グエル公園は街の北側、小高い丘の上にある。それで、朝日の当たるバルセロナを見下ろしたいと思い、朝早めにホテルを出発した。
バスを降り公園に入ると、眼下に街が見下ろせる。が、逆光の形になりまぶしさがきつめだ。
手前に鳩が2羽。朝の散歩の途中休憩かも。
手で光を遮りながら見渡すと、ああ、左手にサグラダファミリアのシルエットが。後方の道では朝のジョギングをする学生たちが何組も走り去って行く。
まずは石のアーチの掛かった通路を進む。柱は自然なカーブのように見えるが、実際はていねいに測量し、慎重に傾斜をつけて出来上がっているという。
それぞれに彫刻もなされていた。
規則的にしつらえられた間隔から漏れる光と、柱の造る影とが織りなす映像が美しい。
正面入口にやってきた。鉄の扉の形がユニーク。ゆがんだ円が連なる形は、ダリが「牛の肝臓」と称した。なるほど。
下部には装飾的な鉄の帯が取り付けられている。飾りであると共に扉の補強としての役割も担っているようだ。
門扉と柵のデザインは、ガウディの処女作であるカサビセンスで造られたシュロの葉の形がそのままここにも使われている。
正面から上を見上げる。こうして見るとこの公園はかなりの高低差があるなあ。
遠くには列柱がそびえている。