福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は七里恒順和上遷化の日

2024-01-29 | 法話

今日は生き仏として人々に崇められた西本願寺派の学匠七里恒順遷化の日です。以下明治の仏教者等によります。「天保6年7月11日新潟の明鏡寺という西本願寺派の寺に生まれ南渓,月珠らにまなび,博多の万行寺の住職、ほとんど自坊をはなれず,甘露窟という私塾で教育や布教に専念した。明治33年1月29日死去。66歳。著作に「七里和上言行録」など。」
福沢諭吉や丸紅創業者伊藤長兵衛・伊藤忠の伊藤忠兵衛も私淑しています。特に伊藤長兵衛は丸紅が苦境に陥った時師恒順の教えに従い全財産を投げ出して救いついに天下の丸紅に育てた。弟の伊藤忠兵衛も行商で博多を訪れたとき七里和上の教えに会い「商売は菩薩(ぼさつ)の業(わざ)」「売り手よし、買い手よし、世間よし」「商売で嘘をつくな」という伊藤忠の厳しい教えの基本ができたようです。以前朝比奈宗源師の本に七里和上の弟子村田静照師に傾倒されて徹夜で話し込んだという記事がありましたが、其の師僧である七里和上の凄さは想像するに余りあります。

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