かない幕引きだったのだろう。
 だから、言葉に心がこもっていなかった。
 中居くんのお辞儀も浅かった。

 SMAPの存続はよかったと思うし、4人もSMAPの存続とファンのためにジャニーズ事務所に頭を下げたのだろうが、どうもモヤモヤとした決着だ。
 結局、強くて大きなものが勝つ。
 テレビなどのマスコミも、深く突っ込むことをせず、無難な報道で終わるんだろうな。
 西山喜久恵アナウンサーの震える手と言い、芸能界の怖ろしさ、ドロドロが垣間見えた出来事でした。


 謝罪会見放送の動画はこちら
 スマスマ番組冒頭挨拶 SMAP×SMAP(YouTube)
 ※追記 この動画は早速、削除されました。

※追記
 1/20のサンケイスポーツに同様のことが書かれていました。
 やはり中居くん、拒否していたのか。
 
 中居、キムタクへの感謝コメント拒否していた!楽屋も1対4で別々(サンケイスポーツ)



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真田丸 第2回「決断」~勝頼、梅雪、小山田、家康、母上……すべての登場人物に愛情が注がれている

2016年01月18日 | 大河ドラマ・時代劇
 岩櫃城に向かう真田家御一行。
 今回はこれをしっかり描いた。
 これなんですよね~
 今までの大河ドラマだったら絶対、端折って、第二話は岩櫃城に到着している所から始まっていた。
 ところが今作は到着するまでの過程をしっかり描いている。

 それはどんな感じかというと、
・馬に乗って颯爽と物見をしてきた松(木村佳乃)が全然、役に立っていないっ!(笑)
 そして、二度のツッコミ(笑)
 「姉上、いったい何を見てきたのですか?」「隠れているのを見つけるのが物見の役割でしょう!」
・野盗に囲まれた時は、戦うのではなく、母・薫(高畑淳子)の着物を渡す。
 それでも野盗が引かなければ戦う→暴力での解決は最後の手段。
・百姓に化けるために顔にドロ塗り。
 「母上は誰よりも気品が顔に滲み出ていますから、誰よりも泥を多く塗りませんと」(笑)
・小山田の家臣に遭遇した時は、わざとらしい百姓の過剰な演技(笑)
 おまけに母上は懐から高価な扇がポロリ!←この期におよんで物欲を捨てられないらしい(笑)
・そして、小山田の家臣が牙を剝いて、いよいよピンチに陥ると、父上が颯爽とやって来る!←おおっ!

 これなんですよね~、ドラマの楽しさって。
 歴史のダイジェストなんか見たくない。
 過程や細部にこそ神は宿る。

 登場人物の顛末もしっかり描いた。
・武田勝頼(平岳大)は父・信玄の幻影を前に無念の自害。
 幻影が出て来る所は、シェークスピアの『ハムレット』を意識してるのかなぁ。
・穴山梅雪(榎木孝明)は徳川家康(内野聖陽)と握手して、織田家入り。
・一方、小山田信茂(温水洋一)は、「そのような不忠の者はいらん!」「卑怯者!」と言われて斬首。

 このように、しっかり登場人物のその後を描いている。
 今までの大河ドラマは、人物がいきなり出てきて、いつのまにかフェードアウトしていましたからね~
 人物は物語を進める上の道具でしかなかった。
 ところが、三谷幸喜脚本は違う。
 すべての登場人物に愛情を注ぎ、描き込む。
 役者さんに見せ場、演じ所を用意する。
 今回の小山田信茂役の温水洋一さんなんかは、その良い例。
 小山田は卑怯な小者だったが、温水さんも演じていて楽しかっただろう。

 家康の描写も巧みだった。
 自分を苦しめた武田が滅びてしまったことにスッキリしないと言い、「生きのびられる。それだけで十分じゃ」と後の天下の覇者とは正反対のことを言う。
 手にやけどをすれば大騒ぎし、笹の葉がやけどに効くと聞けば感心する→健康マニア・薬マニア。
「飲むのはほどほどにしなさい」と阿茶局(斉藤由貴)に、たしなめられながらお茶をおかわりし、穴山梅雪のことが嫌いだと言いながら、次のシーンでは愛想を振りまいて握手をする。
 この家康、実に人間っぽい。
 さまざまな角度から家康を描いている。
 人物描写の密度が濃い。
 石川数正(伊藤正之)なんかも、後に家康を裏切るのだが、本多正信(近藤正臣)にそれを匂わせる芝居をさせていた。

