平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

真田丸 第1回「船出」~亡くなった信玄公に義理立てして何になるのですか!

2016年01月11日 | 大河ドラマ・時代劇
「捨て鉢にならず、最後まで望みを捨てなかった者にのみ、道は開けまする」
「亡くなった信玄公に義理立てして何になるのですか!」

 これなんですよね、三谷幸喜さんが言い続けてきたことって。

 古畑任三郎 三谷幸喜さんが言いたかったこと(本ブログ)

 名誉や義理のために死んでいくことはカッコいいかもしれないけど愚か。
 カッコ悪くても地べたに這いつくばっても生きることを考えろ。
 こう三谷さんは言っている。
 現に今回のラストを見て下さい。
 野盗に追われて、真田一門はバタバタ走って逃げる。
 全然、カッコ良くない(笑)
 おそらく、この作品は、生きること、生き残ることが描かれるのだろう。
 明るく、クスリと笑う感じで。

 そんな真田一門とは対照的なのは、武田勝頼(平岳大)。
 勝頼は武田家の当主として立派に死のうとしている。
 まあ、真田家とは背負っているものが違うので仕方がないのかもしれないが、ううむ……。

 勝頼には絶望もあった。
 木曽義昌(石井愃一)、穴山梅雪(榎木孝明)、小山田信茂(温水洋一)といった重臣に裏切られ、『人は城、人は石垣』と謳い、誇った武田家の栄光は見る陰もない。
 人は弱く、変節しますからね。
 穴山、小山田にしても、おそらくは生き残るためにやったこと。
 そうなると、やはり変節しない城に拠るべきなのか?
 しかし、新府城は焼け落ちてしまったし……。
 今作のタイトル『真田丸』には、<真田家という舟>と<城>のふたつの意味が掛けられているらしいが、<人の絆>と<城>というテーマは第1話にしっかりと盛り込まれている。

 さて、登場人物にスポットを当ててみると、真田昌幸(草刈正雄)が面白い。
「この真田安房守がいるかぎり、武田が滅びることは決してない!」→「武田は滅びるぞ」(笑)
「新府城は天下に聞こえた名城!」→「……いずれはそうなるはずであった。しかし、いかんせんまだ出来あがっておらん」(笑)
「富士や浅間の山が火でも噴かぬかぎり、武田のお家は安泰にございます」→ナレーション「2月14日、48年ぶりに浅間山が噴火した」(笑)
 これらで、信繁(堺雅人)、信幸(大泉洋)に、ずるっ! っとコケてほしかったが、このあたりはさすが大河ドラマ。そういう演出はしなかった。
 浅間山が噴火した時の信繁のせりふ「……そりゃ火山ですから、たまには火も噴きましょう」が惚けていて面白い。

 あと面白かった人物は、母の薫(高畑淳子)。
 城から逃げる忙しい時にも、扇に見とれてうっとりしている(笑)
 人間らしいですね。自分の思いや欲望に忠実。
 栄誉や大義のためなんかには決して死なない。
 そして、実はこういう人が一番強い。

 今回の大河ドラマは、人間が豊かに描かれそうだ。
 北条氏政(高嶋政伸)、上杉景勝(遠藤憲一)、織田信長(吉田鋼太郎)、徳川家康(内野聖陽)……
 それぞれにクセがありそう。
 クセがある人物を描くことは三谷幸喜さんの得意技だから、すごく楽しみ!
 佐助(藤井隆)や服部半蔵も出て来るから忍者戦も見られるかもしれない!
 三谷幸喜の戦国絵巻がいよいよ始まった!


※追記
 生き残るというテーマは、大河ドラマ『風林火山』『軍師官兵衛』でも描かれていた。
『風林火山』で主人公・山本勘助を演じていた内野聖陽さんは『真田丸』では徳川家康!

※追記
 小山田信茂に裏切られた勝頼が、どこに行くのか、と問われて発したせりふは「わからぬ」。
 これって究極の絶望のせりふですね。

※追記
 地図のCGは、シブサワコウさん!
 昔、ゲーム『信長の野望』をやっていたので、このCGは懐かしい!
 ひさしぶりに『信長の野望』をやろうかな。
 もちろん真田家でプレイして!

