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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 2月28日 忘れ物(2)

2017-02-28 20:55:15 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 2月28日 忘れ物(2)




 渡された教科書にはちゃんと私の名前が書いてありましたし、湿気でふにゃふにゃになっていましたが私の物に間違いありませんでした。
 話を聞くと、祖母はよく縁の下から私の失くした物を探してきてくれていたそうです。
両親が離婚して母方について来た私は、大人になったからか物を失くすようなことはなくなったと思います。
 ですが昨日、久しぶりに読み返したい本があったので本棚を探したのですが見当たりません。
お気に入りの本だったので、幌布製のブックカバーをつけて大事にしていたはずなのに、何故か見当たらない。
 母に聞いてみたら、

「 あんた、昔、物失くすと縁の下覗き込んでたよね?
あれやってみたら?」

と言われたので、私も祖母のことを思い出し、通気口を懐中電灯で探してみました。
 兄と手分けして一軒家の縁の下を懐中電灯で照らしながら探すと、兄が見つけてきてくれました。
 水色のボーダー柄の幌布のブックカバー。
中身も間違いない、私の本でした。

「 見つかったよ~。」

と母に報告したところ、母が神妙な顔で、

「 ばあちゃんが、○○は気に入られてるから、気をつけてあげてね、って言ってたよ。」

と言うので、

“ 気に入られてるって何に?何で!?”

と疑問が残ってしまいした。










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