「捨て鉢にならず、最後まで望みを捨てなかった者にのみ、道は開けまする」
「亡くなった信玄公に義理立てして何になるのですか!」
これなんですよね、三谷幸喜さんが言い続けてきたことって。
古畑任三郎 三谷幸喜さんが言いたかったこと(本ブログ)
名誉や義理のために死んでいくことはカッコいいかもしれないけど愚か。
カッコ悪くても地べたに這いつくばっても生きることを考えろ。
こう三谷さんは言っている。
現に今回のラストを見て下さい。
野盗に追われて、真田一門はバタバタ走って逃げる。
全然、カッコ良くない(笑)
おそらく、この作品は、生きること、生き残ることが描かれるのだろう。
明るく、クスリと笑う感じで。
そんな真田一門とは対照的なのは、武田勝頼(平岳大)。
勝頼は武田家の当主として立派に死のうとしている。
まあ、真田家とは背負っているものが違うので仕方がないのかもしれないが、ううむ……。
勝頼には絶望もあった。
木曽義昌(石井愃一)、穴山梅雪(榎木孝明)、小山田信茂(温水洋一)といった重臣に裏切られ、『人は城、人は石垣』と謳い、誇った武田家の栄光は見る陰もない。
人は弱く、変節しますからね。
穴山、小山田にしても、おそらくは生き残るためにやったこと。
そうなると、やはり変節しない城に拠るべきなのか?
しかし、新府城は焼け落ちてしまったし……。
今作のタイトル『真田丸』には、<真田家という舟>と<城>のふたつの意味が掛けられているらしいが、<人の絆>と<城>というテーマは第1話にしっかりと盛り込まれている。
さて、登場人物にスポットを当ててみると、真田昌幸(草刈正雄)が面白い。
「この真田安房守がいるかぎり、武田が滅びることは決してない!」→「武田は滅びるぞ」(笑)
「新府城は天下に聞こえた名城!」→「……いずれはそうなるはずであった。しかし、いかんせんまだ出来あがっておらん」(笑)
「富士や浅間の山が火でも噴かぬかぎり、武田のお家は安泰にございます」→ナレーション「2月14日、48年ぶりに浅間山が噴火した」(笑)
これらで、信繁(堺雅人)、信幸(大泉洋)に、ずるっ! っとコケてほしかったが、このあたりはさすが大河ドラマ。そういう演出はしなかった。
浅間山が噴火した時の信繁のせりふ「……そりゃ火山ですから、たまには火も噴きましょう」が惚けていて面白い。
あと面白かった人物は、母の薫(高畑淳子)。
城から逃げる忙しい時にも、扇に見とれてうっとりしている(笑)
人間らしいですね。自分の思いや欲望に忠実。
栄誉や大義のためなんかには決して死なない。
そして、実はこういう人が一番強い。
今回の大河ドラマは、人間が豊かに描かれそうだ。
北条氏政(高嶋政伸)、上杉景勝(遠藤憲一)、織田信長(吉田鋼太郎)、徳川家康(内野聖陽)……
それぞれにクセがありそう。
クセがある人物を描くことは三谷幸喜さんの得意技だから、すごく楽しみ!
佐助(藤井隆)や服部半蔵も出て来るから忍者戦も見られるかもしれない!
三谷幸喜の戦国絵巻がいよいよ始まった!
※追記
生き残るというテーマは、大河ドラマ『風林火山』『軍師官兵衛』でも描かれていた。
『風林火山』で主人公・山本勘助を演じていた内野聖陽さんは『真田丸』では徳川家康!
※追記
小山田信茂に裏切られた勝頼が、どこに行くのか、と問われて発したせりふは「わからぬ」。
これって究極の絶望のせりふですね。
※追記
地図のCGは、シブサワコウさん!
昔、ゲーム『信長の野望』をやっていたので、このCGは懐かしい!
