新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

パリ・モンマルトル紀行⑧ 世界中の愛の言葉が・・「ジュテームの壁」

2017-01-28 | パリ・モンマルトル

 坂道を下って、地下鉄アベス駅方面に向かった。途中、少し広めの広場に「ジュテームの壁」があった。


 世界各国の様々な言語で愛の言葉が綴られている。

 もちろん日本語も。「愛しています」

 「君が好だ」  あれ、送り仮名が変。日本人じゃない人が書いたんじゃないかな。

 「大好き」 これはOK。

 シャンソン歌手のような女性のイラストも描いてあった。

 ここの公園には可愛い花が咲いていた。

 サン・ジャン・ド・モンマルトル教会が見えてきた。1920年の完成。ここは世界で初めて鉄筋コンクリートで造られた教会として有名だ。

 通常は石の柱が立ち並ぶ内部だが、ここは鉄製の柱が使われている。ただ、そこに花模様が付けられて無骨さを緩和する工夫がなされていた。


 ここの特徴は、壮麗なステンドグラス。青を背景としたキリスト磔刑図も、悲惨さよりも美しさが先に建ってしまう印象。
 
 旅をするキリスト。

 このようにとてもカラフルで軽快なたたずまいだ。

 子供を抱えたヨセフ像。

 この天使像もさわやかな印象。

 帰りがけに改めて入り口を観察すると、非常に細かな装飾タイルが使われていることがわかる。鉄筋の無骨さをカバーする工夫だろう。アール・ヌーヴォーの陶芸家ビゴの作だという。
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