月照上人の十善戒和歌
月照は、文化10年(1813年)に生まれ、安政5年11月16日(1858年12月20日)西郷と共に錦江湾で入水しています。清水寺住職で法相宗の学僧でした。
ずっと以前、木南卓一先生から戴いていた月照上人の歌のプリントが出てきました。不妄語戒の和歌を見るとさもありなんという気もします。
「十善戒和歌
第一慈悲不殺生戒、ならへ人、雨にながるる山蟻をすくひていのちながきためしに。 . . . 本文を読む
(大智度論釋初品中戒相義第二十二之一)
(不妄語)
妄語とは不淨心により他を誑かさんと欲する他。、実を覆隠し異語を出し口業を生ず是れを妄語と名づく。
妄語之罪は言聲によって相解するより生ず。若し相解せざれば不實語といえども妄語の罪なし。是の妄語は知を不知と言ひ不知を知と言ひ、見るを不見と言ひ不見を見と言ひ、聞を不聞と言ひ不聞を聞と言ふ。是を名て妄語となす。
若し作さざれば是を不妄語と名く。
問曰 . . . 本文を読む
中に就て。今この不偸盗戒は。かく憶念せよ。
今人間世界に生れいでし自己五尺の色身は。過去十善の影にて。佛性の一分縁起せる姿じゃ。
先ずおもしろきものじゃ。此は是だけの影。是だけの縁起なるによって影が手前分斉にて一生の寿命も福分も。位も智慧も徳相も。災難も眷属も。定まりたるものじゃ。
既に分限定る上は。この影と彼の影と相乱ずることはならず。此因縁と彼因縁と各々同じからず。看よ。親の病あるとき。 . . . 本文を読む
慈恩寺秋の大祭
慈恩寺は坂東第12番札所。天長年間(824~34)慈覚大師円仁によって開山され、周囲の風景が唐の大慈恩寺に似ていることからこの寺号がついたと伝えられ、昭和17年に日本軍が南京郊外で発見した玄奘の霊骨の一部をお祀りしています。11月16日~11月17日まで慈恩寺秋の大祭として菊花展も行われるようです。
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