坂道を下って、地下鉄アベス駅方面に向かった。途中、少し広めの広場に「ジュテームの壁」があった。
世界各国の様々な言語で愛の言葉が綴られている。
もちろん日本語も。「愛しています」
「君が好だ」 あれ、送り仮名が変。日本人じゃない人が書いたんじゃないかな。
「大好き」 これはOK。
シャンソン歌手のような女性のイラストも描いてあった。
ここの公園には可愛い花が咲いていた。
サン・ジャン・ド・モンマルトル教会が見えてきた。1920年の完成。ここは世界で初めて鉄筋コンクリートで造られた教会として有名だ。
通常は石の柱が立ち並ぶ内部だが、ここは鉄製の柱が使われている。ただ、そこに花模様が付けられて無骨さを緩和する工夫がなされていた。
ここの特徴は、壮麗なステンドグラス。青を背景としたキリスト磔刑図も、悲惨さよりも美しさが先に建ってしまう印象。
旅をするキリスト。
このようにとてもカラフルで軽快なたたずまいだ。
子供を抱えたヨセフ像。
この天使像もさわやかな印象。
帰りがけに改めて入り口を観察すると、非常に細かな装飾タイルが使われていることがわかる。鉄筋の無骨さをカバーする工夫だろう。アール・ヌーヴォーの陶芸家ビゴの作だという。