アントレ・アントワーヌ通りの階段脇の家にはかつてスーラやモディリアニが住んでいた。
階段の一番下には、1887年築の自由劇場があり、芸術家たちが頻繁に出入りしていた場所だった。
地下鉄アベル駅に着いた。アール・ヌーヴォーのオリジナルの出入り口が残っているのはパリでもこの駅ともう1つくらいとか。
天井付近にも細かな細工が施されている。
反対側から見ると、こんな具合だ。
ピガールのイタリアンの店でピザをほおばり(意外にすごくおいしいピザだった)、ホテルに戻った。
ホテルは古くて従業員の対応もぶっきらぼう。お世辞にも清潔とは言えない部屋だったが、モンマルトルを散策しようという目的にはぴったりのロケーション。地下鉄駅に近くムーラン・ルージュそば。しかもリーズナブルで、ホテルの質は二の次という選択だった。
部屋は6階。窓を開けて外を眺めると、通りがオレンジ色に変わっていた。
パリは、ビルの高さが規制されているのでスカイラインがきれいにそろって美しい街並みを形成している。
車の流れを眺めながら、買ってきた安ワインで一杯。
通りの奥の突き当りがクリシー大通りだ。
すっかり夜の領域に入ろうとしている。今日は相当歩いた。さあ、ひと風呂浴びて疲れを取ろう。