フォンテーヌの家  わたしのつぶやき

横浜市南区で趣味の会[フォンテーヌの家」 

心に刺さっていた棘が取れたような…

2015-09-26 20:36:00 | 日記
9月26日 土曜日 曇りのち晴れ

体調が悪いので出席の返事が出来ずにいたら、「後輩の幹事が返事が無い」と言ってきたと、
同級生の幹事から葉書が届いたので、出られるかどうか解らないけれど出席の返事をしていた。
越境入会している、鎌倉支部の総会(9月27日)への出欠のことだった。

天候もそれほど悪くないので、足元が絡まないようにゆっくり歩くよう心がけた。
歩くのは、家から駅までと乗り換える時だけ。会場は鎌倉駅の改札口のお隣だった。
東工大で国際法の講義をなさっておられる後輩の「国際情勢と日本」の公演の後、会食会に。

食後、鎌倉如蘭会のサークルの紹介があった。囲碁、ゴルフ、歩く会、等いろいろあった。
8月末頃の「鎌倉如蘭会作品展」のスライドを全員で見て解散になった。

皆さんと別れホームで電車を待っていたら、黒い洋服を着ている数人のグループを見かけた。
何となく、その喪服の人達に目線が行ってしまう…。2ヶ月前の事を思い出していた。


お世話になっていた方のお通夜に伺ったとき、ちょっとしたトラブルがあった…。
それは数人が一枚の香典袋に一緒にお金を包んだことが、発端だった。
どの様な表記をしたのか知らないが、「代表者の名前と他○人」と書いたのだと思う。

受付の方が慣れていなかったのか、代表者だけに「香典返し」の引換券を下さったのだと思う。
わたしは時間的に、ご一緒出来るかどうか解らなかったので、独りだけ別にしていた。

帰るとき、「引換券をお持ちの方は…」と言う声で、そちらに向かって歩いていたら、
代表の方以外のメンバーは、引換券を戴いていないと言う。それは変でしょう?

代表の方が、他の方たちの名前を書いていれば問題無かったのだと思う。
この頃はお香典返しを葬儀の時済ませてしまうケースが多くなっている。
あるじの時もそうだった…。
お香典返しの習慣は不要と思って居るが、なかなかその習慣を破るわけにはいかない。

会葬した方たちが「お返し」を戴かずに帰られるのは、瞬間的に「良い事は無い」と思った…。
あるじの葬儀の折り、この様な事が有ってもわたしには解らず仕舞いになってしまう。
でも、その方達にとっては、何となく何時までも忘れず「あの時には…」という記憶が残るはず。

そう思った瞬間、信じられないが「この方達、引換券を頂いていません」と声を出していた。
会葬した方の他に、来られなかった方も居られたので、その方の分も戴いた…。
何であんな事をわたしが出来たのか、全く解らない。

目立ちたくない…、人の上に立つような事はしない…、そんなわたしが何故…。
お返しを頂かないと損をするから?そんな気は全く無い。
ずっと、そのことが気になっていた。心の片隅に何時も引っかかっていた。

喪服の人を見ているとき、ふと「亡くなった方を傷をつけたくなかった」のでは、と気がついた。
亡くなった方は、労を厭わずボランティア活動を頑張っておられた…。
いろいろ問題のある方だったけれど、「亡くなった」のだから全てマイナス面は消したい。

心の隅に刺さった棘が取れたような気分になった。
確か、今日はその方の月命日だったような気がする。
コメント
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