大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 7月29日 夜勤

2013-07-29 19:26:41 | B,日々の恐怖





    日々の恐怖 7月29日 夜勤




 俺は地方のとある僻地にてラブホのフロント勤務をしていたとき(←建前。本音は今だに働いている負け組な26歳)の体験談。

 深夜になると清掃パートの方達も帰り、ひとりで番をしなきゃならんのだが、客が退室した後は火の元や水の出しっぱなしを確認する為に部屋を見回るんだけど、その見回っている時に部屋中からラップ音みたいな音がパンパンと聞こえてきたので、これはチャンスと思いそんな非常事態に備えて前々からやってみたいと思っていた有線チャンネルの般若心経(J―17)。
 これで効果があるのか実証したく大音量でかけると、後は猛ダッシュで部屋からフロントに戻って来て暫し安堵していた矢先、客室から呼び出し電話がかかってきた。
何となく嫌な予感が脳裏を駆け巡りながら恐る恐るかかってきた部屋番を見ると、なんとそのお経をかけた部屋の隣部屋からだった。
 そうすると大体の予想はつくもので、呼び出し内容は隣からお経みたいな音が聞こえてきて不気味で落ち着かないとの内容だった。
とりあえずその場は適当に繕いながら電話を切り、少し調子に乗りすぎた自分に反省し、有線を切りに向かおうとしたその瞬間、全身に戦慄が走る。
 興奮していたのか今の今まで周りを見ていなかったのか、客からのクレームにより冷静になり、改めてパソコンの在室モニターに目をやると、なんとお経をかけたその隣の部屋、すなわちクレームがあったその部屋は空き室のままになっていた。
 もう訳がわからなくパニック寸前だったけど、無我夢中でなんとか有線を切りに行き、フロントでアダルトチャンネルをつけっぱなしにしながら仮眠をとって、今日起きた事を忘れることにした。

















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しづめばこ 7月29日 P260

2013-07-29 19:26:19 | C,しづめばこ
しづめばこ 7月29日 P260 、大峰正楓の小説部屋で再開しました。


小説“しづめばこ”は読み易いようにbook形式になっています。
下記のリンクに入ってください。(FC2小説)

小説“しづめばこ”



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