ひさしぶりに『信長の野望』をやろうかな。
もちろん真田家でプレイして!
「亡くなった信玄公に義理立てして何になるのですか!」
これなんですよね、三谷幸喜さんが言い続けてきたことって。
古畑任三郎 三谷幸喜さんが言いたかったこと(本ブログ)
名誉や義理のために死んでいくことはカッコいいかもしれないけど愚か。
カッコ悪くても地べたに這いつくばっても生きることを考えろ。
こう三谷さんは言っている。
現に今回のラストを見て下さい。
野盗に追われて、真田一門はバタバタ走って逃げる。
全然、カッコ良くない(笑)
おそらく、この作品は、生きること、生き残ることが描かれるのだろう。
明るく、クスリと笑う感じで。
そんな真田一門とは対照的なのは、武田勝頼(平岳大)。
勝頼は武田家の当主として立派に死のうとしている。
まあ、真田家とは背負っているものが違うので仕方がないのかもしれないが、ううむ……。
勝頼には絶望もあった。
木曽義昌(石井愃一)、穴山梅雪(榎木孝明)、小山田信茂(温水洋一)といった重臣に裏切られ、『人は城、人は石垣』と謳い、誇った武田家の栄光は見る陰もない。
人は弱く、変節しますからね。
穴山、小山田にしても、おそらくは生き残るためにやったこと。
そうなると、やはり変節しない城に拠るべきなのか?
しかし、新府城は焼け落ちてしまったし……。
今作のタイトル『真田丸』には、<真田家という舟>と<城>のふたつの意味が掛けられているらしいが、<人の絆>と<城>というテーマは第1話にしっかりと盛り込まれている。
さて、登場人物にスポットを当ててみると、真田昌幸(草刈正雄)が面白い。
「この真田安房守がいるかぎり、武田が滅びることは決してない!」→「武田は滅びるぞ」(笑)
「新府城は天下に聞こえた名城!」→「……いずれはそうなるはずであった。しかし、いかんせんまだ出来あがっておらん」(笑)
「富士や浅間の山が火でも噴かぬかぎり、武田のお家は安泰にございます」→ナレーション「2月14日、48年ぶりに浅間山が噴火した」(笑)
これらで、信繁(堺雅人)、信幸(大泉洋)に、ずるっ! っとコケてほしかったが、このあたりはさすが大河ドラマ。そういう演出はしなかった。
浅間山が噴火した時の信繁のせりふ「……そりゃ火山ですから、たまには火も噴きましょう」が惚けていて面白い。
あと面白かった人物は、母の薫(高畑淳子)。
城から逃げる忙しい時にも、扇に見とれてうっとりしている(笑)
人間らしいですね。自分の思いや欲望に忠実。
栄誉や大義のためなんかには決して死なない。
そして、実はこういう人が一番強い。
今回の大河ドラマは、人間が豊かに描かれそうだ。
北条氏政(高嶋政伸)、上杉景勝(遠藤憲一)、織田信長(吉田鋼太郎)、徳川家康(内野聖陽)……
それぞれにクセがありそう。
クセがある人物を描くことは三谷幸喜さんの得意技だから、すごく楽しみ!
佐助(藤井隆)や服部半蔵も出て来るから忍者戦も見られるかもしれない!
三谷幸喜の戦国絵巻がいよいよ始まった!
※追記
生き残るというテーマは、大河ドラマ『風林火山』『軍師官兵衛』でも描かれていた。
『風林火山』で主人公・山本勘助を演じていた内野聖陽さんは『真田丸』では徳川家康!
※追記
小山田信茂に裏切られた勝頼が、どこに行くのか、と問われて発したせりふは「わからぬ」。
これって究極の絶望のせりふですね。
※追記
地図のCGは、シブサワコウさん!
昔、ゲーム『信長の野望』をやっていたので、このCGは懐かしい!
ひさしぶりに『信長の野望』をやろうかな。
もちろん真田家でプレイして!