JR留萌本線には05年7月17日に乗車した。それまで北海道は学生時代に1度、さらにもう1度行ったことがあったが、周遊券や周遊きっぷを使うため、優等中心に乗り回したこともあり、盲腸線で、ローカル列車しか走らない留萌線は必然的に後回しとなり、乗車することがなかった。乗り潰しを本格的に考え始め、なんとか安上がりに乗れないものかと思案して、JR北海道とJR東日本の普通列車が乗り放題となるきっぷを購入して東北・北海道遠征を企てた。急行はまなすの自由席に乗れるのが魅力的な切符で、往復それを利用して十分元が取れるように行程を組んだ。西の人間にとっては東エリアまでの移動費が馬鹿にならないので大したコストダウンにはならないが、東エリアの人にとっては北海道方面乗り潰しにはもってこいの切符と言える。
留萌線には石勝線、根室線、富良野線と乗り継いで旭川に出て、旭川からの数少ない直通列車に乗って終点の増毛まで乗り潰した。キハ54には道北や道東で何度か乗車しているが、国鉄末期生まれの車両としては良くできた車両のように思う。ただ、留萌線沿線は言葉は悪いが寂れたイメージがあり、今後も未来永劫的に路線を維持できるかどうかは疑問が残る。北海道の首都とも言うべき札幌へ直結していない点も痛いところで、地域輸送だけではとても成り立たない印象を受ける。SLの運転なども行われていたが、比較的札幌や旭川から近い立地を生かして、この手の客寄せを行い、それを継続していくことが重要なのではないかと思う。