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生活保護 申請受け付け相談件数の13%面接で根掘り葉掘り聞かれ
餓死したのは、この男性だけではありません。四月には、道路一本、川一つ隔てた別の市営住宅で女性二人が餓死し、同居の女性(47)が飢餓状態で発見された事件がありました。 <o:p></o:p>
団地に住む女性(79)は「誰がいつ病気になってもおかしくない。せめて仲よしの友達をつくっておくことが唯一の自衛手段ね」といいます。 <o:p></o:p>
「悔やまれてならない」と話すのは自治会長の井上泰明さん(64)。「人道的な問題でしょう。隣近所は、なんとか助けたいと協力しているのに、市の対応は不満です」 <o:p></o:p>
同市では、生活保護の申請前に「相談を」といって長時間の調査をおこない、申請をなかなか認めないのです。 <o:p></o:p>
「まだ六十四歳だから働けるだろう」「(DVが原因でも)別れた夫から仕送りをもらいなさい」「貯金が十万円あるからダメ」 <o:p></o:p>
プライバシーまで踏み込んで根掘り葉掘り聞かれる面接に「死んだ方がましだ」と涙を流す相談者は後をたちません。 <o:p></o:p>
<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="40:福岡県北九州市;" Address="北九州市">北九州市</st1:MSNCTYST>は、厚生省(当時)の指導のもとで保護率を抑制、現在政令市で最下位水準です。 <o:p></o:p>
二〇〇五年度では七千三百八十三件の相談のうち、申請が認められたのは、わずか九百五十一件の12・88%。相談件数が、ほぼ同じ<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="40:福岡県福岡市;" Address="福岡市">福岡市</st1:MSNCTYST>と比べても半分以下の件数です。 <o:p></o:p>
<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="40:福岡県北九州市;" Address="北九州市">北九州市</st1:MSNCTYST>の“差別的”保護行政の理念が端的に表れているのが、同市発行のしおり。「生活保護とは」という説明には、「国が最低限度の生活を保障するとともに、一日も早く自分の力で生活していけるように援助する制度」と憲法二五条、生活保護法の文字も抜け落ちています。 <o:p></o:p>
「生保行政によって、もう一人たりとも“殺させない”」―。六月二日、日本共産党は記者会見を開き、<st1:MSNCTYST w:st="on" AddressList="40:福岡県北九州市;" Address="北九州市">北九州市</st1:MSNCTYST>の異常な生保行政の実態を告発。党の対策会議を立ち上げました。 <o:p></o:p>
八幡生活と健康を守る会の吉田久子事務局長は話します。「生活が苦しくなった人にとって生活保護は最後の命綱です。人を見殺しにする血も涙もないやり方を私たちは、絶対に許しません」<o:p></o:p>
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