格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

脱原発が第二の福島を生み出さない唯一の方策

2011-09-19 23:35:26 | 植草一秀氏の『知られざる真実』

脱原発が第二の福島を生み出さない唯一の方策




本日、9月19日、東京の明治公園で「さようなら原発」5万人集会が開かれる。
 
さよなら原発1000万人アクション
 
さようなら原発 5万人集会
 
日 時:9月19日(月・敬老の日)
    13:00~ライブ  
    13:30~集会
    14:15~パレード
会 場:明治公園
交 通:JR「千駄ヶ谷」下車5分
    /地下鉄大江戸線「国立競技場」(E25)下車2分
    /地下鉄銀座線「外苑前」下車15分
内 容:オープニングライブ  寿
発 言:落合恵子さん/大江健三郎さん
    /内橋克人さん/鎌田慧さん
    /山本太郎さん/武藤類子さん
   (ハイロアクション福島原発40年実行委員会)
ライブ:ランキン・タクシー、ナラカズヲ



米国スリーマイル島原発事故、ソ連チェルノブイリ原発事故、東電福島第一原発事故は、原子力が人類には制御不能であることを証明している。
 
 原発事故の特徴は、ひとたび大事故を引き起こせば、このかけがえのない地球の生命体としての活動を、未来永劫にわたって麻痺させてしまうことにある。
 
 二酸化炭素が地球の温度上昇をもたらすとの根拠の不明確な命題を信じて、二酸化炭素排出を抑制しようという敏感さを持つ人々は、その不確かな活動に力を注ぐ前に、脱原発運動に精力を注ぐべきである。
 
 原子力事故がいかに制御不能であり、人類、生命体、地球の論理、倫理に反しているかは、誰の目にも明白であるからだ。
 
 福島第一原発の事故を目撃して、なおかつ原発推進の旗を振る人間は、感性を失っているか、原発マネーに毒されているかのいずれかである。
 
 本来であれば、日本全体の原子力発電所の稼働をすべて停止し、想定されるすべての自然災害に原発が耐え得るかどうか、厳格なテストを経たうえでなければ、再稼働は認められないとするのが正しい対応である。
 
 そして、想定されるすべての自然災害を踏まえ、なおかつ、必然的に発生する人為的過失の発生確率を踏まえたときに、それでもなおかつ、重大事故発生の確率をゼロにまで引き下げることは不可能であることを認識し、脱原発を確定するしか、本来進むべき道はない。



原発を推進する者がいるとして、その可能性を、感性を失っているか、原発マネーに毒されているかのいずれかと記述したが、可能性としてはもう一つある。核武装を目論む人々が、そのために原発を推進しようとしていることだ。
 
 この代表者が石破茂氏である。石破氏はやはり、単なる軍事マニアではなかった。核武装論者だったのだ。
 
 暴力団を廃絶するために、暴力団関係者と親密な接触を持つ者を、暴力団構成員に準じる取り扱いをしようと警察が躍起になっている。
 
 これとの比較で言うなら、核兵器推進の立場を示す人間を危険人物として取り扱うことを検討するべきだろう。
 
 日本は世界で唯一の核爆弾の被爆国として、核廃絶運動の先頭に立つべきである。核を拡散させ、原発ビジネスを拡散することは、人類にとっての脅威である。
 
 原子力ビジネスは年間3兆円を超すビッグビジネスであるから、原発マネーに目がくらむ人々は、原発ビジネスを温存しようと、血眼になっている。
 
 言論人のなかでも、ひたすら原発ビジネスの温存を主張する輩が存在するが、カネの亡者か、さもなくば、ものごとの軽重を理解できない未熟な人々である。
 
 短期の利害得失ではなく、長期の地球生命を考慮して考察するべき事項であるからだ。



「さようなら原発」一千万人署名市民の会は、3月11日の東日本大震災により引き起こされた東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、脱原発のために1000万人の署名を集めることを目標に展開されている運動である。
 
 この運動の一環として、本日9月19日(月)に上記要領で、東京の明治公園で5万人規模の集会を開くことが呼びかけられている。
 
 集会は内橋克人、大江健三郎、落合恵子、鎌田慧、坂本龍一、澤地久枝、瀬戸内寂聴、辻井喬、鶴見俊輔の各氏によって呼びかけられた。
 
 これに呼応する形で「さようなら原発1000万人アクション」が署名活動とともに日本全国にひろがり、大きな動きとなりつつあるとのことだ。



この地球上にはカネよりも大切なものがある。カネでは手に入れることのできない、かけがえのないものがある。
 
 東電福島第一原発の事故で、どれほどのものが失われたのかを考えてみたことがあるか。
 
 福島に生まれて
 福島で育って、
 福島で働いて、
 
 福島で結婚して、
 福島で子どもを産んで
 福島で子どもを育てて、
 
 福島で孫を見て
 福島でひ孫を見て
 福島で最期を過ごす。
 
 それが私の夢なのです。
 
の言葉を総理大臣が絶叫したところで、第二、第三の福島を生み出す道をせん滅しない限り、国会演説もただの言葉の羅列、人気取りのパフォーマンスに過ぎないことになる。
 
 野田佳彦氏が、福島の女子学生のこの言葉を重く受け止め、こうした郷土に対する市民の熱い思いを大切にするなら、二度と、福島と同じ過ちを、絶対に日本で引き起こさないための、万全の方策を示し、実行することだ。
 
 それは脱原発を決定し、実行することである。
 
 その方策を示すこともなく、この言葉を引用したところで、何の意味もない。巧言令色鮮し仁だ。
 
 野田佳彦氏の行動は、経団連の要求丸呑みのものだ。経団連の要求は、原発、法人税、TPPだ。脱原発経産大臣を辞任させ、法人税減税を強行し、11月のAPEC会合に向けて、TPP参加表明を行うとするなら、この首相は悪の代理人である。
 
 脱原発、反法人税減税、反TPPこそ、正しい対応である。







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「我が日本国の汗と涙の郵貯... | トップ | <いま最も勇気ある政治家>... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

植草一秀氏の『知られざる真実』」カテゴリの最新記事