(大智度論釋初品中戒相義第二十二之一)
(不邪淫)
若し女人にして父母兄弟姊妹・夫主兒子・世間法・王法の守護するを若し犯す者は是を邪婬と名く。若は守護せずと雖も法を以って守らるものあり。云何が法をもって守るとなす。一切の出家の女人と、在家の一日戒を受けたる、是れを法をもって守ると名づく。
若しは力を以ってし、若しは財を以ってし、若しは誑誘し、若しは自ら妻が受戒、乳児を娠めるを婬するは、非道なり。是 . . . 本文を読む
在家に在ては在家を利益す。國治り家斉ふ。出家に在ては出家を利益す。生死解脱の要路じゃ。諸の禅定もこれより生ずる。
達磨多羅禅教に。尸羅既に清浄なれば三昧中において現ずとある。(次當淨尸羅 尸羅既清淨 三昧於中起 三昧已修起 觀察應不應 善知應不應 修向所應作 既向所應作 專念繋心處 已能樂彼處 )
三十二相もこれより生ずる。羯磨疏に。摂律儀戒に因て法身を得す。摂善法戒に因て報身を得す。饒 . . . 本文を読む
延喜二十一年十月二十七日に観賢僧都が御廟で大師を拝し御髪を剃り申し上げていますがその御髪を京で醍醐天皇に差し上げています。
「高野春秋」に、(延喜二十一年921)「十一月十五日賢座主入京す。勅答祖髪三分之一を天皇に奉じ残髪十分之一を正別當峯宿に授く。賢師に随って在京する也。此時の高祖の髪、永く中院に相傳するを得る。山史云、賢海僧正醍醐金剛王院口訣に云、此時の祖髪、三分之一は延喜帝 . . . 本文を読む