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J-POPの誕生~ 『おどるポンポコリン』はなぜ楽しいのか?(Eテレ・亀田音楽専門学校)

2016年01月10日 | その他
 亀田音楽専門学校(Eテレ)によると、
 J-POPという言葉が使われるようになったのは1988年くらいかららしい。
 1988年から日本のヒット曲は大きく変わった。
 それまでは、
『ルビーの指輪』寺尾聰(1981)
『ジュリアに傷心』チェッカーズ(1985)
『命くれない』瀬川瑛子(1987)
 といった形のマイナー(短調)の曲だったのに、
 1988年からは、
『パラダイス銀河』光GENNJI(1988)
『Diamond』プリンセスプリンセス(1989)
『おどるポンポコリン』BBクィーンズ(1990年)
 と、メジャー(長調)の曲に。

 番組では、その原因として<年号が昭和から平成に変わったこと><カラオケボックスの普及>などをあげていたが、1988年を機に、人々は楽しさや明るさを共有するようになった。
 そして、J-POPが誕生した。

 楽曲にBメロが入るようになったのも、この頃かららしい。
 それまでの曲は、Aメロ→サビが当たり前。
 ところが、1988年以降は、今では当たり前になっている、Aメロ→Bメロ→サビが主流に。
 数字で表すと、Aメロ→Bメロ→サビの楽曲は、1970~79年ではわずか23%だったのに、1988~93年では何と90%に!
 音楽も創意工夫がなされ、進化し続けてるんですね。
 僕たちが懐メロを聴いて古さを感じてしまうのは、このような曲構成の違いもあるのだろう。
 そして、Bメロはサビに至る前のジャンプ台のようなものだから、Bメロがあるとサビが気持ちいい。気持ちよく飛翔できる。

 番組では、『おどるポンポコリン』が、なぜ明るく楽しいのかも分析していた。
 まずは、リズム。
 ドッドッドッドッと、4つ打ちの〝ダンスビート〟になっている。
 ディスコミュージックは皆、4つ打ちらしいが、これで誰もが踊りたくなるのだ。
 そして、リフレイン。
 〝ぴーひゃら、ぴーひゃら〟は、曲中にほぼ6回繰り返され、〝パッパパラリラ〟は3回、〝タッタタラリラ〟は2回使われている。
 この繰り返しが、人を楽しくさせるのだ。
 また、これらの言葉が、パピプペポの<破裂音>であることも楽しさを倍増させている。
 パピプペポを破裂音にして使うと、人の心は弾けて、ぴょんぴょん、飛び跳ねたくなる。
 この曲の作詞は、原作者のさくらももこ先生ですが、やっぱりさくら先生って天才ですね。
 漫画以外でも才能を発揮。
 抜群の言葉の感覚を持っていらっしゃる。

 また、この曲の作曲・編曲は織田哲郎さんだが、織田さんもさまざまな工夫を凝らしているらしい。
 たとえば、〝パッパパラリラ〟のサビに移る直前に、一瞬、曲が短調に変調するのだ。
 今まで長調で進行してきた曲が短調に変調することで、聴いている人は「何が起きたんだろう?」と無意識に違和感を覚える。
 だが、次に長調のサビが現れることで、安心し、盛り上がれる。
 Bメロ同様、サビ前に短調になることは、サビで飛翔するためのジャンプ台であったわけだ。

 こうして見ていくと、音楽も深いですね。
 創意工夫がなされ、匠の技が随所に盛り込まれている。
 恐るべし、J-POP!
「亀田音楽専門学校」では、これからもJ-POPの歴史を追っていくようなので、続けて視聴していきたいと思います。

 なお、今回の内容の再放送は、本日(1/10)、Eテレ、深夜1:10~1:55におこなわれます。
 ゲストは、いきものがかり。
 興味を持たれた方はぜひ!