 このように、ドラマって<人間>なんですよね。
 視聴者は何よりも人間を見たい。
 今までの大河ドラマって、歴史や事件を描くことに一生懸命で、人物描写を疎かにしてた。
 どの作品かは敢えて言わないが、脇役はおろか、主人公すら描けていない作品もあった。

 信繁(堺雅人)はまだ若いので、大活躍までは言っていませんが、農民を装うなどの策を使う所や、北条か上杉かで的確な情勢判断をする所など、随所に後の片鱗が。

 『真田丸』は、すべての登場人物に愛情を注がれて描かれている点で、面白いドラマです。

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J-POPの大躍進~globe、X-JAPAN、広瀬香美、時代はハイトーンの時代に(亀田音楽専門学校)

2016年01月17日 | その他
 亀田音楽専門学校(Eテレ)によると、1994年~1999年はJ-POP大躍進の期間だったらしい。
 その特徴は何かというと、<ハイトーン>。
 やたら高い音域の曲が歌われるようになった。

 たとえば、
・ロマンスの神様~広瀬香美
・DEPATURES   ~globe
・FOREVER LOVE ~X JAPAN
・あなただけ見つめてる~大黒摩季
・HOWEVER    ~GLAY

 確かに高くて、カラオケで歌うのがキツイ歌ばかり。
 しかも、<ハイトーン>というのは、この高い音域を<地声>で歌うことらしい。
 <裏声=ファルセット>でなく、<地声>でである。
 番組によると、一般に男性はドレミファソラシドのラから上の音を、女性はドから上の音を出しにくくなるそうだ。
 一般人はこれらの音を裏声では出せるが、地声では出せない。
 一方、広瀬香美さんやX JAPANのTOSHIさんらは、これをパワフルに<地声>で歌う。
 だから聴くわれわれは、圧倒され、強いインパクトを受ける。
 1994年~1999年のハイトーンの時代は、シロウトが歌いづらい歌が登場した時代と言えよう。
 逆に、高音域を地声で歌えるシロウトはカラオケボックスで、カッコ良くて人気者だった。
 そうそう、そういう人、会社にひとりかふたりはいた。

 なお、発声法には<ハイトーン><ファルセット>の他に、<ミックスボイス>というのもあるらしい。
 <ミックスボイス>、つまりハイトーンとファルセットの中間。
 この中間の声をどう出すかはシロウトにはわかりづらいが、プロの歌手は出せるそうだ。
 やっぱプロってすごいですね。

 スピッツの草野マサムネさんなんかは、地声に高い音が入っていて、低い音域を歌っていても高い音域の歌を歌っているように聞こえるらしい。
 わかるわ~、これ。
 だって僕、スピッツの歌、気持ちよく歌えますもん。
 スピッツの歌を歌って、「俺、高い曲、結構、歌えるじゃん」って思ったことがある。
 でも、実は低い音域の曲だったんですね。
 逆にGLAYのTERUさんなんかは、地声に低い音が入っているので、高い音域を歌っていても、低い音域の歌を歌っているように聞こえるらしい。
 これもわかる!
 だって僕、GLAYの曲、きつくて歌えませんもん!

 1994年~1999年の曲の特徴としては、もうひとつ<大胆な転調>というのがあるらしい。
・名もなき詩  ~ミスチル
・MY GRADUATION~SPEED
・MY REVOLUTION~渡辺美里
・恋しさとせつなさと心強さと~篠原涼子
 いずれも大胆な転調がおこなわれている。
 JASRACに引っかかるので歌詞を引用できないが、たとえば、『恋しさとせつなさと心強さと』ではサビ前にKEY E→KEY Gに転調する。
 なぜ転調するかと言うと、この曲をつくった小室哲哉さんに拠れば、KEY Gが篠原涼子さんの一番気持ちよく歌えるキイだかららしい。
 ここで篠原さんは自分の120%の力を使ってサビを歌う。
 それが聴く者を圧倒して、感動を与える。
 転調することで、作品の世界も変わる。

 やっぱ音楽って深いわ~。
 音楽をつくる人、歌う人ってすごいわ~。
 まあ、世の中のあらゆるものは、突きつめていくと、深くて、匠の技が使われていると思うんですけどね。
 だから浅く生きていくのはもったいない。
 もっと深く、マニアックに物事を見ていきたい。

 今回の内容の再放送は、本日(1/17)、Eテレ、深夜1:10~1:55におこなわれます。
 ゲストは、GLAY。
 ヴォーカルTERUさんのハイトーン、ファルセット、ミックスボイスの歌い分けを聴くことができます。

