随分前のことです。
うちの子供が小学生の時、私は町内の小学生子供会育成会の会長に選ばれ、夏休み7月に子供達の日帰り遠足を企画しました。
何人かの役員で現場に下見に行きました。
子供達が楽しくそして汗をかいて山登りする機会を作ってあげたかったのです。
高尾山駅から歩いてしばらした時のことです。
後ろから「ぎゃー」という女の子の悲鳴が聞こえ、泣き叫ぶ声が続きました。
山道の途中でアジサイを取ったらしく、その花を背中のザックに入れて歩いていたそうです。
そのアジサイに蜂がいて、小2の女の子(直美ちゃん)の後頭部を何箇所か刺したのです。
私が見た時は頭が腫れていて、薬もなく、山道の途中でもちろんお医者さんもいません。 どうしようかと思いました。
すると近くにお寺があるとのこと、薬がないか聞いてみようと思い、泣き叫ぶ彼女を連れてお寺に行きました。
そこにお坊さんがいらして 「そうかー、蜂に刺されちゃったんだね。こちらへいらっしゃい。すぐ治るよ。」
お坊さんは彼女を座らせ、刺された頭に手を乗せお経を唱え始めました。
するとだんだん泣きやみ、きょとんとして「痛いの治ったよ」と言うではありませんか。
外から見ると腫れはまだ引いていません。
私が「直美ちゃん 大丈夫?」と聞くと、「大丈夫だよ」けろりとしています。
お坊様は、「もう道の花を取っちゃだめだよ。 一生懸命咲いてるんだから。治ってよかったね。」
彼女はこっくりし、お坊様にお礼を言い、そのまま登るというので、私と一緒に登りました。
帰ってからお医者さんに連れていきましたが、大事にはいたりませんでした。
あとで聞いたところ薬王院有喜寺というそうです。
薬の名前がついたお寺で、薬を使わないで治ったのです。
特に子供は正直ですから、「治るよ」という言葉に素直に信じたのでしょう。
大人になると「そんなこと あるはずがない・・」となかなか信じようとしませんが、「信じること」 それが全てかもしれません。
科学的にはどうあれ、私の中では、お坊様とお経の不思議な力と高尾山の緑は忘れられない思い出です。
うちの子供が小学生の時、私は町内の小学生子供会育成会の会長に選ばれ、夏休み7月に子供達の日帰り遠足を企画しました。
何人かの役員で現場に下見に行きました。
子供達が楽しくそして汗をかいて山登りする機会を作ってあげたかったのです。
高尾山駅から歩いてしばらした時のことです。
後ろから「ぎゃー」という女の子の悲鳴が聞こえ、泣き叫ぶ声が続きました。
山道の途中でアジサイを取ったらしく、その花を背中のザックに入れて歩いていたそうです。
そのアジサイに蜂がいて、小2の女の子(直美ちゃん)の後頭部を何箇所か刺したのです。
私が見た時は頭が腫れていて、薬もなく、山道の途中でもちろんお医者さんもいません。 どうしようかと思いました。
すると近くにお寺があるとのこと、薬がないか聞いてみようと思い、泣き叫ぶ彼女を連れてお寺に行きました。
そこにお坊さんがいらして 「そうかー、蜂に刺されちゃったんだね。こちらへいらっしゃい。すぐ治るよ。」
お坊さんは彼女を座らせ、刺された頭に手を乗せお経を唱え始めました。
するとだんだん泣きやみ、きょとんとして「痛いの治ったよ」と言うではありませんか。
外から見ると腫れはまだ引いていません。
私が「直美ちゃん 大丈夫?」と聞くと、「大丈夫だよ」けろりとしています。
お坊様は、「もう道の花を取っちゃだめだよ。 一生懸命咲いてるんだから。治ってよかったね。」
彼女はこっくりし、お坊様にお礼を言い、そのまま登るというので、私と一緒に登りました。
帰ってからお医者さんに連れていきましたが、大事にはいたりませんでした。
あとで聞いたところ薬王院有喜寺というそうです。
薬の名前がついたお寺で、薬を使わないで治ったのです。
特に子供は正直ですから、「治るよ」という言葉に素直に信じたのでしょう。
大人になると「そんなこと あるはずがない・・」となかなか信じようとしませんが、「信じること」 それが全てかもしれません。
科学的にはどうあれ、私の中では、お坊様とお経の不思議な力と高尾山の緑は忘れられない思い出です。