※追記
 ちなみに、メジャー曲『おどるポンポコリン』と肩を並べる子供向け大ヒット曲『およげ!たいやきくん』子門真人(1975年)はマイナー曲。
 この長調と短調の違いは、わかりやすいですね。

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庶民感覚ゼロ~安倍首相によると、パートで月25万稼げるらしい(笑)

2016年01月09日 | 事件・出来事
 パートで月25万!?
 お坊ちゃん首相が庶民感覚ゼロの発言をした。

 それは昨日の国会でのこと。
 平均賃金が低いことを野党から指摘されて、われらが安倍ちゃんはこう発言したのだ。
「え~私と妻。妻は働いていなかったけれども、『景気がそろそろ本格的に良くなって来たからそろそろ働こうかしら』と思ったら、わが家の収入は妻が25万円で私が50万円で75万円にふえるわけでございますから、2人で働くことから2で割ると平均の収入は下がっていくわけであります」

 例えとしてわかりやすく説明するつもりだったのだろうが、ネットでは批判の嵐。
 何しろ現実では、がんばって働いても月10万前後がやっと。
 これに様々な諸経費が差し引かれたら、実際の手取りは……。
 月25万って、フーゾクで働くってことか?

『景気がそろそろ本格的に良くなって来たからそろそろ働こうかしら』っていう発言もどうだろう?
 現実は、
『子育てや家事で大変だけれど、生活が苦しいからパートで働かざるを得ない』
 ということではないのか?

 ったく、こういう感覚の人物が首相をやっているから、最低賃金は上がらず、パートも非正規社員も(あるいは一部正社員も)低賃金で働かされるわけだ。
 だって、実際に働いている人の苦労や生活を理解していないのだから。

 安倍晋三氏を始めとするお坊ちゃん政治家たちは別の世界に住んでいる。
 豊かで、25万くらいのお金は紙くずのようなもの。
 そして、彼らが食事をするのは、大企業のトップ。
 だから、耳に入ってくるのは、金持ちの意見。金持ちの要望。
 彼らは、大企業や一部の金持ちのために政治をしている。

 おまけに、安倍ちゃんはナルシストなものだから、自分に都合の悪い数字や現実は見ない。
 自分に都合のいい数字ばかりを見て、
「僕ちゃんは偉い」「僕ちゃんはよくやっている」
 と悦に入っている。

 アベノミクスが始まって3年。
 安倍首相が言う、アベノミクスの恩恵が全国の津々浦々に浸透してくるのは、いつのことなのだろう?
 安倍政治によって、どんどん格差が広がっている。

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4月より電力自由化~原子力ムラを潰すための戦いが今、始まった!

2016年01月08日 | 原子力発電・反対
 4月から、いよいよ電力自由化が始まる。
 昨日の報道ステーションに拠れば、新規参入は、東京ガス、ローソン、東急電鉄、東燃ゼネラル石油など200社。
 電気代はセット割引やポイントで安くなるらしい。

 ローソンなんかは上手いですよね。
 ローソンと電力契約をした人は、電気料金を安くするためにローソンで買い物をすることになる。
 電気代で多少損しても、ローソンでの買い物で利益が出るというビジネススキームだろう。

 何にしてもこれはいいこと。
 電気代が安くなるし、原発を維持しようとする東京電力などの既存の電力会社に打撃を与えることが出来る。
 そうすれば、政治家、官僚、原発を擁護する言論人や御用学者に原子力マネーが行かなくなる。

 <みんなの電力>という会社では、自分の使う電気がどのような形でつくられているかが分かり、選べる仕組みで、電気を販売するらしい。
 つまり、自分は太陽光発電などの自然エネルギーを使いたい思えば、それを選べるというわけ。
 生産者の顔が見える農産物のように、どこの誰が自分の使っている電気をつくっているかもわかるとか。
 いいですね。
 僕は自然エネルギーの電気を使いたいです。
 原発の電気など使いたくない。
 なぜなら、もし事故が起きれば僕は加害者のひとりになるわけだし、将来の子孫に核のゴミをこれ以上、押しつけたくないから。

 しかし、既存の電力会社も手をこまねいて見ているわけではないようだ。
 昨日、東京電力は今よりも安くなるプランを発表しやがった!
 ったく、安くできるのなら今の電気料金も下げろよ!
 本当に殿様商売だな(怒)
 おまけに新潟の柏崎刈谷原発を動かせば、料金はさらに安くなるんだと!
 おそらく、これで新規参入の電力会社を潰していくつもりだろう。

 というわけで、現状では、既存の電力会社が断然、有利。
 彼らはすでに原発など、さまざまなものを持っている。
 政治家や官僚などの人脈もある。
 おそらく政治家は、新規参入者のメリットになるような法律はつくらず、既存の電力会社を守る法律をつくるだろう。
 かくして既得権者は守られる。

 2016年。
 電力自由化をめぐる戦いが今、始まった。
 電力自由化を形骸化させてはならない。

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欅坂46~織田奈那、今年の目標は「英検二級合格」! でも、靴下の匂いを嗅ぐキャラに!?

