
B&Bでの朝、朝食ルームと教えてもらったリビングに行くと、オーナーが壁際の机に何やら物を並べていた。近づいてみると、それは朝食のメニューだった。

スポンジケーキ、クロワッサンなどのパン類が手前に何種類も用意され、奥にはカラフルなビンが並んでいる。
「Buongioruno」。挨拶を交わすと、オーナーは早速メニューの説明に入った。聞くと、どれもオーナーの手作りだという。
外見はトランプ米大統領に似たごついオジサンなのに、意外にも料理が趣味のようだ。しかも、クロワッサンなどなかなかのおいしさ。

すると、オーナーはカラフルなビンの説明に入った。これらも手作りのジャム。特に赤いビンのジャムがお勧めだという。
口にしてみた。おや、ジャムなのにピリリと辛い!て「CHE COSE?」(なんだこりゃ?)
「うまいだろう!これはペペロンチーノを苦労してジャムにしたんだ!」
私の口にはちょっとねえ・・・。

そんな話をしながらオーナーは窓のカーテンをピュッと開け放った。すると目の前に教会の塔が出現した。サンタンドレア教会だ。リビングは2階なので、他の建物に邪魔されてよく見えない地上よりももっと間近に教会全体が見渡せる。一気に唐辛子のピリピリを忘れて気分が高揚してきた。

外に出た。エルベ広場の西にある小さな広場は、ドゥカーレ宮殿を手掛けた画家の名をとってマンテーニャ広場と名付けられている。

右隣にあるサンタンドレア教会の鐘楼を見上げたら、青空には一面に鱗雲が広がる美しい風景が展開されていた。

エルベ広場を通り越すと、中世の面影が感じられるソルデッロ広場に出る。

この広場の右端にはドゥカーレ宮殿の大きな建物が長く伸びている。

その際奥にはドゥオモの堂々とした姿。

ドゥカーレ宮殿側のポルティコから見ると、ドゥオモもこんな風に見えた。

ここにもテントを張った沢山のレストランが店を出している。

そのうちの1軒で夕食。プリモは米料理リゾマントヴァーナ。ソーセージ入りチャーハンといった感じの郷土料理らしい。

セコンドにはローストビーフ。それにサラダと白ワインで軽く。

翌日の夕食はソルデッロ広場から1つ西の路地を入ったリストランテで。前日と同様にリゾットを。

セコンドはポルペッティ。オーナーが勧めてくれたこの店の方が全体的においしかった。