「弘法大師の護国精神 別所弘因(智山学報)」
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元来弘法大師の理想は『即身成仏』『鎮護国家』にあった。すなわち人間完成の理想として即身成仏を提唱し、国家完成の目的として鎮護国家を標榜された。ここにこそ大師の日本仏教建設への大誓願が窺われるのである。
『即身成仏』『鎮護国家』の2つの理想は決して対立的な2つでなく、不二に立脚した而二であり、而二を表とした不二なのである。自己完成こそ国家成就 . . . 本文を読む
涅槃経第九に【 摩尼珠の如し 濁水に投ずれば水即ち為に澄む 大乗経典の如し 】 とあります。摩尼珠は濁水を澄ませる力があるといいますが、経典も信仰もこの摩尼珠のように、自分の濁った心の中を澄ませる力を持っています。信仰なければ自分の心は濁ったままです。また自分自身がこの摩尼珠のように人々の中にあって周囲の気持ちを澄ませることができる存在になることができれば・・と思うこの頃です。
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