2016年01月06日 | アイドル
 織田奈那、新年、最初のブログは、

『乃木坂46さんは本当に大きな存在ですが
 私達はそんな乃木坂46さんを超えていきたいと
 昨日の紅白歌合戦を見て改めて思いました!!』

 おおっ、素晴らしい!
 実に意識が高い!
 現実って、100願ってもかなえられるのは、良くて60~70くらいだからなぁ。
 目標を高く置くのは正解!
 それに乃木坂姉さんたちより、さらに高いところにいるグループもたくさんいる。
 のぼるべき坂は果てしない。

 一方、天然ボケも健在!

『昨年はオーディションに受かり
 生活が360度変わって
 新しいこと尽くめでした』

 生活が360度ーーーーーwww
 この件は欅坂ファンの間でも話題になってましたが、『生活が360度変わった』ら、元どおりです!

 欅坂46の冠番組『欅って、書けない?』では新年の書き初め企画。
 オダナナが書いたのは、『英検二級合格』
 具体的で現実的だなぁ。
 さすが織田!

 確か亜門虹彦先生の心理テストでは、なりたい2番目の職業としてCA(キャビン・アテンダント)をあげていたが、織田さん、本当に英語と外国語が好きなんだなぁ。
 オダナナがCAだったら絶対にモテるだろう。
 身長は高いし、目鼻立ちがはっきりしてるし、髪を後ろで束ねても美人だ。
 表情も豊か。
 おそらく運営スタッフに指導されているのだろうが、オダナナの口角をあげての笑顔は素晴らしい。CAとしても通用する。

 番組ではMCの土田晃之さんと英語のやりとり。
 でも、土田さんが単語でしか英語を話せないので、やりとりが続かない。
 だから、この画像。

 

 やっぱ、オダナナの表情いいわ。

 番組では、ゆっかー(菅井友香)の所でも笑いをとった。
 お嬢様キャラの菅井さん。
 MCのふたりが菅井さんをダマすために「一般人は靴下の匂いを嗅ぐ」とウソを言うと、オダナナが、「うんうん」と大きくうなずいたのだ。
 これを売れっ子のMCふたりが見逃すわけがない。
 オダナナはたちまち<靴下の匂いを嗅ぐキャラ>になってしまった!(笑)
 これは恥ずかしいーーーー!!
 オダナナとしては、番組の流れを読んでの、うなずきだったのだが、これが完全に墓穴ーーーー!!

 

 でも、僕は織田奈那は偉いと思うんですよ。
 先程も書きましたが、番組の流れを読んで的確にリアクションしてる。
 しっかり番組に参加している。
 反応する体と感性を持っている。
 こんなふうに土田さん、澤部さんに鍛えられていったら、織田奈那はタレントとして、結構やっていけるんじゃないかなぁ。
 というわけで、今週も織田奈那から目を離せません!


※追記
 欅坂46がラジオ、オールナイトニッポンに出演。
 その時の発言によると、メンバーに言われて、オダナナの特技は「前屈」から「うなずき」に変わったらしい。
 おそらく、今回の<靴下うなずき>が原因に違いない。

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朝まで生テレビ~竹中平蔵のインチキと上から目線! 自民党区議と番組ディレクターのヤラセも発覚!

2016年01月04日 | 事件・出来事
「竹中さん、去年も同じこと言ってましたよ」
 大晦日の「朝まで生テレビ」で、民主党の辻元清美議員が竹中平蔵氏に言ったツッコミだ。
 竹中氏は言った。
「アベノミクスは上手くいっている。これから良くなる」
 これに辻元議員は「去年も同じことを言っていた」とツッコんだわけだが、まさにそのとおり。
 いったい、アベノミクスの恩恵は、いつわれわれ庶民に降りてくるのでしょう?
 いつまで待てばいいのでしょう?

