2、 捨身誓願(御年七歳、宝亀十一年、西暦780年)・・出釈迦寺(四国七十三番)
御大師様七歳の御時、衆生済度の願いを立てられここの捨身が岳から投身されました。境内の解説板です。
「捨身が岳禅定、弘法大師七歳の御時救世の大誓願を立て、五岳の随一たる当山に登り三世の諸仏十方の菩薩に念じ「我仏法に入て一切の衆生を済度せんと欲す、わが願い成就するならば釈迦牟尼世尊影現して證明を与えたまへ、成就せざるものならば一命を捨ててこの身を諸仏に供養し奉る」と唱え、断崖絶壁の頂きより白雲も迷う谷底に身を跳らし飛び給へる。紫雲の湧き起こらせる中に釈迦牟尼仏百宝の蓮華に座しご出現せられ羽衣を身にまとうた天女天降り大師を抱きとめ「一生成仏」と宣り玉ふ。この神秘不可思議なるを世の人々に仏縁を結ばしめんが為に捨身が岳に寺を建立しご本尊釈迦牟尼仏を安置せられる。爾来捨身誓願の霊場として多くの善男善女の信仰の中心なり。捨身が岳出釈迦寺」
この由来から当出釈迦寺のご本尊はお釈迦様です。御詠歌も「迷いぬる 六道衆生 救わんと 尊き山に 出ずる釈迦寺」です。四国遍路のときの出釈迦寺の模様はこちらです