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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「十善法語」その71

2019-11-11 | 十善戒
仁義禮智信と佛戒との関係)

仁と云は。此不殺生戒の中より分付して。王者聖人の人民を救抜する條例じゃ。義と云は。此不偸盗戒の中より分付して。上下貴賎害を避け名を全くするの由緒じゃ。信と云ふは。此不妄語戒の中より分付して。事を成し道を助るの法じゃ。智と云ふは。此不邪見戒の中より分付して。大人有志の自ら明にし。事理に達するの道じゃ。

一多元来不二なれば。一戒のなかに諸戒を具す。人道立て万事みな調ふ。本末元来不二なれば。心を用ふればいずれの処にも誠の道は顕るヽじゃ。仁義を説くも可なり。佛戒を説くも可なり。其浅深を云は。云者の浅深じゃ。其得失を説は。説者の得失じゃ。此には且く近古の知ずして妄に評判する者共の為に。内外外教を對辨して云ふまでのことじゃ。

本来道は内外ない。唯内外を見るものの内外じゃ。中に就て悲しむべき事は今の佛法じゃ。多く取り違ておるじゃ。近世教相を建立する者は。佛法と云へが向上に廣大に説示す。識別有ん者は推察し看よ。佛在世に天竜八部。人。男子女子を集めて垂誡有ったが今の経文じゃ。その到れる場所は甚深なるべきなれども。其文句は人々聞得て利益を得たことじゃ。
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