正門の両脇には守衛小屋と管理小屋が建つ。これらはヘンゼルとグレーテルに登場するお菓子の家をイメージしたとされる。高い塔を持つ方が守衛小屋だ。
一方白さが目に染みるような屋根を持つのが管理小屋。ただ、壁面は荒々しいブラウン。「砂糖をまぶしたタルト菓子のようだ」と、ダリは評した。
「パーク グエル」の文字もおしゃれ。
正面の大階段にはオオトカゲが‶生息”する。
トカゲは観客の人気の的。次々と記念写真に収められていた。
階段から続くのは広々とした列柱のある空間。本来は市場として使われるはずだったスペースだ。
ギリシャ神殿を連想させる86本のドーリア式柱がこのスペースを支えている。
ガウディもグエルも共にギリシャ文化をリスペクトしており、こうした場所にもその精神が導入されているようだ。
天井にはバラ型の飾りが付けられた。
ガラス片や瀬戸物の破片などを活用したモザイクで、光を放つ太陽のイメージだ。
列柱の上には、タイルで側面が彩られた広場がひろがっている。さあ、広場へ上がってみよう。