地蔵菩薩三国霊験記 6/14巻の8/22
八称名員數授け給ふ事
皇城東北小原(大原)の側に源光法師(平安時代後期の天台宗の僧。持宝房あるいは持法房と号す。 比叡山西塔北谷の学僧で、法然が13歳で最初に師事)と云人生平八宗を兼学中にも在所は天台山の麓西北の谷也ければ台家の法門をも形の如く學びける。宿縁の開発するが底意に真言密教こそ大日覺王の自證にして顕教随他の及ぶ所に非ずと貴く思ひける程に高野大 . . . 本文を読む
本朝新修往生伝「勢縁上人は出雲国能義北郡の人也。少くして台山に登って真言を受習す。その師は則ち僧正の門徒、導隆上人なり。師に従って馬を飼ひ(馬の飼育を職とした)、薑を焼きて真言を読む。本師入滅の後、次に闍梨厳範に就き更に両界の法を受く。在々処々、両界の法を以て業となす。暮年、伯耆国に移住す。一宇を建立して木像の両界曼荼羅を奉安し国人之に帰依す。供養会を設け頼照阿闍梨を以て導師と為す。是亦真言の祖師 . . . 本文を読む