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乃木坂46 生駒里奈論~ソフトバンクの白戸家のCMに抜擢されて考えたこと

2016年01月16日 | アイドル
 乃木坂46の生駒里奈が、ソフトバンクのCM「白戸家」シリーズの最新作に子犬の声役で出演することが決定!
 雪の日に上戸彩さん拾われる子犬のギガ役だ。

 やるな、生駒!
 よかったね、生駒ちゃん!
 声での出演とはいえ、あの人気のソフトバンクのCMだ。

 そのCMはこちら
 ソフトバンク新TV-CM「白戸家 ギガ物語1(アヤ小犬を拾う)」

 生駒里奈の魅力って何だろう?
 最初は、クイズ・ミラクル9に出演しての号泣など、何をするかわからない予測不能のシロウトっぽさが面白かった。
 子供っぽい、素直な、くるくる変わる豊かな表情が魅力的だった。
 秋田出身というルーツにこだわって捨てなかった。
 ミュージックビデオで見せる抜群の表情。
「制服のマネキン」「君の名は希望」といった代表曲のセンター。
 AKB兼任、総選挙参加など、敢えて困難に立ち向かう姿勢。
 ラジオでのスキャンダルメンバーに対する名裁き。
 ドラマをつくれる子。
 少年ジャンプ精神。TV「特捜警察ジャンポリス」レギュラー。
 アニメ・漫画オタク。
 握手不人気。
 アンチの存在。
 ウーマンラッシュアワー村本さんが指摘する心の闇。
 最近では、前線から一歩引いて、キャプテン桜井玲香とグループ全体のことを考えるようになったようだ。

 これほどいろいろなものを背負い、変転し、大人になった子はめずらしい。
 今は落ちついて歩みのペースを落としているようだが、僕は今後、生駒里奈が何をしてくれるか、大いに興味がある。
 もしかしたら、このまま他のメンバーの活躍の中に埋もれて、フェードアウトしてしまうかもしれない。
 それで良しとする所が生駒里奈にはある。

 グループ的にも紅白出場を果たして、次に何を目指すのか模索している状況だろう。
 このまま現状維持を続け、主要メンバーが卒業して、少しずつ萎んでいくのか? さらなる高みに向かうのか?
 推しの勝手な思い込みかもしれないけど、そのキイを握るのは生駒里奈であるような気がする。
 生駒が道を切り拓いて、あとのメンバーがついてくる。
 生駒の活躍の後に、他のメンバーが活躍をする。
 現在は、その状態。
 メンバーの伊藤かりんが生駒のことを<将棋の歩>に例えていましたが、生駒里奈はそんな感じなのかもしれませんね。
 敵陣に飛び込んでいって<金>になって活躍する。
 その後を白石麻衣といった<飛車><角>が入っていって大きく戦況を動かす。

 乃木坂46が次のステップに行くために、生駒里奈が何を発言し、何をするのか、注目しています。

 

 
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浦沢直樹の漫勉~浅野いにおさんのデジタルとアナログを融合させた作画手法!

2016年01月15日 | コミック・アニメ・特撮
 浦沢直樹の漫勉(NHK・Eテレ)で浅野いにおさんが出ていた。
 「ソラニン」「おやすみプンプン」「素晴らしい世界」「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」などの漫画家さんだ。

 浅野さんの細密な背景画はこんなふうに描かれていた。
 自分で写真を撮ってきて、これを画像処理ソフトで線画にする。(デジタル処理)
 その線画にさらにペン入れして描き足す。(アナログ処理)
 つまりデジタルとアナログの融合だ。

 では、なぜ浅野さんはペン入れして、アナログ要素を入れるのか?
 それは、アナログの人間っぽさが面白いかららしい。
 アナログ世界では、デジタルのような完全な曲線はない。
 ムラがあり、エラーがあり、アクシデントがある。
 番組中の浦沢直樹さんとの対談を引用すれば、
「(アナログは)隙を作るんだよね、読者が入ってくる隙を作る」(浦沢)
「隙って大事で、あまりにハイクオリティなものって、みんな意外と求めていない」(浅野)
「ペン先を使いこなすの、大変だなって、ヒーヒー言いながら描いている線が、実は個性になっている。あまりにうまい線が達者に入っていると、誰かわからない無記名な感じになってしまって」(浦沢)
「デジタルだと『完全なきれいな曲線』というのが描けるんですけど、もうそれって、計算で、数式で表せる線だから、誰でも再現できる線になっちゃう。ムラとかエラーを起こしている部分がそれぞれの絵の個性ということになる」(浅野)

