フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

浅田次郎著「終わらざる夏」に感激

2015-09-16 20:13:05 | 読書会
9月16日 水曜日 晴れのち曇りのち雨

午前中は、少し陽射しが漏れているような比較的明るい空だった。
今日の日中は、お天気は大丈夫と思っていたけれど、4時前にはポツポツ降ってきてしまった。

10時から読書会なので、部屋をお掃除したりコーヒーを入れたり身体を動かすことが多い。
速い動作をする事は、目眩を酷くしてしまうので心がけてゆっくり動くようにしていた。
わたし自身の目眩にも手を焼いているけれど、ふとメンバーのことが気になり始めた。

昨日、ほのぼの編集会の時はメンバーの方がお宅までお迎えに行き、一緒に歩いて来られた。
目眩の時は、ブロック塀や電柱があればそこに捕まり、休憩しながら先へ進めるが、
交差点とか、塀のないところを歩くのは至難の業。わたしはかれこれ40年以上経験している。

メンバーの方は、喜寿を迎えてからの目眩初体験なので、かなりとまどって居られる。
彼女が家を出るときに、わたしに電話をして頂き、途中までお迎えに行くことにする。
10時前には、どなたかがやって来られるのでお留守番をお願いし、時間には全員集合できた。

今日は浅田次郎著「終わらざる夏」を読む事になっている。
戦地の情景はほとんど触れられず、召集令状を出す仕事に携わる人の精神的苦痛や、
召集はあり得ない年齢の夫に召集令状が届き、その後のお互いを心配する夫婦、
強制的に集団疎開をさせられた都会に住んでいた子供たちの、生活とその過酷な生活等々、
余り表面的に見られなかった戦争の情景などを書かれて、その立場に自分を置き換えて読んだ。

東京が爆撃に遭い、家が焼け母親が死んだ事を知り、残された父親と弟を心配する6年生の女子、
父親が召集され、東京で独り生活する母親を気遣う小学3年生の男子が脱走。
偶然二人は出会い、一緒に歩いて東京に向かう。食べ物も無いしお金も持っていない。

全く違う立場で戦争を体験する人達、読みながら涙することもあったとメンバーの言葉。
当時の子ども達の強さを痛感しながら、この様な経験はしたくないとメンバー全員の声だった。
浅田次郎さんらしい小説、とメンバーの方の言葉。もっと作品を読みたいとも言って居られた。

430頁くらいある上下巻の小説だが、読むのが大変だったと言う言葉はなかった。
次回の本を決めて、散会。
目眩の方は、車で来られた方が送って下さった。無事終了。皆様に感謝。
コメント
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