恵果和上の霊験1、大師が撰せられた「大唐神都青竜寺故三朝の国師灌頂の阿闍梨恵果和尚の碑」に恵果和上は現世利益も重んじられたとあります。「(恵果阿闍梨は)唐の歴代の皇帝玄宗、粛宗、代宗の国師であり、代宗、徳宗、順宗は恵果阿闍梨を師として結縁灌頂をうけた。長安の青龍寺にあって多くの降雨止雨をはじめとする霊験を現し衆生済度につとめられた。」「榮貴を示して榮貴を導き(榮貴を求めるものには榮貴を与えて導き) . . . 本文を読む
地蔵菩薩三国霊験記 6/14巻の17/22
十七、 火難除滅の事(今昔物語集巻十七地蔵菩薩値火難自出堂語 第六にあり)
一條院の御宇(980から1011)に土佐國室戸津に一宇の草堂あり。津寺と俗に云ふ(現在の四国25番津照寺)。彼の地、海岸孤絶して人里不通のみぎりなり。然るに四邊の草木皆野火の為に焼き失れ焔すでに堂にうつりなんとするとき、小僧一人走り廻る。津のあたりの人来集りて見る . . . 本文を読む