 的確なデジタル・アナログ論だ。
 クリエイターというのは、こういうことを考えているんですね。

 この視点で言うと、問題になった佐野研二郎氏のオリンピックエンブレムってつまらないよなぁ。
 完全なデジタル世界。
 ロゴデザインと漫画とは違うとは思うが、佐野氏のデザインを見た時の冷たさの理由ってこういうことだったのか。
 それにあのデザイン、
 基本は○とか□の図形の組み合わせだから、シロウトがやっても創れないものではない。
 浅野さん、浦沢さんの言葉を借りれば、「誰でも再現できる」「誰かわからない無記名な感じ」の作品だ。

 番組では、灰皿や木魚や蚊取り線香の蓋をデジカメで撮って、それを加工し、ペンを加え、宇宙船や未来兵器にする作業が紹介されていた。
 面白いなぁ、こういう創作術。
 何しろ木魚や蚊取り線香の蓋が宇宙船になるんですからね。
 宇宙から来た侵略者の絵を20パターン描き、それを拡大縮小し、コピペして貼り付けていき、侵略者のモブシーン(群衆シーン)を創る過程も紹介されていた。
 この作業は一般的にやられていることだと思うが、浅野さんはこの作業に5時間をかけ、侵略者を加えたり消したりすることを心から楽しんでいた。
 そして「この作業に正解はない」「やろうと思えば、いくらでも継続してやれる」といった主旨のことを語っていた。
 この心から楽しめる姿勢こそが作家なんでしょうね。
 ここには効率よく絵を描いて、生産性をあげて、金儲けしてやろうなどという意思はない。

 浅野さんは、このデジタルとアナログの融合で、絵の可能性を拡げていきたいらしい。
 今後も浅野いにおさんの描く世界に注目だ。


※関連サイト
 浦沢直樹の漫勉・浅井いにお(NHK ONLINE)

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相棒14 「共演者」~ふたりの女優の舞台は法廷に移った! 伊丹は桜庭かなえのファンだった!

2016年01月14日 | 推理・サスペンスドラマ
 ケンカしているふたりがいたら共犯者だと思え。
 クリスティの『ナイル殺人事件』、坂口安吾の『不連続殺人事件』を読んでいたので、桜庭かなえ(高橋かおり)と桐島万里子(多岐川裕美)が共犯関係にあることは、すぐにわかった。
 だから真相は、ふたりの共犯ということで落ちつくのかな~と思って見ていたら、最後にひとひねり。
 桐島万里子が桜庭かなえの演技にダマされ、利用されていたという、ひねったオチがついていた。
 ベテランの自分がバカにしていた格下女優にダマされる。
 桐島万里子にとって、こんな屈辱はないだろう。
 法廷で、ふたりの女優が裁演技合戦を繰り広げるであろう、という右京(水谷豊)のラストのせりふもお洒落。
 ふたりの女優の舞台は法廷に移ったのだ。

 桐島万里子がアリバイ作りのために、殺された姉を演じていたのを見破った右京さんってすごいですね。
・ペットボトルの蓋を右手で試して、左手で開ける。
・カクテルのグラスを右手で持って、左手に持ちかえる。
 これで、右京さんは両者が同一人物であることを見破った。
 それだけでなく、桐島万里子が右手をケガしていること、そのケガは犯行時に出来たものであることも推理した。
 まさに『細かいことが気になってしまうのが悪い癖』の右京さんならではの技。抜群の観察眼。
 ペットボトルのことは不自然なので気づくかもしれないが、カクテルのグラスの持ちかえは普通、気づかない。

 伊丹(川原和久)は桜庭かなえのファンだった!
 ナマ桜庭かなえに会うために特命係の捜査に協力し、怪しい変装をして撮影現場に(笑)
 いたみんって、あんな顔して、案外、女性好きで、ミーハーなんだよな~。
 いつもなら、こういう女優に関する情報提供やウンチクを垂れるのは米沢さんなんだけど、敢えて伊丹を持ってきた所が遊んでいる。
 それと、伊丹と右京さんとの世代の違いもくっきり。
 伊丹が桜庭かなえのファンだったのに対し、右京さんは桐島万里子のファン。
 時計を質に入れて桐島万里子の映画を観ていた。

 そして冠城(反町隆史)。
 伊丹が桜庭かなえのファンであることを知っていた!(笑)
 いったい、いつの間にーーーーーっ!?
 すでに単なる同居人のお客さんではなく、しっかり警視庁に根づいている!
 恐るべし、冠城!

