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日々の恐怖 7月10日 陶器

2013-07-10 17:58:34 | B,日々の恐怖





    日々の恐怖 7月10日 陶器




 陶芸家のKさんから聞いた話です。
新たな作風を開拓しようと試みたKさんは、中国の桃の木の灰を入手し釉薬を作り作品を焼き上げました。
 出来上がった作品は、ほのかな桃色だったそうです。
それは、単純に桃の木の灰を使用したから桃色が出たのかなぁ、とか思ったのですが、事実はそんなロマンティックなものではありませんでした。
 Kさん曰く、陶器が赤色を発色するには、酸化金属を原料に使用しないと不可能で、木の灰で作った釉薬が桃色を発色することは有り得ないとのことです。
では、何故桃の木の釉薬が桃色になったのか?
 原因は農薬でした。
それも、陶器の材料に使用し、1200度の高温で焼成してなお影響が出たことから推測すると、すさまじい量の酸化金属系の農薬が桃に散布されてたことになります。
さすがに、この話を聞いて以来、中国産の農作物を買うのを止めることにしました。
 余談ですが、戦前まで中国の陶芸は世界トップだったのですが、戦後の文化大革命の際、陶芸家の多くが粛清され、名品の数々が破壊されたために数世紀分後退して、現在では日韓に抜かれてしまったらしいです。















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