福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は棟方志功逝去の日です。

2021-09-13 | 法話

今日は棟方志功逝去の日です。以下ウキぺデア等に依ります。棟方は昭和50年(1975) 9月13日肝臓癌のため自宅で死去。72歳。戒名・華厳院慈航真志功居士。青森市三内にある三内霊園に埋骨。大恩人の柳宗悦と同じ72歳でした。
棟方は仏教色の強い作品を続々と作成しています。
そもそも生まれたときから祖母が毎日仏壇の前で読経していたのを聞いていた、といいますから、そこから始まっていると思えますが、一番の影響は発掘者の柳宗悦の「仏教美術」という概念に影響されていたのではと思われます。また戦争中に富山に疎開して地元の篤い真宗信仰に触れたのも大きな要素とも思われます。いずれにせよすごい方がいたのを柳が発掘したのでした。
「二菩薩釈迦十大弟子版画屏風」「女人観世音板画巻」「観音経曼荼羅」「東北経鬼門譜」「三尊の柵」「柳緑花紅頌」等相当仏教に深い傾倒なしには描けない作品と思われます。
柳が病に臥っていた時、仏の教えを棟方なりに咀嚼して「心偈」を何十枚も柳に送っているのは素晴らしい恩返しです。
「今日モアリ オホケナクモ」「御仏イヅチ 汝レハ イヅコ」「開カレツルニ 叩クトハ」「追フヤ 仏ヲ 追ハレツルニ」などやはり当然ですが只者ではありません。

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