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欅坂46~織田奈那は志田愛佳に愛されているようだ。ママとして、イジリの対象として(笑)

2016年01月13日 | アイドル
 欅坂46のオダナナは志田愛佳に愛されているようだ。
 というより、イジられて遊ばれている(笑)
 志田サン、おとなしくて、おっとりしている感じだけど、頭の中はおかしなものがグルグル渦巻いてそうだからなぁ。
 今回はふたりのブログを追っていきます。

『いまオダナナから三ヶ日みかんもらいました!
 甘くて美味しかったです( ´ ▽ ` )ノ
 オダナナはさっき腐ったバナナをたべてました(*^。^*)
 お腹壊さないといいな~
 オダナナはママみたいで落ち着きます。
 今日はオダナナとお話したいから一緒寝ます⸜ ( ˆ࿀ˆ ) ⸝』 志田


『今日は朝から三ケ日みかんを10個近く食べたまなかです。⸜ ( ˆ࿀ˆ ) ⸝
 オダナナに気づかれないようにばくばくたべました。
 たくさん食べてカゴの中のみかんが無くなっても、オダナナは怒らないです。
 そんなオダナナは優しいです』 志田


 織田奈那、ママ説。
 オダナナはまだ17歳なんですけどね~。
『オダナナはさっき腐ったバナナをたべてました(*^。^*)
 お腹壊さないといいな~』
 というのもね~、いかにもザ・クールの志田サンらしい(笑)
 寮では、メンバーでバレーボールをしたようだ。
 
『最近。リサ、マナ、ミナミ、オダナナでバレーボールをしました。(笑)
 やっぱりオダナナは面白かったです。
 ボールを取る時の叫び声が面白かったです』 志田


『バレーの練習中に作った歌です⸜ ( ˆ࿀ˆ ) ⸝
 オダナナに教えてます。
 早く覚えてね~!
 オダナナにぶどうとみかんをプレゼントしました。
 早速食べてくれました。いえーい⸜ ( ˆ࿀ˆ ) ⸝』 志田


 バレーボールについては、べりさ(渡邊理佐)も書いていた。

『愛佳と美波とオダナナと私の4人で、バレーボールしました。
 オダナナが奇声をあげながらボールを取っていて、3人で笑っていました。
 ほんとにほんとにほんとに!!!
 面白かったんです。
 楽しかった〜\( ¨̮ )/』 渡邊


 オダナナの奇声(笑)
 体力測定の鉄棒でも奇声をあげてたけど、ぜひ番組で、バレーボール企画をやって下さい。

『原宿いったらオダナナとミナミに会ったよ〜
 1回ばいばいして分かれました。
 だけどね何かソファーに親子が座ってるな〜って思ってたらオダナナとミナミだった(笑)
 最近オダナナ、ママにしか見えないわ! ややこしいわ!
 最近オダナナいじりまくってるわ! せやねん!!』 志田


『クリスマスイブですね(*^。^*)
 昨日はオダナナにイタズラしました。
 今年1笑いました(笑)
 イタズラしてもオダナナは全然怒らず。むしろ乗り気で遊んでくれました。
 電気消して、オダナナがお化け役です。
 楽しかった~。
 ほんとにママみたい〜。
 ほんとに大好きです。
 オダナナ大好きって言っても、キモイっていわれます( ​´⚰` ​)
 もぉ、やだぁ~』 志田


 志田サンにとって、織田奈那は完全に母親なんですね~。
『最近オダナナ、ママにしか見えないわ! ややこしいわ!』
 というツッコミも面白い。
 一方、オダナナは、まなかのことをどう見ているかというと……。

『そして今日は
 1日中ずっとまなかが部屋に居ました
 私の部屋に住みつきそうで心配です
 (もう住みついてる)
 でもまなかは寂しがりやなので…
 スコシノアイダダケユルソウ(•ᴗ•)』 織田


『まなかとベリカが
 部屋に居座ってます(・-・)
 あ、長沢が来た(・-・)』 織田


『今日のお弁当ですっ
 誰の字でしょうか!!
 そうっ
 志田まなかです(^o^)
 なんて独特な字体なんだろう
 しかし
 ちゃっかり
 I LOVE ODA と書いているところが
 可愛いですね(∩︎´∀︎`∩︎)
 あと志田は少しツンデレです』 織田


 

 どうやら寮のオダナナの部屋はたまり場になっているらしい。
 やっぱりドルヲタにとって、日々のブログチェックは必須スな~。
『あ、長沢が来た(・-・)』なんて所は、長沢クンがおずおずと入ってくる姿が目に見えるようです(笑)

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しくじり先生~TMの木根尚登さんはギターが弾けなかった! そんな木根さんが始めた努力はwww

2016年01月12日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 何と、TM NETWORKの木根尚登さんはギターが弾けなかった!
 ライブでは弾いているふりをするエアギターだった!

