山 岡 瑞 円 上 人 の 略 伝(三 井 英 光)・・3
香園寺 の本尊大日如来は秘仏にして数百年以来 扉を開いたものなく、 若し開けば生命がないと云 い伝えられ ていた。 併し 一度死線を超えた上人は開扉する ことを思 い立ち、 或る日ひそかに開 いて見た。 然るに中は鼠の巣となり糞が一ぱいつま っていて本尊 の像は全く その中に埋れ て拝 むす べもな かった。 何日かかかってそれを 取 . . . 本文を読む
今朝修法していて突然「先祖供養は死んでからはできないのだ」と思いました。
死者は体を持ってないので修行できない、従って生きている者が代わりに功徳を積んでその功徳を死者に回向するほかない、当たり前のことですがこれを現代人は忘れています。
「死んだのち仏となると思うなよ死なぬうちこそ真の妙法(白隠)」という言葉があります。これなどもこの身体性のことを言っているのだと思います。
更に、密教でいう、身口意 . . . 本文を読む
最近異常気象の後はコロナと續き、大震災の予兆もあります。自然は何を言いたいのでしょうか。
御大師様は「大日經開題」で、宇宙の壮大な営みの前では大山も深い海も一瞬に塵となる、ましてや人間など儚いものだとおっしゃています。地球や自然が人間のためにあるような大錯誤に陥っているわれわれ現代人に対して、再度謙虚に足元を見直し「共業を清めよ」といっておられるのかもしれません。
「隆崇として頂き見えざるは妙 . . . 本文を読む
今日も検察幹部の週刊誌記事が出ていました。以前は財務省トップのセクハラも出ていました。自分も公務員OBとして考えるところがありました。どうしても現役公務員は世を恐れない気持ちになることがあります。世間を恐れ、神仏を恐れる気持ちを持ち続けていけるかどうか、がその人の運命を決めるのかもしれません。最近の一連の事件はコロナの時代は特に上から下まで「跼天蹐地」の気持ちを持ち続けよ、との天の示唆かもしれませ . . . 本文を読む
山 岡 瑞 円 上 人 の 略 伝(三 井 英 光)等より・・2
二、 身 心 更 生 の転 機
その当時 の香園寺 は、 明治維新 の癖仏棄釈 の後を受 けて荒廃の極に達 し、 それを立直さんとする先師 の計画も空しく、却ってそのた め借財を重 ねて人心漸 く寺を離 れ、此 の地 の鎮 守神高鴨神社 の森 蔭にわびしく残骸 をとどめる 一寒 寺にすぎな か った。上 人は不治 の病気と中 . . . 本文を読む
「・・如来の説法に二種の趣あり。一には浅略趣、二には秘密趣なり。浅略趣といふは諸経のなかの長行偈頌これなり。秘密趣とは諸経のなかの陀羅尼、是なり。浅略趣とは、太素、本草等の経に病原を論説し薬性を分別するが如し。陀羅尼の秘法といっぱ方に依って薬を合せ、服食して病を除くが如し。若し病人に対して方経を披き論ずるも病を療するに由無し。必ず須らく病にあてて薬を合わせ、方によって服食すればすなわち疾患を消除 . . . 本文を読む
昨日も今日も東京は感染者5人に止まりました。第一次の山は終息に向かいつつあると嬉しさがこみあげてきて今仏様と神棚に額ずいてお礼申し上げました。
4月9日にも「もしこれが経典に謂う「疫病劫」にあたるなら、七月七日七夜続くとされます。そして終わるのは、人々がお互いに病を心配しあい慰めあうようになって止む、とされます。
「阿毘達磨大毘婆沙論」「・・中劫には小の三災あらわる。一刀兵。二疾疫。三飢饉。・・ . . . 本文を読む
山 岡 瑞 円 上 人 の 略 伝(三 井 英 光)等より・・1
一、生 い 立 ち
四国霊 場簾六十一番札所、 愛媛県小松町字南川 の栴坦山香園寺住職、 山岡瑞円上人は、 明治十六年九月計日、 松山市山西、常福寺山岡泰恕師を父として生れた。 幼にして父を亡ない、六才の時、母につれられ て あらたに香園寺に入り、第 三十六世新瑞応師を師僧として得度剃髪した。 その後十二才にして 一且高野山 に . . . 本文を読む
「悟り」
2020-05-20 | 諸経
「悟り」・・鈴木大拙
「楞厳経りょうごんきょうというお経に仏が諸仏菩薩阿羅漢(以下、諸仏菩薩阿羅漢が出てくきて答える)に次のような問いを出された。「いまあなたがたはわたしの教えている仏法の中に於いて無学を成じたことになっているがそれは何によって円通をえたものかまたどうやって三昧地に入ったのかそれを一々いてきかせてほしい」。こう仏が問われると25人の菩薩阿羅漢がそれぞれ自分の特殊の経験を宣べる。
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四国八十八カ所も原則納経可能となったようです。
「四国八十八所霊場会」では、「5月18日(月)より納経受付などに関しては基本的に午前7時から~午後5時までの通常通りになります。」としています。
当方も可能であれば是非また巡拝したく思っておりました。
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平成十二年五月七日に、NHK教育テレビの 「こころの時代」で放映された「仏法探求ー玉城康四郎の世界ー 」に以前ご指導いただいた奈良観音寺住職田原亮演僧正様がご出演されていて大変懐かしく拝見しました。
田原師はこの中で、「私は今まで先生にお伺いする前に、真言の行である「求聞持法」というのを二度、それから、「八千枚護摩」というのを三度行じていたわけなんですけど、どうしても境地を深める中において、何 . . . 本文を読む
われわれは元々空から生まれ「歓喜」を食べていきていた。身体から光を発して空を自在に飛んでいたのである。・・
(「・・(我々はもともと)皆悉く化生して歡喜を食となし、身光自ら照し神足飛空す。安
樂無礙にして久しく此間に住む。爾時には男女尊卑上下あることなし。亦た異名なし。衆共に世に生まれる故に衆生と名ずく。是時此地に自然の地味出て地に凝停するあり。猶地味出時醍醐のごとし。亦復如是。猶生酥味甜如のごと . . . 本文を読む
これは「佛説熾盛光大威徳消災吉祥陀羅尼經」においてお釈迦様が不祥を除く為に読誦せよとおしゃった陀羅尼です。佛説熾盛光大威徳消災吉祥陀羅尼經・唐特進試鴻臚卿三藏沙門大廣智不空奉 詔譯 爾時釋迦牟尼佛淨居天宮にいまして、諸宿曜遊空天衆九執大天及び二十八宿十二宮神一切聖衆につげていわく「我今、過去娑羅王如來所説の熾盛光大威徳陀羅尼除災難法を説かん。若し國王及諸大臣所居之處及び諸國界にありて、或は五星 . . . 本文を読む
2020年5月16日から17日の2日間、ダライ・ラマ法王がインド、ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサラの法王公邸から、ナーガールジュナ(龍樹)の『宝行王正論』(uma rinchen trengwa)より第1章と第4章について法話を行われています。
ダライラマ法王はコロナ治療にあたる医療関係者への感謝とともに、コロナの時代を生きる我々に
慈悲の瞑想、空の瞑想が大切であるとされています。同時に . . . 本文を読む