 まったく経済学者って言うのはいいよね。
「これから良くなる」
 を繰り返していればいいのだから。
 そりゃあ、経済は人間の営みだから理論どおりにいかないのはわかるけどさぁ、1年前に言ったことが外れたのだから少しは恥ずかしく思ったらどうだろう。
 これでお金をもらって先生と呼ばれているんでしょう?
 厚顔無恥とはこういうことを言う。

 上手くいかないと、他人のせいにするのも竹中平蔵氏の特徴。
 竹中氏は、消費税をUPしたから未だに不況なのだと言い訳する。
 あるいは、労働流動化がなされていないから、アベノミクスはイマイチなのだと偉そうに語る。
 労働流動化。
 つまり、時代の流れについていけない、成長の余地のない会社はどんどん倒産しろ、そうして生まれた失業者が他の儲かっている会社に再就職することで経済が活性化するという考え方だ。
 言い換えれば、倒産礼賛、失業礼賛だ。
 まあ、産業も企業も永遠に続くものでないから、言いたいことはわかるんですよ。理論としても正しいと思う。
 だが、理論と現実は違う。
 再就職と言ったって、派遣や非正規、パートといった形で、どんどん待遇が悪くなってくのが日本という国の現状だ。
 竹中氏の言っているのは、おそらくアメリカ型の社会なのだろうが、もし、そうなら格差はどんどん拡がるね。

 格差拡大について、竹中氏はこう言い訳した。
 格差拡大は世界では当たり前のこと。日本の格差は少ない方だ。
 これも正しいデータなのかもしれないが、竹中氏の経済学は、上からの経済学ですね。
 神様が天上から地上を見ているように、数字だけで経済を見ている。
 つまりマクロ経済学。
 そこには庶民の生活や苦労や痛みはない。
 生活者の苦労や苦しみなどはくだらないものとして切って捨てる。
 そりゃあ、竹中氏は財産や貯金をいっぱい持ってるからいいかもしれないけど、世の中には貯金ゼロの世帯が3割もいるんですよ。
 この竹中氏の発想は、秀才の官僚的発想ですね。
 数字とデータだけを見て、すべてがわかったように思っている。
 竹中氏のような経済学者をのさばらせてはいけない。

 話は変わるが、番組ではヤラセがあったらしい。
 大田区で建設板金業を営む番組観覧者のひとりが、現在の状況について
「民主党政権の時よりは、よくなったかなと、そういう印象はあります」
 と発言したのだが、その人物は何と自民党の区議会議員だったのだ。
 名前は、大森昭彦大田区議(63)。
 大森氏が建設板金業を営んでいるのは本当なのだろうが、「わたしは自民党の区議です」と名乗らなかったのはアンフェアだ。
 もし名乗っていたら、「民主党政権の時よりは、よくなった」という発言に、視聴者は「自民の区議ならそう言うよね~」とツッコミを入れられる。
 しかも、スポーツ報知の報道に拠れば、大森氏と朝生のディレクターは知り合いで、ディレクターは大森氏が自民党の区議であることを知っていたという。
 だとすると、完全に世論誘導のヤラセではないか?
 朝生も地に落ちたねえ。
 政府からカネをもらったのか?
 番組ディレクターは出てきて説明せよ!
 こんなことをしていたら、朝生やテレビの報道はまったく信用されなくなるぞ。
 この件はネットで指摘されたことで明らかになったようだが、大手マスコミがこのような状況では、権力のチェックはネットに頼るしかない。


※参照記事
 「朝生」で肩書伏せて観覧し意見述べた大田区議「言う必要はない」(スポーツ報知)

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ブラタモリ×家族に乾杯×真田丸~タモリ、鶴瓶、堺雅人が夢の競演! タモリさんはシャイな人でした!

2016年01月03日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 タモリ、鶴瓶、堺雅人が夢の競演!
 昨夜のNHK、ブラタモリ×家族に乾杯×真田丸の放送でのことだ。
 3人が歩くのは、今年の大河ドラマの主役・真田幸村が活躍した長野県・上田市。
 真田の居城・上田城がある。

 この番組で面白かったのは、タモリさんと鶴瓶さんの対比だ。
 ブラタモリで明らかなように、タモリさんが関心を示すのは、坂道や地形や街並み、あるいは過去の遺物。
 一方、鶴瓶さんは、生身の、現在生きている人間。

 鶴瓶さんは人間が好きなんでしょうね。
 番組とは言え、見ず知らずの町の人に気楽に話しかけて、すぐ親しくなれる。
 リンゴ園でリンゴをごちそうになり、たいした時間も経っていないのに、そこの女主人を「おい、育子!」と名前で呼ぶ。
 真田郷土館の語り部の方が説明を間違えると、軽くツッコミを入れ、観光客と気楽に写真を撮る。
 この人間力、コミュ力はすごい!