 昨日の「しくじり先生」(テレビ朝日)での衝撃の発覚だ。
 といっても、このことは数年前に木根さん自身が告白していて、TMファンの間では既知のことだったらしいが……。
 もともと木根さんはキイボードを弾いていて、結成当時のTM NETWORKは小室哲哉さんとのダブルキイボードという編成だったらしい。
 しかし、演奏をコンピューター化することになって、木根さんは要らなくなってしまった。
 だからギター担当になった。

 で、木根さんはここからが凄い!
 フツー、ギターが弾けなかったら、ギターを練習するはず。
 なのに木根さんがしたのは、

 ギターを上手く弾いているように見せる練習!
 エアギターの練習!
 努力の方向性が全然、違うーーーーーーwww

 世の中には、こういうおかしなことをする人がいるものである。
 そんな木根さんが、ギターを弾いているように見せるために編み出した技は次のようなもの。

 テレビなどで、手もとをアップで映されると、弾いていないことがバレてしまうので、カメラが近づいて来た瞬間、ギターを持ち上げて手もとを見せないようにする技『木根シャクリアップ』!!
 ギターを持ち上げてばかりいると疲れてしまうので(笑)、ギターと体を垂直にして手もとを映させないようにする技『木根スイチョク』!!
 そして、究極の技!!
 カメラが近づいて来ると、体をクルリと回転させて背中を見せる『木根クルッ』!!

 ここまで来ると、木根さん、あなたは天才だよ……。
 常人の発想じゃない……。
 現在は弾けるようになってライブを心から楽しめるようになったそうだが、最初からそうしていればよかったのに……。

 木根さんの面白エピソードは続く。
 ライブを盛り上げるために竹馬に乗ることになった木根さん。
 ライブ前のリハではヒマなので、公園で竹馬の練習をしていた(笑)

 木根さんの目は細くて小さくて、普通にしていると貧相なお兄さんに見えてしまうので、レコード会社の意向でサングラスをかけることに。
 しかし、サングラスをかけたことで、
・薄暗い階段を降りされない(笑)
・楽屋であいさつをされても気づかれない(笑)
・枝豆がかりんとうに見える(笑)
 などの弊害が……。

 木根さん、面白すぎるよ~~!!
 この木根尚登の精神は、しっかり受け継がれている。
 ゴールデンボンバーだ。
 エアバンドで、面白いことが大好きで、ひとりの天才(TMの場合は小室哲哉、金爆の場合は鬼龍院翔)にある意味、寄生している。別の言い方をすれば、音楽とは違う所で貢献している。

 木根さんのような人が許される世界って、いい世界だと思う。
 今は、ムダなもの、役に立たないものが切り捨てられ、排除される世界。
 そんな世界はガチガチで、余裕がなくて面白くない。
 それに、どんなに下らないことも極めれば芸術になる。
 『木根シャクリアップ』『木根スイチョク』『木根クルッ』などの技がそうだ。
 結果、木根さんはギターの上手いアーティストで第3位に選ばれ、ポール・マッカートニーと対談するまでになってしまった(笑)

 世の中、しくじった人たちの中にこそ、面白い人がいる。


※追記
 TM NETWORKのTMはタイムマシーンの略だと言われているが、それはレコード会社がつくったものらしい。
 本当は、TAMA NETWORK=多摩ネットワーク。
 メンバーの3人が東京の多摩地区に住んでいたから、この名前がつけられた。
 そうだったのか!
 おまけにデビュー当時のTM NETWORKは<宇宙から来た>という設定があったから、しゃべることはNG、ファミレスや牛丼屋に入ることもNG。
 デーモン閣下もそうだけど、80年代は<設定>が大事だったんですね。
 今でもベビメタがそうですけど。
 一方、木根さんはサングラスを取れば、フツーのお兄さんになってしまうので、ファミレスや牛丼屋に自由に入れたらしい(笑)
 
コメント
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