大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆奇妙な恐怖小説群
☆ghanayama童話
☆写真絵画鑑賞
☆日々の出来事
☆不条理日記

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

☆分野を選択して、カテゴリーに入って下さい。

A,日々の出来事

☆( 1年間366日分の日々の出来事  )

B,日々の恐怖

☆( 日々の恐怖 )

C,奇妙小説

☆(  しづめばこ P574 )                          

日々の恐怖 7月22日 呼声

2013-07-22 18:56:03 | B,日々の恐怖




      日々の恐怖 7月22日 呼声




 結婚を期に一人暮らしのワンルーム(3階建ての1階部屋)から同じ町内に引っ越しました。
2年くらい経ったある日、夫と散歩中に、

「 前に私が住んでた部屋どうなってるかな?
どんな人が住んでるのかな?」

と、ふと思い立って15分ほど二人で歩いて行ってみると、路地に面した窓にはカーテンも無く、一瞬“空家なのかぁ・・・”と思い帰ることにしかけたのですが・・・。
 不審に思った夫が窓を覗き込み、

「 ホームレスが住み付いてるよ~、すごい散らかってる。
あそこ、じいさんが寝てる・・・・。」

と衝撃的な発言。
 私は自分の思い出がいっぱいある部屋なので、そんな様子を見たくなくて覗かなかったんだけど、いくらなんでも不動産屋にちゃんと管理されてるだろうし、勝手に入って住める訳無いよ~、と言おうとしたら、

夫「 なんか、おかしいな、あれ・・・。
えっと・・・。」

夫が玄関にまわってとドアに手を掛ける。

“ カチャ・・・。”

カギは掛かってなかった。

私「 勝手に開けちゃだめだよ~、帰ろうよ~。」(小心者のため半泣)
夫「 すいませ~ん、だいじょうぶですかァ~?」
爺「 ・・・。」

その後、警察へ通報しました。

 結局、老人の孤独死だったわけですが、亡くなった後そう日は経っていなかったようです。(夫談)
私は怖くて見なかったです。
 引越後はじめてふと思い立って見に行った以前の部屋で、そんな現場に遭遇したのって偶然なんでしょうかね。
これを友人に話したら、

「 おじいさんが、“見つけてくれ~”って呼んだんだよ。」

って言われました。











童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
 大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。

-------大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ-------