 一方、タモリさんは根暗でシャイだ。
 他人になかなか心を開かず、オープンな鶴瓶さんのことを「偽善者」とからかう。
 で、先に述べたように関心を示すのは、街並みとか地形。
 そこには人間はいない。
 いたとしても、現在の生身の人間ではなく、城とか街並みをつくった過去の人たちだ。

 僕はタモリ派かな~。
 旅行に行っても、歴史の遺物ばかりを見ている。
 地図を読むのも好き。
 映像や本で人間を語る。
 一方、生身の人間は苦手。
 だから鶴瓶さんのようなオープンさがうらやましい。
 みなさんはどちらのタイプでしょう?

 番組では、堺雅人さんが大人気だった。
 隣にタモリ、鶴瓶がいるのに、町の人が真っ先に握手を求めてくるのは堺さん。
 まあ、ロケ地が真田の故郷・上田市だから仕方がないのだろうが、他の町でも同じことが起きるような気もする。

 ブラタモリでお馴染み、NHKの桑子真帆アナウンサーも人気だった。
 桑子さんは、NHK長野のアナウンサーだったんですね。
 上田の町の人に「真帆ちゃん、きれいになったわね。昔はイモ娘だったのに」と声をかけられていた(笑)

 タモリさん、鶴瓶さんの違いもわかったし、なかなか面白い番組でした。

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相棒14「英雄~罪深き者たち」~安倍政権と世界情勢を揶揄しているが、ミステリーとしては荒削り

2016年01月02日 | 推理・サスペンスドラマ
「これがあなたの言う新世界ですか!?」
 右京(水谷豊)が、音越(西村和彦)に言った言葉だ。
 つまり、武力で物事を解決する世界。
 音越はSPに命じて、テロリスト本多篤人(古谷一行)を射殺させた。
 おそらく、これは現在の世界情勢を揶揄しているのであろう。

 本多篤人が「無辜の民を殺さないこと」を信条にしているのも揶揄だろう。
 イスラム国を攻撃するアメリカ、フランス、ロシアの空爆で、普通の市民も巻き込まれて亡くなっている。

 揶揄はもうひとつ。
「音越は合法的にじわじわとこの国を破壊している」
 これって安倍首相がやってることだよなぁ。
 武器輸出三原則を撤廃し、特定秘密保護法で知る権利を疎外し、新安保法で憲法9条を骨抜きにして……。
 この破壊の行き着く先はどこなんだろう?
 おそらくは、武力で物事を解決する世界?

 ミステリーとしては荒削りですね。
 動機が、音越への復讐であることは見え見えで、本多篤人と鞘師九一郎(橋本さとし)のテロ活動はミスリードであることはすぐにわかる。
 唯一、残された謎は、復讐を誓ったふたりめの人物が誰か? ってことだが、これも何となくわかってしまう。
 一応、音越の地元の秘書がミスリードになっているのだが、それでは意外性に欠けるので、やはり彼女しかしない。

 右京さんも今回はキレがないなぁ。
 右京が船のパーティに行ったのは音越に対する復讐を妨げるためだったのだろうが、それならなぜ乗船してすぐに自分の部屋に行ってしまう?
 いつもならパーティの会場に行って見張っているはず。
 右京さん、部屋で紅茶を飲んでいる場合じゃありませんよ。
 それに、願い石のことを知っているのだから、当然、ふたりめの復讐者がいることに気づくはず。
 なのに見逃してしまった。
 右京さん、正月ボケですか?

 爆弾のありかも伊丹の気づきや右京の推測で簡単にわかってしまうし、今回のエピソードはイマイチでした。

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紅白歌合戦~ラスボス・小林幸子降臨! メガ幸子の登場にニコ動の弾幕が飛び交う!

