又具に思惟すれば。是戒は不可思議の趣あるじゃ。経中に。寶間比丘と云者有り。初て具戒を受て佛所に往き。禮拝して佛に白す。既に受戒し竟る。云何修業して無漏聖道を得べきと。世尊云く。汝が物に非ずば取ることなかれと。
此比丘一言の教えを受け。禮拝し去て。樹下に至り石上に座具を布き、結跏趺坐して思惟す。大聖世尊の汝が物に非ずば取ることなかれとの教は。いかなる義ぞ。他の金銀財寶。禄位官爵は。此類何ぞ世尊の教 . . . 本文を読む
仁王般若波羅蜜経は、法華経・金光明経(金光明最勝王経)とともに護国三部経のひとつに数えられ、鎮護国家のために仁王経を講ずる法会(仁王会)や不動明王を中心とした仁王曼荼羅を本尊として修される仁王経法があります。 仁王会は宮中や国分寺などの大寺で百の高座を設けて行われ、「百座会」とも称されました。これは春と秋に定例的に行われるもの、臨時に行われるもの、天応陛下一生一度のものなどがあります。一方仁王経 . . . 本文を読む