EXPRESS DIARY~鉄人日記~

鉄道に関することを日々徒然なるままに書いて行こうと思います。

出雲日記3

2006年02月21日 | 出雲

 宍道からは出雲のたびを倉吉まで楽しむことにしたが、出雲の宍道到着が17時54分とぎりぎり走行中の撮影が可能かと思われる時間帯だったので、当初は宍道で出雲を撮り、後続のやくもで追いかけて米子から出雲に乗車しようと考えていた。しかし、それでは特急券が2枚必要ということで、コスト面から見て断念した。しかし、宍道での入線写真の撮影は捨て難く、対向ホームで入線を撮って、急いで出雲に乗車するという綱渡り撮影を敢行。シャッター速度を稼ぐ為、かなり暗い画にはなったが、この時期としては致し方ないということで個人的に満足できる画にはなったと思う・・・いまいちだが(>_<)  出雲の立席乗車可能でなおかつ禁煙の3号車に見事滑り込み。一路倉吉へ。車内はほどよく鉄人っぽい人、出雲廃止を意識して乗ったと思われる親子などなどで埋まっていた。とりあえず席を確保して、車内をうろついてみる。フリースペース化してしまった食堂車には酒宴を行う人などが集い賑わっていた。機関車直後のオハネフを覗いてみようと車内を進んで行くうちに立席客のいる寝台を除いてはかなり空いていることに気づいた。米子までの道中はサンライズと被ることもあるので仕方ないところだが、廃止を前にした列車の実態とはこんなものかという印象を受けた。1ヵ月後の出雲は惜別乗車のファンなどでお祭り騒ぎになり、プラチナチケットを手にしたファンが廃止が惜しいなどというコメントをして新聞記事になることが目に浮かぶ。今の状況を見る限り、廃止が惜しいというような状況ではないのは明らかで、何も知らずに廃止と言うお祭りを楽しむファンを見ると興ざめしてしまうのは私だけだろうか。などと考えながらも自分も同じ穴のムジナであることに気づく。と複雑な思いにふけりながら最後の出雲の旅を楽しんだ。


 列車は暗闇の中たくさんのファンが待つ米子へ到着。ここで機関車を交換するため、14分の長時間停車。私もホームに降りて機関車交換を見物、撮影したが、機関車廻りにはロープが張られる厳戒態勢がしかれていた。1ヵ月後の出雲廃止を睨んだ混乱防止策と見られるが、出雲のラストランまで事故のないよう関係者もファンも頑張って欲しいところだ。米子を出ると車内はなんとなく落ち着き、喧騒から離れて廃止前の没落した出雲に戻った感があった。倉吉まではDD牽引でも高速化により快調に飛ばして定刻通り19時46分に到着。倉吉で待ち構えているファンは非常に少なかった。ホームの明かりが乏しく夜間撮影には適していないのだろう。しかし、米子での過剰な盛り上がりを考えると倉吉あたりでじっくり撮影する方が賢明かもしれない。下車後は食料を調達して、今夜の寝床へ。明日の青谷踏切撮影に備えて早々と眠りについた。



~明日へ続く~