2016年01月01日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 2015年の紅白歌合戦!
 ネットで注目されていたのは、紅組司会の綾瀬はるかさんが、どれだけトチるか。
 それで、8時台のネットニュースでは、『綾瀬はるか、ここまで失敗なし』(笑)

 土屋太鳳さんは小柄なんですね。
 綾瀬はるか、長澤まさみ、有村架純、土屋太鳳、と女優4人が並んだ時、一番小さかった。
 有村架純さんは紅白で審査員として出演か。
 『あまちゃん』の時は、能年玲奈さんが主役で、有村さんは脇役だったんですけどね。
 最終的に、現在、活躍しているのは有村さん。
 あるいは、もっと脇役だった足立梨花さん。
 ブレイクするかしないかの基準って、本当にわからないですよね。
 主役になったからといって売れるとは限らない。

 さて、ネットで大きく注目を浴び、再ブレイクを果たしたのが、小林幸子さん!
 ボカロの「千本桜」を歌って、巨大な小林幸子が出て来ると、

 

 すごいなぁ、小林幸子さん、吹っ切れてる!
 ここまで来ると、完全にパンク!

 NHKの演出も、がんばった!
 メガ幸子だけでなく、ニコニコ動画で流れる、右から左に横に流れていくコメント、「弾幕」が登場!
 頭の硬いNHKがよくやったなぁ。
 天下のNHKがニコ動を取り入れたんですよ。
 ある意味、テレビがニコニコ動画に敗北した瞬間かもしれない。

 一方、メガ幸子+弾幕をやられたら、他の歌手は太刀打ちできないだろう。
 ありふれた小賢しい演出など簡単に吹き飛んでしまう。
 唯一、これに対抗したのが、美輪明宏さん。
 美輪さんは、まわりをすべて暗くしてすべての背景をなくし、過度の演出もなく、歌だけで勝負した。
 美輪さん本人も、テレビのdボタンの情報画面で「歌だけで観客に届けたい」といった主旨のことを語っていたが、もしかしたら小林幸子さんを意識しての発言なのかもしれない。
 小林幸子VS美輪明宏
 これは、デジタル対アナログの対決でしたね。

 対決と言えば、裏では、既存勢力とネットとオタクカルチャーの対決も。
 既存勢力とは、芸能界の大手事務所バーニングプロ。
 情報サイト・リテラに拠れば、小林幸子さんはバーニングプロから独立して個人事務所を設立したため、その怒りを買い、さまざまな妨害を受けて、歌手生命を絶たれる寸前だったらしい。
 そんな小林さんが活路を見出したのが、ネットとオタクカルチャー。
 もともと巨大衣装などで「ラスボス」のようだとオタク人気のあった小林さんは、そのニーズを受け、ニコニコ動画で「歌ってみた」を投稿した。
 その結果は、わずか2日で100万回再生!
 13年の大みそかにニコニコ生放送で『ラスボス小林幸子による年越しライブ&カウントダウン』を配信すると、番組の総来場者数は85万4946人、総コメント数は26万7167コメント!
 14年夏のコミケには、「5884組」(こばやしぐみ)のという名で一般参加し、人気ボーカロイド曲をカバーしたアルバム『さちさちにしてあげる♪』を自ら手売りして、即完売!
 これを買うためにファンがつくった列は何と1キロ!
 15年夏コミでも、ミニアルバム『さちへんげ』を2時間40分で完売!
 小林幸子の復活には、このような背景があったのだ。
 
 この小林幸子復活は、クリエイターが世に出ていくためのひとつのモデルですね。
 今までは、事務所や放送局や出版社の力を借りなければ、認められるのが難しかった。
 それはオリンピックエンブレム問題で、大手広告代理店との癒着が指摘された佐野研二郎氏などが良い例。
 ところが今はネットがあって、個人がさまざまなことを発信できるし、面白ければ、それはあっと言う間に拡散する。

 というわけで、2016年、エンタテインメントの世界は新しいステージに入りましたね。
 既存のメディアや既存の勢力は、今のままだと新しい動きに押し潰される。
 今回の小林幸子復活は、その象徴!
 これからも新しいさまざまな表現者が出てきてほしいものです。


 すぐに削除されるかもしれませんが、ラスボスのパフォーマンスを見たい方はこちらへ
 紅白歌合戦 小林幸子「千本桜」(Youtube)


※参照記事
 ボカロ曲にニコ動的弾幕で復活。芸能界のドンの圧力に耐えて(リテラ)
 
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